アビクリア(AviClear)とは、米国キュテラ社が開発した1726nm波長レーザーを用いたニキビ治療機器で、中等症〜重症の尋常性ざ瘡(にきび)に対して国内で初めて製造販売承認を取得したクラスIII医療機器です(承認番号:30700BZX00107000)。
「何回通えばよいの?」「効果はいつから感じられる?」というご質問を多くいただきます。標準的な治療プロトコルは、1か月〜1か月半(4〜6週間)間隔で30分×3回の照射です。本記事では、なぜ3回必要なのか・効果の現れ方の目安・効果を高めるための注意点を、千里中央花ふさ皮ふ科・美容皮膚科の花房 崇明 理事長(日本皮膚科学会皮膚科専門医・医学博士)が監修のもと詳しく解説します。
※アビクリアは公的医療保険適用外の自由診療です。
中等症〜重症ニキビに、塗り薬・飲み薬に頼らないレーザー治療「アビクリア」
保険診療の塗り薬で改善しない方、イソトレチノインが内服できない方の選択肢に。
皮膚科専門医・医学博士の花房崇明 理事長が、お一人ずつ適応を診察いたします。
- 1726nm レーザーで皮脂腺に直接アプローチ
- ダウンタイムほぼなし
- 全顔3回 198,000円(税込)〜
目次
1. アビクリアとは?基本の仕組みと適応
アビクリアは、1726nm波長のレーザーが皮脂腺(ひしせん)に選択的に作用することでニキビを根本からできにくくすることが期待できる治療機器です。針・切開・注射は一切不要で、照射時間は1回あたり約30分です。
米国FDA(食品医薬品局)が承認した最初のニキビ治療レーザーでもあり、日本国内でも中等症〜重症の尋常性ざ瘡(そうようせいざそう)に対する治療機器として製造販売承認を取得しています。
こんな方がアビクリアの適応候補となる場合があります
- アダパレン・ベピオ・エピデュオなど保険診療の塗り薬で改善が見られないニキビ
- 塗り薬による刺激・かぶれが生じる方
- 妊活中など催奇形性リスクからイソトレチノイン内服が難しい方
- 成長期で内服薬の身長への影響を避けたい方
※適応かどうかは必ず医師の診察を受けてご確認ください。
2. 標準は3回|なぜ複数回必要なのか
アビクリアの標準プロトコルは、1か月〜1か月半(4〜6週間)の間隔で、30分×3回の照射を行うというものです。「1回で終わらないの?」と疑問に思う方も多いですが、これには皮脂腺の生理的な仕組みが関係しています。
皮脂腺への複数回照射が必要な理由
ニキビの根本原因のひとつは皮脂腺の過剰な働きです。皮脂腺は毛包の周囲に複数存在し、それぞれが異なる活動サイクルを持っています。1回の照射で活動期にある皮脂腺には効果が期待できますが、その時点で休止期にある皮脂腺には十分に作用しない場合があります。
複数回にわたってレーザーを照射することで、より多くの皮脂腺にアプローチし、皮脂分泌を抑える効果を積み重ねることが期待できます。4〜6週間の間隔を置くのは、皮膚の回復と次の皮脂腺サイクルに合わせるためとされています。
治療スケジュールのポイント
- 照射間隔:4〜6週間(1か月〜1か月半)
- 1回の照射時間:約30分
- 標準セッション数:3回
- 治療期間の目安:約3〜4か月
なお、照射中は皮膚温度をモニタリング・制御するAviCool(冷却機能)が搭載されており、わずかにパチパチとした感覚を感じることがある程度と報告されています。米国での臨床試験では、痛みなどを理由に治療を中止した症例はなかったとされています(※個人差があります)。ダウンタイムはほとんどないとされており、施術後も通常の日常生活を送ることができます。
3. 効果の現れ方の目安(1回・2回・3回)
効果の感じ方には個人差が大きく、必ずしもすべての方に同じ経過をたどるわけではありません。以下はあくまで一般的な傾向の目安です。
| セッション | 一般的な傾向(個人差あり) |
|---|---|
| 1回目 | 照射直後から数週間は一時的に皮脂分泌の変化を感じる方もいるとされます。効果実感には個人差があり、この段階では変化を感じにくい場合もあります。 |
| 2回目 | 皮脂腺へのアプローチが積み重なり、皮脂の過剰分泌が落ち着いてくる傾向があるとされます。ニキビの新生が減ってきたと感じる方もいます。 |
| 3回目以降 | 3回のコースを終えた後も、皮脂腺への効果が持続・安定していくことが期待されます。治療終了後も効果が続くとされています。 |
