1 ビラノアとは
ビラノア(一般名:ビラスチン)は、2016年に登場した「第2世代抗ヒスタミン薬」に分類されるアレルギー治療薬です。
主に花粉症などの季節性アレルギー性鼻炎、ダニやハウスダストによる通年性アレルギー性鼻炎、そして蕁麻疹や皮膚疾患に伴う痒みの治療に用いられます。

ビラノアの名称の由来については、Bilastine Non Allergy(ビラスチン ノン アレルギー)の頭文字から名付けられたとのことです。
現代のアレルギー治療において「効果の強さ」と「眠気のなさ」を高い次元で両立させた画期的な薬剤として知られています。
2 ビラノアの特徴
ビラノアの最大の特徴は、最強の抗アレルギー作用を持ちながら、脳内への移行が極めて少ない「非鎮静性」である点です。
| 形状の種類 | 通常の「ビラノア錠20mg」に加え、2021年には水なしで服用できる「ビラノアOD錠20mg(口腔内崩壊錠)」が登場しました。OD錠は口の中ですぐに溶けるので、外出先の水などが無い状況でも即座に服用可能です。 |
|---|---|
| 運転制限なし | 薬剤が極めて脳内に移行しにくいので、多くの抗ヒスタミン薬で注意喚起される「自動車の運転に関する注意・禁止」の記載がありません。 |
| 添加物の安全性 | PEG(ポリエチレングリコール)を含まないため、PEGを含有する新型コロナワクチン接種に伴うアナフィラキシーなどのアレルギーを持つ患者様に対し安全に使用できる薬剤です。 |


3 適応疾患・服用方法
■適応疾患:
アレルギー性鼻炎、蕁麻疹、湿疹・皮膚炎に伴う痒み。
■服用方法:
通常、15歳以上の成人は1日1回1錠(20mg)を空腹時に経口服用します。
■空腹時の定義:
空腹時とは「食事の1時間以上前」または「食後2時間以上経過後」を指します。寝る前や起床直後の服用がお勧めです。
4 使用する上の注意点
● 食事の影響:
食後に服用すると、成分の吸収量が大幅に低下し、効果が半減(最高血中濃度が約60%低下)してしまいます。必ず空腹時に内服するようにしてください。
● 飲み合わせ:
グレープフルーツジュースは吸収を妨げるため避けてください。また、エリスロマイシン(抗生剤)やジルチアゼム(高血圧の薬)などを服用中の方は、血中濃度が上昇する恐れがあるため、必ず皮膚科専門医へご相談ください。
● 年齢制限:
15歳未満の小児に対する安全性は確立されておらず、原則として成人向けの薬剤です。
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FAQ(よくある質問)
Q1: ビラノアはなぜ「空腹時」に飲まなければならないのですか?
Q2: ビラノアを飲んだ後、車の運転をしても大丈夫ですか?
Q3: グレープフルーツジュースと一緒に飲んでもいいですか?
Q4: 市販のアレルギー薬と何が違うのですか?
【皮膚科専門医によるビラノア解説まとめ】ビラノア(ビラスチン)とは、強力な抗アレルギー効果と「眠くならない」安全性を両立した第2世代抗ヒスタミン薬です。1日1回の服用で24時間効果が持続し、眠気が出ないため、自動車の運転制限もありません。
最大の注意点は、食事の影響を強く受けるため「空腹時(食前1時間または食後2時間)」に服用することです。
大阪の花ふさ皮ふ科グループでは、アトピー性皮膚炎など湿疹の痒みや蕁麻疹、花粉症にお悩みの患者様へ、皮膚科専門医・アレルギー専門医の視点から最適な処方を行っております。


