アレジオン(エピナスチン塩酸塩)とは
アレジオン(一般名:エピナスチン塩酸塩)は、1994年に日本で発売された「第2世代抗ヒスタミン薬」です。
名称の由来は、「Allergy(アレルギー)」を「On(オン:継続して)」抑える、あるいはアレルギーを抑制する状態へ導くといった意味合いを込めて名付けられました。
皮膚科領域の痒みを伴う疾患や花粉症などの鼻炎症状、気管支喘息まで幅広くカバーできる点が大きな特徴です。
皮膚科領域での痒みの抑制から、花粉症、気管支喘息まで、アレルギー全般に長く使用されている信頼性の高い薬剤です。
アレジオンの特徴
アレジオンの最大の特徴は、「高い抗アレルギー効果」と「眠気の少なさ」の両立にあります。
● 脳へ届きにくい(低移行性)
成分が血液脳関門を通過しにくいため、脳内のヒスタミン受容体をブロックしにくく、日中の集中力低下や眠気が起こりにくい薬剤です。
● マルチアクション作用
ヒスタミンだけでなく、痒みの原因となる炎症を引き起こす「ロイコトリエン」や「PAF」といった物質の放出も抑えるため、多角的なアプローチが可能です。
● 豊富な剤形バリエーション
- 錠剤: 10mg、20mg(成人の標準用量は20mg)
- ドライシロップ: 小児用として処方されます。
- 点眼液: アレルギー性結膜炎に使用されます。
アレジオンの使用方法、使う疾患
皮膚科専門医・アレルギー専門医の視点では、以下の疾患に対して処方されます。
使用する疾患:
蕁麻疹- 湿疹・皮膚炎、痒疹(ようしん)などの痒み、皮膚そう痒症
- アレルギー性鼻炎(花粉症など)
- 気管支喘息(予防として)
使用方法:
通常、成人には1日1回(10mgあるいは20mg)、就寝前に経口投与します。
【なぜ就寝前か】
寝る前に服用することで、朝方に症状が悪化する「モーニングサージ」を効果的に抑えることができ、24時間安定した血中濃度を維持できるのです。
アレジオンを使用する上の注意点
安全性の高い薬ですが、以下の点に注意が必要です。
- 運転に関する注意: 添付文書上は「眠気を催すことがあるので、本剤投与中の患者には自動車の運転等危険を伴う機械の操作に注意させること。」と明記されているため、注意が必要です。
- 副作用: 稀に口渇(口の渇き)、倦怠感、胃部不快感などが現れることがあります。
- 空腹時の服用: 食事の影響を受けにくい薬剤ですが、飲み忘れを防ぐためにも就寝前に内服することをルーチン化するのがおすすめです。
よくある質問(FAQ)
アレジオン(エピナスチン塩酸塩)のポイントまとめ
- 特徴: 脳に届きにくく眠気が少ない「第2世代抗ヒスタミン薬」。
- 適応: 湿疹、蕁麻疹、アレルギー性鼻炎、気管支喘息などに有効。
- 使い方: 1日1回就寝前の服用で、起床時の症状悪化を防ぎ24時間持続。
- 費用: ジェネリック医薬品があり、コストを抑えた治療が可能。
- 専門医の視点: 集中力を維持したい受験生や社会人の方で、皮膚の痒みが強い場合に推奨される1日1回タイプの薬剤です。