【効果について誤解しやすいポイント】
- 「1回で完全にニキビがなくなる」という期待は過度な場合があります
- 施術直後に一時的な赤みや皮脂分泌の変化が生じる場合があります
- 効果の現れ方・持続期間には個人差があります
- すべての方に同等の効果が得られることを保証するものではありません
4. 3回コース終了後の選択肢
3回のコースを終えた後の対応は、その時点の肌状態や治療効果の程度によって異なります。主な選択肢として以下が考えられます。
追加照射について
3回のコース後も引き続き改善を希望される場合、担当医師の判断のもとで追加照射を検討することがあります。追加照射が適切かどうかは、肌状態を診察したうえで医師が判断します。
他の治療との組み合わせ
アビクリアによる皮脂腺へのアプローチに加え、ニキビ跡(色素沈着・凹凸)が気になる場合は、他のレーザー治療やスキンケア指導との組み合わせを検討することもあります。美容皮膚科を併設している当院では、総合的なアプローチについてご相談いただけます。
経過観察・通院間隔
コース終了後は定期的な経過観察を行い、肌の状態に応じて通院間隔を調整します。生活習慣やスキンケアの改善も並行して行うことで、治療効果の維持が期待できます。
5. 効果に影響する要因
アビクリアの効果には、以下のような要因が影響する可能性があります。治療前に把握しておくことで、より適切な期待値の設定と生活習慣の見直しに役立てていただけます。
肌質・ニキビの種類
皮脂腺の大きさや分布、ニキビの重症度・種類(炎症性か非炎症性か)によって、レーザーの作用の受け方が異なる場合があります。中等症〜重症の炎症性ニキビで特に適応が高いとされています。
ホルモンバランス・生活習慣
ニキビはホルモンバランスの乱れ、睡眠不足、食生活(糖質・脂質の過剰摂取)、ストレスなどの影響を受けやすいとされています。治療と並行して生活習慣を整えることが、効果の持続に関係する可能性があります。
スキンケアの適切さ
刺激の強いスキンケア製品の使用や、洗顔のしすぎ・不足は皮脂バランスを乱す可能性があります。担当医師から推奨されるスキンケア方法を継続することが大切です。
施術間隔の遵守
4〜6週間の推奨間隔を大きく逸脱すると、治療効果の積み重ねが十分に得られない可能性があります。スケジュールを守って通院することが重要です。
6. 効果を高める施術前後の注意点
アビクリアの効果を最大限に引き出すために、施術前後に気をつけていただきたいポイントをまとめます。
施術前の注意点
- 来院前に必ず洗顔を済ませてください(メイク・日焼け止めは落とした状態で)
- 予約時間の10分前にご来院ください
- 初回は医師による診察があります(肌の状態によっては当日施術ができない場合があります)
- 日焼けした肌への照射は避ける場合があります。施術前後は紫外線対策を徹底してください
施術後の注意点
- 施術後は保湿・紫外線対策を丁寧に行ってください
- 一時的な赤みや乾燥を感じる場合がありますが、通常は数日以内に落ち着くとされています
- 強い刺激を与えるスキンケアや、激しい運動・サウナなどは施術当日は控えることを推奨します
- 気になる症状が続く場合は、速やかに担当医師にご相談ください
【施術前後のNG行動】
- 来院前のメイクをしたままの状態での受診
- 施術後の強い紫外線への無防備な露出
- 医師の指示なく他の強いニキビ治療薬を併用する
- 施術後すぐに自己判断でニキビを潰す行為
7. 当院(千里中央花ふさ皮ふ科)での治療について
千里中央花ふさ皮ふ科・美容皮膚科(大阪府豊中市・千里中央駅から徒歩約5分)は、日本で最初にアビクリアを導入した医療機関のひとつとして、販売会社キュテラ株式会社よりKOL(Key Opinion Leader)の指名を受けています。導入から3か月で累計施術件数100件を突破しており、多くの患者様の治療実績があります。
当院では、日本皮膚科学会皮膚科専門医・日本アレルギー学会アレルギー専門医のダブル資格を持つ花房 崇明 理事長(大阪大学大学院・医学博士)が監修のもと、一人ひとりの肌状態に合わせた治療計画をご提案しています。アビクリアが適応かどうかの判断から、施術後のフォローまで丁寧に対応いたします。
料金(税込・公的医療保険適用外)
