【ラピフォートワイプ】とは|【医師監修】皮膚科専門医が解説|効果・使い方・注意点・費用

塗り薬

1. ラピフォートワイプとは

ラピフォートワイプ(一般名:グリコピロニウムトシル酸塩水和物)は、日本で初めて承認された「一回使い切り」のワイプ型(不織布)、拭くタイプの原発性腋窩多汗症(脇汗)治療薬です。

ラピフォートワイプの名称の由来は、「Rapid(早く)」「Comfort(快適に)」を組み合わせた造語で、「早く快適になる」という願いを込めて命名されました。

従来の塗り薬や注射とは異なり、個包装された布で拭くだけという手軽さが、多忙な現代人のライフスタイルに合致した画期的な薬剤です。

2. ラピフォートワイプの特徴

本剤の最大の特徴は、その「剤形」にあります。

  • 基剤: 薬液を浸透させた不織布(ワイプ剤)
  • 速乾性: 塗布後わずか20〜30秒で乾くため、忙しい外出前でもすぐに衣服を着ることができます。
  • ターゲット: 主に水分を分泌する「エクリン汗腺」に作用します。ワキガ(腋臭症)の直接的な治療薬ではありませんが、エクリン汗を抑えることでニオイの増悪を防ぐ副次的な効果が期待できます。

3. 適応疾患と使用方法

【適応疾患】

  • 原発性腋窩多汗症: 明らかな原因がないにもかかわらず、日常生活に支障をきたすほど脇に多量の汗をかく疾患。

【使用方法】

1日1回、起床時や入浴後などの清潔な状態で、1枚のワイプを用いて両方のわきを一拭きします。

ラピフォートワイプのメカニズムは、神経伝達物質「アセチルコリン」が汗腺の受容体に結合するのをブロックする「抗コリン作用」によるものです。脳からの「汗を出せ」という指令を、神経伝達のスイッチの段階で遮断します。

4. 使用する上の注意点

以下の点に強く注意が必要です。

  • 手洗いの徹底: ラピフォートワイプ使用後は直ちに流水で手をしっかり洗ってください。指に薬液が残ったまま目に触れると、瞳孔が開く(散瞳)や、まぶしさ(羞明)、視界のかすみが生じることがあります。
  • 使用部位の限定: わき以外(顔や首など)には絶対に使用しないでください。
  • 禁忌: 前立腺肥大による排尿障害がある方や、閉塞隅角緑内障の方は、症状を悪化させる恐れがあるため使用できません。
  • 副作用: 口の渇き(口渇)、目のまぶしさ、排尿困難、塗布部の皮膚炎(かぶれ、湿疹)などが報告されています。

5. 薬価と費用

ラピフォートワイプは保険適用が認められている医薬品です(9歳以上が対象)。

項目 費用(税込/目安)
薬剤単価(1包) 250.6円
28包分※の薬価計 7,016.8円
3割負担の場合(28包分) 約2,105円

※通常、1箱28包単位での処方が一般的です。1日あたり約75円(3割負担の場合)で治療可能です。(別途、診察料や処方箋料がかかります)

FAQ(よくある質問)

Q1:ラピフォートワイプの効果はいつから実感できますか?
A1:日本国内臨床試験では、使用開始からわずか2週間で92.9%の方が「発汗重量が半分以下に改善した」というデータが出ており、非常に即効性の高い薬剤ですが、止めると再発します
Q2:1ヶ月にかかる費用はいくらですか?
A2:ラピフォートワイプは保険適用の薬剤です。3割負担の方の場合、1ヶ月分(28包)の薬剤費は約2,105円(1日あたり約75円)となります。これに診察料等が加わります。
Q3:使用後に手を洗わなければならないのはなぜですか?
A3:成分が「抗コリン薬」であるため、薬液がついた手で目に触れると、まぶしさや視界のかすみ(調節障害)を引き起こす可能性があるからです。使用後は必ず流水で手をしっかり洗ってください。
Q4:子供でも使えますか?
A4:はい、9歳以上のお子様から使用可能です。思春期の多汗症は学業や対人関係に影響を及ぼすため、皮膚科専門医への早めのご相談をお勧めします。使い方については保護者の方も注意する必要があります。
Q5:ワキガにも効果がありますか?
A5:ラピフォートワイプはエクリン汗腺からの汗を抑える薬であり、アポクリン汗腺が原因のワキガ(腋臭症)の根本治療薬ではありません。しかし、エクリン汗腺からの汗を抑えることでニオイの蒸散・拡散を軽減する効果は期待できます。

【皮膚科専門医によるまとめ:ラピフォートワイプ】

【皮膚科専門医解説】ラピフォートワイプのポイント

  • 概要: 日本初の「拭くだけ」のワキ汗治療薬(抗コリン外用剤)。
  • 効果: 使用2週間で9割以上の人が発汗量半減を実感。
  • 費用: 保険適用で3割負担の場合、1ヶ月分(28包)約2,105円(1日約75円)。
  • 安全性: 9歳から使用可能だが、副作用防止のため使用後の手洗いが必須。
  • 皮膚科専門医の視点: 脇汗による国内経済損失は3兆円に上ります。市販品で解決しない重度の汗は、皮膚科での適切な処方により劇的に改善可能です。根治を目指すならミラドライという選択肢もあります。

当グループでは、脇汗の悩みを根本から解決したい方のために、切らない多汗症治療「ミラドライ」をご提案しています。

ミラドライが選ばれる理由

  • 半永久的な効果: 汗腺を熱で破壊するため、効果が長期間持続します。
  • 切らない治療: メスを使わないため、傷跡が残る心配がありません。
  • 時短: 毎日の薬の塗布や、着替えの心配から解放されます。

24時間受付中!\脇汗の根本治療/
千里中央院
ミラドライのカウンセリング予約

24時間受付中!\脇汗の根本治療/
江坂駅前院
ミラドライのカウンセリング予約

認定医が解説する「ミラドライの真実」もぜひご覧ください。

※ミラドライは自由診療となります。まずはカウンセリングで、最適な治療法をご相談ください。

多汗症の関連動画

参考論文:Topical glycopyrronium tosylate for the treatment of primary axillary hyperhidrosis: Results from the ATMOS-1 and ATMOS-2 phase 3 randomized controlled trials
▶︎外用グリコピロニウムトシル酸塩の第III相ランダム化比較試験(ATMOS-1 / ATMOS-2)。原発性腋窩多汗症に対して発汗量と症状スコアを有意に改善し、良好な安全性プロファイルを示した主要臨床試験。
A 44-Week Open-Label Study Evaluating Safety and Efficacy of Topical Glycopyrronium Tosylate
▶︎外用グリコピロニウムトシル酸塩の長期安全性および有効性を評価した44週間のオープンラベル延長試験。原発性腋窩多汗症患者において発汗量の持続的な改善と良好な忍容性が示された長期臨床試験。

This website stores cookies on your computer. These cookies are used to provide a more personalized experience and to track your whereabouts around our website in compliance with the European General Data Protection Regulation. If you decide to to opt-out of any future tracking, a cookie will be setup in your browser to remember this choice for one year.

Accept or Deny

タイトルとURLをコピーしました