マダニに刺されたら、基本は皮膚科を受診するのが適切です。マダニは口器(口下片)を皮膚に深く刺し込んで吸血するため、自分で無理に引き抜こうとすると口器が皮膚内に残ったり、病原体を含む体液が逆流するリスクがあります。「マダニが付いたまま」の状態で、できるだけ早く皮膚科を受診することが、安全で確実な除去への近道です。千里中央・豊中・吹田エリアでマダニ刺されの処置を検討されている方は、ぜひ最後までお読みください。

監修者:花房 崇明

監修医師

理事長:花房 崇明(はなふさ たかあき)

[ 資 格 ]

・医学博士(大阪大学大学院) / 日本皮膚科学会皮膚科専門医

・日本アレルギー学会アレルギー専門医 / 日本抗加齢医学会専門医

[ 所属学会 ]

・日本皮膚科学会 / 日本アレルギー学会 / 日本美容皮膚科学会 等

目次

マダニに刺されたら何科を受診する?

マダニ(硬ダニ)に刺された・咬まれたときは、基本的に「皮膚科」を受診するのが適切です。皮膚科専門医が、マダニの確実な除去・刺し口の処置・その後の経過観察を一貫して担います。

なぜ皮膚科なのか

マダニは皮膚に口器を深く刺し込み、セメント様物質で固定しながら数日〜1週間以上にわたって吸血します。この構造上、適切な器具と手技で根元から除去する必要があり、皮膚科専門医が最も適切に対応できます。刺し口の消毒・処置、必要に応じた外用薬・内服薬の処方、そして感染症の潜伏期を考慮した経過観察まで、皮膚科で一連の対応が可能です。

マダニは人から人へはうつりません。ただし、マダニが媒介する感染症(SFTS・日本紅斑熱・ライム病など)には注意が必要です。刺された日時・場所をメモしておくと、その後の診察に役立ちます。詳しくはマダニ刺されの症状・治療・予防もご参照ください。

自分でマダニを取ってはいけない理由

「マダニが付いているのがわかったから、ピンセットで取ればいいのでは?」と思われる方も多いですが、自己処置は危険を伴うため、推奨されません

【やってはいけないNG行動】

  • 市販のピンセットで無理に引き抜く → 口器(口下片)が皮膚内に残り、炎症・感染の原因になることがある
  • マダニをつぶす・刺激する → 病原体を含む体液が体内に逆流するおそれがある
  • アルコール・ワセリン・火などで刺激する → マダニが体液を吐き出すリスクが高まるとされている
  • 無理に引っ張って口器だけ残す → 残存した口器の除去に追加処置が必要になることがある

マダニが付いていることに気づいたら、あわてて取ろうとせず、付いたままの状態で皮膚科を受診するのが最も安全です。移動中に外れてしまった場合も、刺し口の処置と経過観察のために受診することをお勧めします。

皮膚科での処置の流れ・料金について

皮膚科ではどのような処置を行うのか、一般的な流れをご紹介します。

処置の一般的な流れ

  1. 問診・確認:いつ・どこで刺されたか、マダニが付いている部位の確認。「マダニに刺された」ことを必ず医師に伝えてください。
  2. マダニの除去:専用の器具を用いて、口器ごと根元から慎重に除去します。口器が皮膚内に残っている場合は、皮膚を小さく切開して取り除くこともあります。
  3. 刺し口の消毒・処置:除去後、刺し口を消毒し、必要に応じて外用薬を処方します。
  4. 内服薬の検討:症状や状況に応じて、抗菌薬などの内服が検討される場合があります(具体的な薬剤・処方の有無は診察時に医師が判断します)。
  5. 経過観察の説明:刺された後、数日〜2週間程度は発熱・発疹・倦怠感などの全身症状に注意するよう説明を受けます。

【料金について】
マダニの除去・刺し口の処置は、保険診療の対象となります(※公的医療保険適用)。具体的な費用は、処置内容・処方内容・受診回数などによって異なります。詳しくは診察時にご確認ください。

