単純性血管腫(たんじゅんせいけっかんしゅ)とは、生まれつき皮膚の毛細血管が局所的に拡張してできる先天性の赤あざ(毛細血管奇形・ポートワイン母斑)で、自然には消えず、成人になると色が濃くなったり一部が盛り上がることがある皮膚疾患です。
「目立つ赤あざを毎日どうカバーすればいい?」「子どもの学校行事が心配…」そんなお悩みをお持ちの方へ、医療用カバーメイク(リハビリメイク)の選び方・塗り方のコツから、汗・こすれへの工夫、心理的サポートの考え方まで、皮膚科専門医の立場から丁寧にお伝えします。カバーメイクはあくまでVビームレーザー治療と並行して活用できる選択肢であり、根本的な改善には早めの受診・治療が勧められます。
目次
1. 単純性血管腫とカバーメイクの基本的な考え方
単純性血管腫は自然には消えないため、日常生活での整容面・心理面のケアが重要になります。根本的な治療はパルス色素レーザー(Vビーム)による医療処置ですが、治療期間中や治療前後の日常生活では、カバーメイクを上手に活用することで外見上の悩みを軽減し、自信を持って過ごすことができます。
【大切なポイント】
カバーメイクは「あざを一時的に目立たなくする手段」です。根本的な改善にはVビームレーザー治療が基本となります。単純性血管腫は放置すると成人後に色が濃くなったり肥厚・結節化して治療が難しくなることがあるため、早めに皮膚科専門医へご相談ください。治療の詳細は単純性血管腫とは(基礎ガイド)もご覧ください。
2. 医療用カバーメイク(リハビリメイク)とは?
医療用カバーメイク(リハビリメイク)は、あざ・傷跡・皮膚疾患などを目立たなくすることを目的に開発された専用化粧品です。一般的なコスメと比べて以下の点で優れています。
- 高いカバー力(隠蔽力):顔料の粒子が細かく、赤みを効果的にカバーできるよう設計されています
- 皮膚への配慮:皮膚科医や形成外科医と連携して開発されたものが多く、肌への刺激を抑えた処方のものが多い傾向があります
- 落ちにくい処方:長時間の外出や軽い汗にも対応できるウォータープルーフタイプが多い
医療用カバーメイクは一部の皮膚科・形成外科でも紹介・取り扱いがあります。初めて使用する場合は、パッチテストを行い、肌への刺激がないか確認してから使用しましょう。※公的医療保険適用外です。
3. ファンデーション・コンシーラーの選び方と塗り方のコツ
コンシーラーとファンデーションの使い分け
赤あざのカバーには、コンシーラー→ファンデーション→フィックスパウダーの順に重ねるのが基本です。特定商品のランキングをお伝えすることは控えますが、選ぶ際のポイントをまとめました。
| アイテム | 選ぶポイント | 使い方のコツ |
|---|---|---|
| コンシーラー | 高カバー力・スティックまたはクリームタイプ・肌色より少し明るめ | あざの上に薄く重ね、指先かスポンジで優しくたたき込む |
| ファンデーション | リキッドまたはクリームタイプ・ウォータープルーフ推奨 | コンシーラーの上から薄く均一に重ねる |
| フィックスパウダー・スプレー | 崩れ防止・軽い仕上がり | 最後に軽く押さえて密着度を高める |
塗り方の基本ステップ
- 保湿:スキンケアで肌を整えてから始める(乾燥肌はカバー力が低下しやすい)
- 下地:グリーン系の下地を薄く使うと赤みを補色でカバーしやすくなります
- コンシーラー:あざの部分にだけ丁寧にのせ、境界部分をぼかす
- ファンデーション:顔全体に薄くのばし、自然な仕上がりに整える
- 仕上げ:パウダーやフィキサースプレーで密着させる
【やってはいけないNG行動】
- 厚く塗りすぎる(よれ・崩れの原因になり、かえって目立つことがある)
- こすりながら塗る(皮膚への刺激や色の移りの原因になる)
- メイク落としを怠る(毛穴づまりや肌荒れの原因になる)
- 炎症・傷がある部位への使用(皮膚科医に相談してから)
4. 汗・こすれ・水への工夫
夏の屋外活動・スポーツ・プールなど、汗やこすれでメイクが崩れやすい場面では以下の工夫が役立ちます。
- ウォータープルーフ処方の医療用カバーメイクを選ぶ
- こまめな部分直し:外出先でも小さなコンシーラーを携帯し、崩れた部分だけ補正する
- フィキサースプレー(メイク固定スプレー)を仕上げに使用する
- プールや水泳の場面では、医療用カバーメイクでも完全には防水できないことを理解した上で、事前に担任の先生や関係者に状況を伝えておくと安心です
