「ワキ汗」とよばれているワキの多汗症状は、「原発性腋窩多汗症(げんぱつせいえきかたかんしょう)」が正式名称で、これはエクリン腺
からの汗によるものです。汗かき=原発性腋窩多汗症というわけではなく、診断基準があります。
それが以下の6つで、このうち2つを満たす方に診断がつきます。
・最初に症状が出るのが25歳以下。
・左右対称性に汗をかく。
・睡眠中は汗が止まる。
・家族歴がある。
・日常生活に支障をきたしている。
・週1回以上汗をたくさんにかいて、
困るエピソードがある。
ニオイに対する感覚というのは非常に個人差があります。どんなにまわりが「気にならないですよ」「臭くないです」と言っても、ご本人やご両親はひどく気にされていて、切実に悩んでおられる場合も多いです。
その一方で、まわりが気づいていても本人は気にしていないというケースもあります。
またニオイを気にするあまりに、ワキの下を1日に何度もゴシゴシ擦(こす)って洗ったり、脇毛(腋毛)を抜いたりするなど不適切な自己処理をしてしまったりすると、ワキはデリケートな部分なので、
湿疹や毛包炎を起こしてしまいます。
汗拭きシートや制汗剤の使いすぎも禁物です。制汗スプレーや汗拭きシートに含まれているアルコール成分などが原因で、ワキを「頻繁に」「ゴシゴシ」拭くと肌が荒れて湿疹になったり、場合によっては
ジュクジュクしてニオイを発したりしてしまう可能性があるからです。