対談「看護師」

以前、私が勤務していたのは総合病院です。ですが、より興味のある分野を専門的に学びたいと思い、皮膚科専門のクリニックに転職しました。元々アトピーなどの皮膚疾患を持っていたので、昔から皮膚科には興味があったのです。また、患者として美容施術によって皮膚の状態がよくなるという体験をしたので、美容診療も楽しそうだなと思っていました。「千里中央花ふさ皮ふ科」は保険診療だけでなく、美容診療も行っています。ですので、ここでならより幅広い分野を学べることを期待しました。

転職時はホームページを見てクリニックの印象を探ったのですが、理事長の考えが明確に示されていて「楽しく働けそうだな」という印象を受けました。理事長がアグレッシブにさまざまな分野にチャレンジしている様子が見えたので、ここに入れば私自身もいろんなチャレンジができるのではと期待しました。

私は以前、美容クリニック・美容皮膚科で勤務していました。その中で、レーザー治療をした患者さんに光アレルギーが出て、お顔が腫れてしまったりしたことがあります。そうした際に、診察した先生もいまひとつどう対処してよいかが分からず、結局保険皮膚科を行っている他の病院を受診していただくようにお勧めするということを目の当たりにしました。そうした経験から、より患者さんのためを考えた治療と対処法を提案できる、知識の広い先生の下で働きたいと思ったのが、転職のきっかけです。

同時に、美容診療だけでなく、保険診療分野もきちんと学び、皮膚科の知識を広げたいとの思いもありました。K.M.さんも言っているように、理事長ご自身がホームページでさまざまな考えを発信しています。それを見て、「千里中央花ふさ皮ふ科」で働けば、たくさんの刺激を受けながら多くの学びが得られると感じました。また「圧倒的に丁寧な皮膚科診療・美容皮膚科診療を通じて、日本社会に貢献する」というミッションにも共感できたことも入職の理由として大きかったです。

現在、看護師として保険診療では先生の補助的な役割を担い、美容診療では患者さんへのカウンセリングだけでなく、実際にレーザー照射を行ったりしています。最近、どのスタッフが美容施術を担当しても、同一の仕上がりになるためのマニュアルも作成しました。細かいところで言うと、レーザー照射前のジェルの塗り方や、患者さんが不快にならないお顔の触れ方などについてもです。ジェルの塗り方によって治療効果が劇的に変わるというわけではありません。ですが、患者さんに安心して通い続けていただくためには重要な内容だと感じています。

K.M.さんは、こうした看護師の業務以外にも、主任としてご活躍されています。大変ではないですか？

いいえ、I.T.さんのサポートもあるので、大きな負担は感じていません。
今、看護師主任として、通常業務の他にスタッフのシフト作成や、困っていることなどを聞くのも私の仕事です。スタッフそれぞれの悩みや相談事があれば、時間をつくって聞くようにしますし、私で判断できなければ大村玲奈分院長に相談したりします。できるだけスタッフが働きやすい環境をつくってあげるのが私の仕事であると思っています。

スタッフとの接し方で気をつけていることは、不快な思いをさせない言葉遣いや声のトーンで話すことです。余裕がないときにイラ立ったような口調で話してしまうと「怖い先輩」と思われてしまいます。そうなるとスタッフは萎縮し、本領が発揮できなくなってしまいます。スタッフ間の人間関係の悪さは、患者さんにも伝わります。一番は患者さんのために、スタッフとよい関係性を築くようにしていますね。

スタッフは皆明るいので、コミュニケーションを取りやすい環境だと思います。私自身、その空気感を大切にしながら新人教育に当たっています。

新人教育で大切にしているのは、皮膚科未経験の看護師も多くいるので、「知らなくて当たり前。今から一緒に学んでいこう！」という気持ちです。新人さんにはチェックリストを渡して、カウンセリングや処置などの細かな業務に対して「一人でできたか」「見守りありでできたか」といった具合に、自己採点をしてもらっています。

業務を一人でできるようになると施術手当がつくのでモチベーションアップに繋がります。この仕組みには「できることを少しずつ増やしていこうね」という、スタッフの成長に寄り添う理事長の思いが表れていると感じています。

当院には、皮膚疾患の症状や原因、治療法などを記した「疾患カード」が用意されています。患者さんに配るために用意されているのですが、看護の教科書よりも分かりやすくまとめられているので、私自身も見ているだけで勉強になります。

スタッフの声が大村分院長だけでなく、理事長にまで届きやすいのが特徴だと思います。やりたいことを聞き出して、応援してくれる環境は非常に珍しいですよね。
私が理事長に「You TubeなどのSNSで皮膚科の正しい知識を発信したい」という夢を話したとき「いいじゃん、やりなよ！」と背中を押してくれました。しかも、実際に動画編集業者を紹介してくださって、私のやりたいことを応援して下さっています。

まだYou Tubeはできていませんが、トップがスタッフ個人の夢を応援してくれるので、いずれはクリニックに還元できる活動ができればいいなと考えています。こうした環境がスタッフのクリニックへの帰属意識を高め、みんなが一丸となって良いクリニックにしていこうという気持ちにさせてくれるのは間違いありません。

院長や分院長と距離が近く、スタッフの声が通りやすいのは、今まで経験したことがない環境です。私も分院立ち上げに携わったのですが、壁や床の色から照明器具、洗面所のタイルなど細かい部分までスタッフ皆で考えて、一つずつ決めていきました。内装業者とのやりとりや什器の発注など、クリニックができるまでの一連の流れを体験できたことは大変ではありましたが、いい経験になりました。今でも感謝の気持ちでいっぱいです。皆でつくったからこそ思い入れも強く、その分クリニックを繁栄させていきたいという気持ちが強くなっています。

大村分院長は私たちと同じ目線で話してくれるので何でも話しやすいです。私たちと一緒にランチをしてくれるので、すごく仲のいい雰囲気ができています。

すでにできあがった環境に入りにくいということもなく、新人さんもすんなりとチームに入り込める雰囲気がありますね。こうしたアットホームな雰囲気は、大村分院長がつくってくれているのだと思います。

看護師主任として、まだまだ考えが及ばない部分もあるので、学びを活かしながら成長していくことが目標です。また、より多くの患者さんに来院していただきたいので、クリニックの雰囲気をよくし、患者さんに満足していただける接客で、通い続けていただけるクリニックにしていけたらと思います。

一つは「花ふさ」ブランドを広めることです。「ここの皮膚科、すごくいいよ！」とおすすめしてもらえるように、患者さんからの信頼を得られる応対をし続けたいと思います。後はブランディングの一つとして、SNSでの発信を始めたいと思います！