5. 子どもの学校生活・行事での配慮
お子さんが単純性血管腫をお持ちの保護者の方にとって、入学・運動会・水泳授業などの場面での対応は悩みの種になりがちです。
学校・園への事前相談
担任の先生や養護教諭に、事前にあざについて説明しておくことで、不用意なからかいや誤解を防ぎやすくなります。「生まれつきのもので、うつったり痛んだりするものではない」という点を伝えるだけで、周囲の理解が得られやすくなります。
メイクの年齢・場面ごとの考え方
- 乳幼児期:肌が敏感なため、原則として医師の指示のもとで使用するか、使用しない選択も検討する
- 小学生以降:本人が気にし始めたタイミングで、保護者と一緒に医療用カバーメイクを試してみることも一つの方法です
- 中高生・成人:自分でケアできるよう、正しい使い方を覚えることが自己肯定感の向上にもつながります
子どもへのカバーメイク使用は、皮膚科専門医に相談した上で適切な製品を選ぶことをお勧めします。Vビームによる保険治療は乳幼児期からの早期開始が望ましいとされています。カバーメイクと並行して、治療の開始も早めにご検討ください。
6. 本人・家族の心理的サポート
単純性血管腫は外見に関わるため、本人・家族ともに整容面・心理面の負担を感じやすい疾患です。以下のポイントを参考にしてください。
- あざについて正しく理解する:「生まれつきの毛細血管の形の違い」であり、親の行動や遺伝が原因と決まっているわけではありません。根拠のない情報(スピリチュアルな説など)に惑わされないようにしましょう
- 本人の気持ちを尊重する:「隠したい」「治療したい」「そのままでいい」など、本人の意思を大切にしながら一緒に考える姿勢が重要です
- 専門家に相談する:皮膚科専門医だけでなく、必要に応じてスクールカウンセラーや心理士などに相談することも選択肢の一つです
- 治療の見通しを持つ:Vビーム治療であざが薄くなる・目立たなくなることが期待できると知るだけで、前向きな気持ちになれることがあります
7. 花ふさ皮ふ科グループでのあざ治療
単純性血管腫の根本的な治療は、パルス色素レーザー(Vビーム)による医療処置です。花ふさ皮ふ科グループでは、3院すべてで健康保険(こども医療費含む)が適用されるVビーム治療に対応しています(※公的医療保険適用)。
| 院名 | エリア | 使用機種 |
|---|---|---|
| 千里中央花ふさ皮ふ科・美容皮膚科 | 豊中市・千里中央・吹田 | Vビームプリマ |
| 江坂駅前花ふさ皮ふ科・美容皮膚科 | 吹田市・江坂 | Vビームll |
| みのお花ふさ皮ふ科・美容皮膚科 | 箕面市・茨木・池田 | Vビームll |
治療は4〜6ヶ月間隔で複数回の照射が必要で、回数は部位・色・年齢などにより個人差があります。皮膚が薄く反応しやすい乳児期〜小児期からの早めの治療開始が望ましいとされています。費用・回数・ダウンタイムの詳細は以下の関連記事をご覧ください。
千里中央・豊中・吹田エリアの方は、千里中央花ふさ皮ふ科・美容皮膚科(千里中央駅から徒歩約5分、駐車場9台完備)へお気軽にご相談ください。皮膚科専門医・アレルギー専門医のダブル資格を持つ医師が診療にあたります。
単純性血管腫(赤あざ)の保険治療は、花ふさ皮ふ科グループ3院で受けられます
- 千里中央花ふさ皮ふ科・美容皮膚科(千里中央・豊中・吹田/Vビームプリマ・あざ専門外来)
- 江坂駅前花ふさ皮ふ科・美容皮膚科(江坂駅から徒歩約1分・吹田/VビームII)
- みのお花ふさ皮ふ科・美容皮膚科(箕面萱野駅直結・箕面・茨木・池田/VビームII)
いずれも理事長・皮膚科専門医/アレルギー専門医・難病指定医の監修のもと、パルス色素レーザー(Vビーム)による単純性血管腫の治療に対応。健康保険(こども医療費)が適応され、4〜6ヶ月間隔で複数回の照射を行います。千里中央はVビームプリマ・あざ専門外来、江坂・みのおはVビームIIで対応します。
生まれつきの赤あざ(単純性血管腫)の保険治療は花ふさ皮ふ科グループへ
単純性血管腫は自然には消えず、早めのレーザー治療(Vビーム)が大切とされています。健康保険(こども医療費)が適応されます。気になる赤あざは自己判断せず、皮膚科専門医にご相談ください。通いやすい院の保険予約からどうぞ。
8. まとめ
まとめ|カバーメイクと治療を上手に組み合わせましょう