皮膚科と内科・救急の使い分け

マダニ刺されの状況によって、受診先が変わります。以下の表を参考に判断してください。

状況推奨される受診先ポイント
刺された直後・マダニがまだ付いている皮膚科付いたままの状態で受診。自分で取らない
マダニが取れた・刺し口だけ残っている皮膚科刺し口の処置と経過観察が必要
刺された後、数日〜2週間以内に発熱・発疹・倦怠感・頭痛・嘔吐・下痢などの全身症状内科・感染症内科SFTS・日本紅斑熱・ライム病等の可能性。「マダニに刺された」と伝える
高熱・ぐったりするなど重症が疑われる救急(内科・感染症科)SFTSなどは重症化・死亡例の報告あり。迷わず救急へ
小児・高齢者・基礎疾患のある方で全身症状あり内科・救急(早めに)重症化リスクが高い場合がある。早めの受診を

媒介感染症について(潜伏期に注意)

マダニが媒介する感染症(SFTS=重症熱性血小板減少症候群、日本紅斑熱、ライム病、つつが虫病など)には潜伏期があり、刺された直後には症状が出ないことがあります。刺された日時・場所を記録しておき、その後2週間程度は体調の変化に注意することが大切です。

ただし、マダニに刺されたすべての方が感染症を発症するわけではありません。過度に不安になりすぎず、しかし全身症状が出た場合は早めに医療機関を受診するという姿勢が重要です。詳しい感染症の情報はマダニ刺されの症状・治療・予防をご覧ください。

受診の目安・こんなときはすぐ病院へ

以下に当てはまる場合は、速やかに医療機関を受診してください。

  • マダニが皮膚に付いている(付いたまま皮膚科へ)
  • 自分でマダニを取ったが、刺し口に赤みや腫れが残っている
  • 刺された後、数日〜2週間以内に38℃以上の発熱が出た
  • 刺し口の周囲や全身に発疹・紅斑が現れた
  • 強い倦怠感・頭痛・筋肉痛・嘔吐・下痢などの全身症状がある
  • 小児・高齢者・妊娠中・基礎疾患(免疫低下など)のある方で、刺された後に体調が変化した

受診時には「いつ・どこで(山・草むらなど)マダニに刺されたか」を医師に伝えると、診断・治療方針の決定に役立ちます。スマートフォンで刺し口の写真を撮っておくのも有用です。

花ふさ皮ふ科グループでの診療

花ふさ皮ふ科グループでは、皮膚科専門医・アレルギー専門医のダブル資格を持つ医師が、マダニの除去・刺し口の処置・経過観察を保険診療で対応しています(※公的医療保険適用)。

  • 千里中央花ふさ皮ふ科・美容皮膚科(大阪府豊中市上新田)― 千里中央・豊中・吹田エリアの方に。千里中央駅から徒歩約5分、駐車場9台完備。
  • 江坂駅前花ふさ皮ふ科・美容皮膚科(吹田市江の木町)― 江坂駅から徒歩約1分。
  • みのお花ふさ皮ふ科・美容皮膚科(大阪府箕面市西宿)― 箕面萱野駅直結。

北摂エリアでマダニ刺されの処置をご希望の方は、お近くの院にお気軽にご相談ください。最終的な診断・治療方針は医師の診察によって決定します。

マダニ刺されの診療は、花ふさ皮ふ科グループ3院で受けられます

  • 千里中央花ふさ皮ふ科・美容皮膚科(千里中央・豊中・吹田/保険診療)
  • 江坂駅前花ふさ皮ふ科・美容皮膚科(江坂駅から徒歩約1分・吹田/保険診療)
  • みのお花ふさ皮ふ科・美容皮膚科(箕面萱野駅直結・箕面・茨木・池田/保険診療)

いずれも理事長・皮膚科専門医/アレルギー専門医・難病指定医の監修のもと、マダニの除去・刺し口の処置・経過観察に保険診療で対応します。北摂エリア(豊中・吹田・箕面・池田・茨木)でマダニに刺されたら、通いやすい院にご相談ください。

