糸リフト(スレッドリフト)とは、体内で吸収される医療用の糸を皮下に挿入し、頬・顎下・フェイスラインのたるみを物理的に引き上げながら、コラーゲン産生を促すことでほうれい線やマリオネットラインの改善を目指す美容医療です。ただし、ほうれい線の原因はたるみだけでなく骨格や皮膚の深い溝によるものもあるため、糸リフトが適しているケースとそうでないケースがあります。本記事では、大阪・千里中央の皮膚科専門医が、糸リフトの仕組みから効果・リスク・他治療との比較まで、医療広告ガイドラインに準拠してわかりやすく解説します。
※本記事は自由診療(公的医療保険適用外)の内容を含みます。最終的な治療方針は医師の診察を受けたうえでご判断ください。

監修者:花房 崇明

監修医師

理事長:花房 崇明(はなふさ たかあき)

[ 資 格 ]

・医学博士(大阪大学大学院) / 日本皮膚科学会皮膚科専門医

・日本アレルギー学会アレルギー専門医 / 日本抗加齢医学会専門医

[ 所属学会 ]

・日本皮膚科学会 / 日本アレルギー学会 / 日本美容皮膚科学会 等

目次

ほうれい線・マリオネットラインができる原因

ほうれい線・マリオネットラインの主な原因は、加齢による皮下組織の下垂とコラーゲン・エラスチンの減少です。

皮下組織の下垂(たるみ)

20代後半から頬の脂肪(バッカルファット・頬脂肪体)や表情筋を支える靭帯が徐々に緩み始め、皮下組織が重力方向へ下垂します。この下垂が鼻の横から口角へ伸びる溝(ほうれい線)や、口角から顎にかけての縦じわ(マリオネットライン)を深くする主因とされています。

コラーゲン・エラスチンの減少

加齢とともに真皮のコラーゲンやエラスチンが減少し、皮膚のハリ・弾力が低下します。その結果、皮膚が重力に対して支えを失い、たるみが加速しやすい状態になります。

骨格・表情癖・紫外線の影響

骨格的に頬骨が低い方や鼻翼基部の骨吸収が進んでいる方は、若い年齢からほうれい線が目立ちやすい傾向があるとされています。また、長年の表情癖や紫外線による光老化も溝を深くする要因のひとつです。

糸リフトとは?仕組みと期待できる効果

糸リフトは、局所麻酔下で医療用の吸収性糸(溶ける糸)を皮下に挿入し、たるんだ組織を引き上げる美容医療です(※公的医療保険適用外)。

2つの作用メカニズム

  • 物理的引き上げ効果:糸についた突起(コグ・トゲ)や3Dメッシュ構造が皮下組織に引っかかり、たるんだ頬・フェイスラインを引き上げることで、ほうれい線やマリオネットラインが浅くなる効果が期待できます。
  • コラーゲン産生促進:体内に挿入された糸の周囲に炎症反応が起き、線維芽細胞が活性化されてコラーゲンが産生されるとされています。糸が吸収された後も、一定期間はコラーゲンによるハリ・引き締まり感が維持される場合があります。

施術直後からリフトアップ感を実感できる場合がありますが、効果の現れ方や持続期間には個人差があります。テスリフトの場合、効果はおよそ6ヶ月〜1年程度持続するとされており、1年ごとのメンテナンスが推奨されています。糸自体は数ヶ月〜1年程度で体内に吸収されます。

糸リフトが向いているケース・向いていないケース

ほうれい線の状態や原因によって、糸リフトが適しているかどうかが変わります。事前のカウンセリングで見極めることが重要です。

糸リフトが向いているケース

  • 頬のたるみ・下垂が主な原因でほうれい線・マリオネットラインが目立つ方
  • フェイスラインのもたつきやジョールファット(頬の脂肪の下垂)が気になる方
  • ダウンタイムを比較的短く抑えたい方(外科的フェイスリフトより低侵襲とされています)
  • HIFUや他の引き上げ治療と組み合わせてより高い効果を目指したい方

糸リフトが向いていない・他の治療の併用を検討すべきケース

  • 骨格的な要因(鼻翼基部の陥凹・骨吸収)が強く、物理的な「溝の補填」が必要な場合 → ヒアルロン酸注入との組み合わせを検討
  • 皮膚の溝自体が非常に深く、引き上げだけでは改善が難しい場合
  • 皮膚のハリ・質感の低下が主因の場合 → スキンブースターやボトックス等の検討
  • 感染症・皮膚疾患の活動期など、施術が適さない状態にある場合