| 部位 | 導入記念トライアル | 1回 | 3回コース |
|---|---|---|---|
| 全顔 | 66,000円 | 88,000円 | 198,000円 |
| 両頬+鼻 | 44,000円 | 66,000円 | 132,000円 |
| 両頬 | 33,000円 | 44,000円 | 99,000円 |
| 鼻・おでこ・こめかみ・鼻下・顎(各部位) | 17,600円 | 33,000円 | 52,800円 |
※別途、初回カウンセリング料1,100円・自由診療再診料1,100円がかかります。料金は予告なく変更になる場合があります。最新情報は当院にお問い合わせください。
まとめ|アビクリアの効果と回数について
アビクリア(AviClear)は、1726nm波長レーザーが皮脂腺に選択的に作用することでニキビをできにくくすることが期待できる、国内初承認のクラスIII医療機器です。
- 標準プロトコル:4〜6週間おきに30分×3回の照射(計約3〜4か月)
- なぜ3回必要か:皮脂腺の活動サイクルに合わせて複数回アプローチすることで、より多くの皮脂腺に働きかけるため
- 効果の現れ方:個人差が大きく、回数を重ねるごとに積み重なる傾向があるとされています
- 効果を高めるには:施術間隔の遵守・紫外線対策・生活習慣の改善が重要
- 費用:公的医療保険適用外。全顔3回コース198,000円〜(税込)
アビクリアが自分に適しているかどうかは、必ず医師の診察を受けたうえでご判断ください。千里中央・豊中・吹田エリアでニキビにお悩みの方は、お気軽に当院へご相談ください。
FAQ(よくある質問)
Q1:アビクリアは何回受ければ効果が出ますか?
A.
標準的な治療プロトコルは3回(1か月〜1か月半おきに1回ずつ)です。効果の現れ方には個人差があり、回数を重ねるごとに皮脂腺へのアプローチが積み重なっていくとされています。「何回で効果が出る」と一律に断言することはできませんが、3回のコースを完了することが推奨されています。
Q2:アビクリアの効果はいつから感じられますか?
A.
効果を感じるタイミングには個人差があります。1回目の照射後から変化を感じる方もいれば、2〜3回目以降に実感する方もいるとされています。施術後も皮脂腺への効果が続くため、3回のコース終了後も改善が続く場合があります。具体的な経過については担当医師にご相談ください。
Q3:アビクリアは痛いですか?ダウンタイムはありますか?
A.
照射中はAviCool(冷却機能)により皮膚温度がモニタリング・制御されます。わずかにパチパチとした感覚を感じることがある程度と報告されており、米国の臨床試験では痛みなどを理由に治療を中止した症例はなかったとされています(個人差があります)。ダウンタイムはほとんどないとされていますが、一時的な赤みや乾燥が生じる場合があります。
Q4:3回コースを終えた後、また通う必要はありますか?
A.
3回のコース終了後の対応は、その時点の肌状態や治療効果によって異なります。追加照射が必要かどうかは医師が診察のうえ判断します。また、ニキビ跡(色素沈着・凹凸)が気になる場合は他の治療を組み合わせることもあります。定期的な経過観察をお勧めしています。
Q5:アビクリアは保険診療で受けられますか?
A.
アビクリアは公的医療保険適用外の自由診療です。当院では全顔3回コース198,000円(税込)〜ご用意しています(別途初回カウンセリング料・再診料がかかります)。詳しい料金は当院にお問い合わせいただくか、カウンセリング時にご確認ください。
Q6:アビクリアはどんなニキビに向いていますか?
A.
中等症〜重症の尋常性ざ瘡(炎症性ニキビ)が主な適応とされています。特に、保険診療の塗り薬(アダパレン・ベピオ・エピデュオ)で改善が見られない方、塗り薬でかぶれが生じる方、妊活中などでイソトレチノイン内服が難しい方の選択肢となる場合があります。適応かどうかは必ず医師の診察を受けてご確認ください。
Q7:施術当日はどのような流れですか?
A.
①予約(事前に必ず洗顔を済ませ、10分前に来院)→②必要に応じて医師の診察(肌の状態によっては当日施術ができない場合があります)→③レーザー照射(約30分)という流れです。メイクや日焼け止めは事前に落としてご来院ください。