単純性血管腫(生まれつきの赤あざ)は自然には消えませんが、医療用カバーメイク(リハビリメイク)を活用することで日常生活での外見上の悩みを軽減できます。同時に、根本的な改善にはVビームレーザー治療が基本です。早めに皮膚科専門医に相談することが大切です。
- 医療用カバーメイク(リハビリメイク):高カバー力・ウォータープルーフ処方のものを選び、グリーン下地→コンシーラー→ファンデーション→フィックスの順で重ねる
- 汗・こすれ対策:ウォータープルーフ製品+フィキサースプレーで密着度を高める
- 子どもへの配慮:学校・園への事前説明と、本人の気持ちを尊重したサポートが大切
- 心理的サポート:正しい知識を持ち、本人の意思を尊重しながら前向きに取り組む
- 根本治療はVビーム:乳幼児期〜小児期からの早めの治療開始が望ましい。健康保険(こども医療費)が適用される
最終的な診断・治療方針は、必ず医師の診察を受けた上でご判断ください。千里中央・豊中・吹田・江坂・箕面エリアでお悩みの方は、花ふさ皮ふ科グループへお気軽にご相談ください。
赤あざ・単純性血管腫についてもっと知る(関連記事)
生まれつきの赤あざ(単純性血管腫)の保険治療は花ふさ皮ふ科グループへ
単純性血管腫は自然には消えず、早めのレーザー治療(Vビーム)が大切とされています。健康保険(こども医療費)が適応されます。気になる赤あざは自己判断せず、皮膚科専門医にご相談ください。通いやすい院の保険予約からどうぞ。
FAQ(よくある質問)
Q1:単純性血管腫は市販のファンデーションで隠せますか?
A.
市販のファンデーションでも薄いあざであれば目立たなくできる場合がありますが、単純性血管腫のような濃い赤あざには、医療用カバーメイク(リハビリメイク)のほうが高いカバー力を期待できます。グリーン系の下地と組み合わせると赤みを補色で抑えやすくなります。まずは皮膚科専門医に相談し、適切な製品を選ぶことをお勧めします。
Q2:子どもの赤あざにカバーメイクを使っても大丈夫ですか?
A.
子どもの肌は大人より敏感なため、使用前に皮膚科専門医へご相談ください。医療用カバーメイクの中には低刺激処方のものもありますが、パッチテストを行い、肌への刺激がないか確認することが大切です。また、乳幼児期はVビームによる保険治療の開始を優先的に検討することが望ましいとされています。
Q3:カバーメイクをしながらVビーム治療を受けられますか?
A.
基本的にはVビーム照射当日はメイクを落とした状態で来院いただく必要があります。照射後のダウンタイム中のメイクについては、担当医の指示に従ってください。治療と並行して日常的にカバーメイクを活用することは可能ですが、使用タイミングは必ず主治医に確認しましょう。詳しくはVビームのダウンタイムと経過もご参照ください。
Q4:単純性血管腫は放置しても大丈夫ですか?
A.
単純性血管腫は自然には消えません。放置すると成人後に色が濃くなったり、一部が盛り上がる(肥厚・結節化)ことがあり、治療がより難しくなる場合があります。整容面・心理面の負担もあるため、早めに皮膚科専門医へご相談されることをお勧めします。詳しくは単純性血管腫とは(基礎ガイド)をご覧ください。
Q5:顔の赤あざがあると、何か病気のサインになることはありますか?
A.
顔の額〜上まぶた(三叉神経第1枝の領域)に単純性血管腫がある場合、まれにスタージ・ウェーバー症候群(緑内障・てんかん・脳の血管腫を合併することがある疾患)との関連が指摘されることがあります。ただし、すべての顔の赤あざが該当するわけではありません。心配な場合は皮膚科専門医に相談し、必要に応じて眼科・小児科と連携して経過をみることが大切です。過度に不安になる必要はありませんが、気になる症状がある場合は早めにご受診ください。
Q6:千里中央・豊中・吹田エリアで赤あざの治療を受けたいのですが?
A.
千里中央花ふさ皮ふ科・美容皮膚科(大阪府豊中市上新田・千里中央駅から徒歩約5分)では、パルス色素レーザー(Vビームプリマ)による赤あざ治療を健康保険適用で行っています。皮膚科専門医・アレルギー専門医のダブル資格を持つ医師が診療にあたります。吹田・江坂エリアは江坂駅前花ふさ皮ふ科・美容皮膚科、箕面・茨木・池田エリアはみのお花ふさ皮ふ科・美容皮膚科もご利用いただけます。まずはお気軽にご相談ください。