【カウンセリングなしで施術を受けるのはNG】

  • ほうれい線の原因を診断せずに施術すると、期待した効果が得られない場合があります
  • 自己判断で「糸リフトだけで全部解決できる」と思い込まずに、医師による診察・カウンセリングを受けましょう

月曜担当 — 森久美子先生のご紹介

千里中央花ふさ皮ふ科・美容皮膚科では、月曜日に森久美子先生がスレッドリフト(糸リフト)のカウンセリング・施術を担当しております。お一人おひとりの肌の状態・たるみの程度・ご希望をていねいに伺ったうえで、最適な糸の種類(テスリフト・アルテミス・フィオラ)、本数、挿入位置をご提案します。

スレッドリフトのご相談は完全予約制です。WEB予約は24時間受け付けております。

ほうれい線治療の選択肢を比較

ほうれい線・マリオネットラインへのアプローチは複数あります。それぞれに特徴があり、優劣はなく、原因や状態によって適した治療が異なります。

治療法主な作用ダウンタイム目安保険適用
糸リフト物理的引き上げ+コラーゲン産生促進腫れ・赤み1〜2日程度なし(自由診療)
ヒアルロン酸注入溝の補填・ボリューム補充比較的短いなし(自由診療)
HIFU(超音波)深部加熱によるたるみ改善ほぼなし〜軽度なし(自由診療)
スキンブースター真皮の保水・ハリ改善軽度の腫れ・内出血なし(自由診療)
外科的フェイスリフト皮膚・組織の外科的引き上げ数週間程度なし(自由診療)

※各治療のダウンタイム・効果は個人差があります。上記は一般的な目安です。

糸リフトとヒアルロン酸注入やHIFUを組み合わせるアプローチが有効なケースもあります。どの治療が適しているかは、ほうれい線の原因・深さ・皮膚の状態によって異なるため、医師との丁寧なカウンセリングが大切です。

当院(千里中央花ふさ皮ふ科)での糸の種類と費用

千里中央花ふさ皮ふ科・美容皮膚科(大阪府豊中市・千里中央駅から徒歩約5分)では、以下の3種類の吸収性糸を取り扱っています。いずれも公的医療保険適用外(自由診療)です。

取り扱い糸の種類と価格

糸の種類素材・構造価格(税込)
テスリフトPDO(ポリジオキサノン)製・3Dメッシュ構造1本 33,000円
アルテミスリフトPDO+PLLA(ポリL乳酸)組み合わせ1本 22,000円
ショートタイプ 1本 16,500円
フィオラスレッドPDO製・モールディング加工トゲ構造1本 11,000円

手技料(別途必要)

本数手技料(税込)含まれるもの
1〜6本44,000円局所麻酔・術後内服薬代込
7〜12本66,000円局所麻酔・術後内服薬代込

施術に必要な糸の本数は、たるみの程度・部位・ご希望によって異なります。最適な本数・糸の種類は、医師によるカウンセリングで決定します。皮膚科専門医・アレルギー専門医のダブル資格を持つ花房崇明 理事長(医学博士)が、患者さん一人ひとりの状態に合わせた治療プランをご提案します。

ダウンタイムと主なリスク・副作用

糸リフトは局所麻酔下で行う低侵襲な施術ですが、以下のリスク・副作用が生じる可能性があります。事前に十分にご理解ください。

一般的なダウンタイム

  • 軽い腫れ・赤みは1〜2日で引くことが多いとされています
  • 内出血が生じた場合は、消退まで数日〜1週間程度かかる場合があります
  • 施術後しばらく軽い違和感・つっぱり感・かさぶたが生じることがあります

まれに生じるリスク

  • 感染・糸の露出
  • 左右差・引きつれ感
  • 効果が十分に得られない場合

【施術後にやってはいけないこと(目安)】

  • 施術当日の激しい運動・飲酒・サウナは控えましょう
  • 施術部位を強く押したり揉んだりしない
  • 気になる症状が続く場合は自己判断せず、早めに施術を受けたクリニックへ相談しましょう

まとめ

まとめ|ほうれい線・マリオネットラインと糸リフト

ほうれい線・マリオネットラインの改善に糸リフトが有効なのは、主な原因が頬のたるみ・下垂にある場合です。骨格的な要因や皮膚の深い溝が主因の場合は、ヒアルロン酸注入など他の治療との組み合わせが検討されます。

  • 糸リフトの効果:物理的引き上げ+コラーゲン産生促進が期待できる(個人差あり)
  • 効果の持続:テスリフトでおよそ6ヶ月〜1年程度。定期的なメンテナンスが推奨される
  • 費用:糸の種類・本数+手技料が必要(公的医療保険適用外)
  • リスク:腫れ・内出血・感染・左右差など。事前に医師への相談が重要
  • 治療の選択:原因に合わせた治療法の選択が大切。カウンセリングで医師と相談を

最終的な治療方針は、医師による診察・カウンセリングを受けたうえでご判断ください。千里中央・豊中・吹田エリアで糸リフトやほうれい線治療をご検討の方は、千里中央花ふさ皮ふ科・美容皮膚科へお気軽にご相談ください。

月曜の森久美子先生のスレッドリフトカウンセリングへ

ほうれい線・フェイスラインのたるみのお悩みは、スレッドリフト(糸リフト)を得意とする森久美子先生にご相談ください。当院では月曜日に森先生がスレッドリフトのカウンセリング・施術を担当しております。お一人おひとりに合わせた治療プランをご提案いたします。

スレッドリフトカウンセリングを予約する

FAQ(よくある質問)

Q1:糸リフトでほうれい線はどのくらい改善が期待できますか?

A.
ほうれい線の原因が頬のたるみ・下垂にある場合、糸リフトによる物理的な引き上げとコラーゲン産生促進によって改善が期待できるとされています。ただし、効果の程度は原因・たるみの状態・使用する糸の種類・本数・個人差によって異なります。骨格的な要因や皮膚の深い溝が主因の場合は、ヒアルロン酸注入など他の治療との組み合わせが適している場合があります。まずは医師によるカウンセリングで原因を確認することをおすすめします。

Q2:糸リフトの効果はどのくらい持続しますか?永久に続きますか?

A.
糸自体は数ヶ月〜1年程度で体内に吸収される「溶ける糸」であり、効果が永続するものではありません。当院で取り扱うテスリフトの場合、効果はおよそ6ヶ月〜1年程度持続するとされており、1年ごとのメンテナンスが推奨されています。糸が吸収された後もコラーゲン産生による引き締まり感が一定期間残る場合がありますが、定期的なメンテナンスが必要です。

Q3:マリオネットラインにも糸リフトは効果がありますか?

A.
マリオネットライン(口角から顎にかけての縦じわ)も、頬・フェイスラインのたるみ・下垂が主な原因の場合は、糸リフトによる引き上げ効果が期待できるとされています。ただし、溝が深い場合や骨格的な要因が強い場合は、糸リフト単独よりもヒアルロン酸注入との組み合わせが検討されることがあります。医師によるカウンセリングで状態を確認したうえで、最適な治療プランをご提案します。

Q4:糸リフトのダウンタイムはどのくらいですか?

A.
軽い腫れ・赤みは1〜2日で引くことが多いとされています。内出血が生じた場合は消退まで数日〜1週間程度かかる場合があります。また、施術後しばらく軽い違和感・つっぱり感・かさぶたが生じることがあります。まれに感染・糸の露出・引きつれ感などが起こる場合もあります。気になる症状が続く場合は早めにクリニックへご相談ください。

Q5:糸リフトの費用はどのくらいかかりますか?

A.
当院では糸の種類によって1本あたりの価格が異なります(テスリフト33,000円・アルテミスリフト22,000円/ショートタイプ16,500円・フィオラスレッド11,000円、いずれも税込)。これに加え、局所麻酔・術後内服薬代込の手技料として1〜6本で44,000円、7〜12本で66,000円(いずれも税込)が別途必要です。必要な本数は状態によって異なりますので、カウンセリングにてご確認ください。なお、糸リフトは公的医療保険適用外(自由診療)です。

Q6:糸リフトとヒアルロン酸注入はどちらがほうれい線に向いていますか?

A.
どちらが向いているかは、ほうれい線の原因によって異なります。たるみ・下垂が主な原因であれば糸リフトが、骨格的な陥凹や溝の補填が必要な場合はヒアルロン酸注入が適しているとされています。両者を組み合わせることで、より総合的なアプローチができる場合もあります。優劣を一概に断定することはできないため、医師による診察・カウンセリングで原因を確認したうえで治療法をご選択ください。

Q7:千里中央・豊中・吹田エリアで糸リフトを受けられますか?

A.
千里中央花ふさ皮ふ科・美容皮膚科(大阪府豊中市上新田2丁目24番50の1 上新田メディカルブリッジ2F)は、千里中央駅から徒歩約5分の場所にあり、千里中央・豊中・吹田エリアからアクセスしやすいクリニックです。駐車場も9台完備しています。糸リフトをはじめとするほうれい線・たるみ治療のご相談は、お気軽にお問い合わせください。