マダニに刺された・咬まれたら、まずは皮膚科へ(保険診療)

マダニは自分で無理に取ろうとすると口の部分が皮膚に残ったり、病原体を含む体液が逆流するおそれがあります。皮膚科専門医による安全な除去・刺し口の処置・経過観察を、花ふさ皮ふ科グループ3院(保険診療)で承ります。通いやすい院の予約からどうぞ。

千里中央花ふさ皮ふ科・美容皮膚科

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まとめ

まとめ|マダニに刺されたら皮膚科専門医にご相談を

マダニ刺されの受診先・処置について、重要なポイントを整理します。

  • 受診先:マダニが付いている・刺し口だけの場合はまず皮膚科。発熱・発疹など全身症状が出たら内科・感染症内科(重症は救急)へ。
  • 自己処置は禁物:無理に引き抜くと口器残存・体液逆流のリスクがある。付いたまま皮膚科を受診する。
  • 皮膚科での処置:専用器具で根元から除去・刺し口の消毒・処置・必要に応じた薬の処方。除去・処置は保険診療の対象(※公的医療保険適用)。
  • 経過観察:刺された後2週間程度は発熱・発疹・倦怠感などの全身症状に注意。刺された日時・場所をメモしておく。
  • 感染症リスク:SFTS・日本紅斑熱・ライム病等の媒介感染症に注意。全員が発症するわけではないが、全身症状が出たら早めに受診する。

本記事の内容はあくまで一般的な情報です。最終的な診断・治療方針は医師の診察によって決定されます。気になる症状がある場合は、お早めに医療機関を受診してください。

監修:花房 崇明(理事長・医学博士〈大阪大学大学院〉・日本皮膚科学会皮膚科専門医・日本アレルギー学会アレルギー専門医・日本抗加齢医学会専門医)

マダニ刺されについて、当院の医師が動画で解説しています

刺された後の経過観察も皮膚科で。気になる症状は早めにご相談を

マダニ除去後も、数日〜2週間ほどは発熱・発疹・倦怠感などの全身症状に注意が必要です。心配な症状があるときは早めに受診してください。花ふさ皮ふ科グループは千里中央・江坂・みのおの3院で保険診療に対応しています。最終的な診断・治療方針は医師の診察で決定します。

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FAQ(よくある質問)

Q1:マダニに刺されたら何科を受診すればよいですか?

A.
マダニが付いている・刺し口だけの状態であれば、基本的に皮膚科を受診してください。皮膚科専門医がマダニの確実な除去・刺し口の処置・経過観察を行います。刺された後に発熱・発疹・倦怠感などの全身症状が出た場合は、内科または感染症内科を受診し、「マダニに刺されたこと」を必ず伝えてください。

Q2:マダニを自分で取ってはいけないのですか?

A.
自己処置は推奨されません。市販のピンセットで無理に引き抜くと、マダニの口器(口下片)が皮膚内に残ってしまうことがあります。また、マダニをつぶしたり強い刺激を与えると、病原体を含む体液が体内に逆流するおそれがあるとされています。マダニが付いていることに気づいたら、付いたままの状態で皮膚科を受診するのが最も安全です。

Q3:マダニが自然に取れた場合も皮膚科に行くべきですか?

A.
取れた後も受診することをお勧めします。口器が皮膚内に残っている可能性があるほか、刺し口の消毒・処置、および媒介感染症の潜伏期を考慮した経過観察の説明を受けることが大切です。受診時に「いつ・どこでマダニに刺されたか」「どのように取れたか」を医師に伝えてください。

Q4:皮膚科でのマダニ除去・処置は保険診療ですか?料金はいくらですか?

A.
マダニの除去・刺し口の処置は、公的医療保険の適用対象となります。具体的な費用は、処置の内容・処方内容・受診回数などによって異なるため、診察時に医師または受付スタッフにご確認ください。

Q5:刺された後、何日間くらい様子を見ればよいですか?

A.
マダニが媒介する感染症には潜伏期があります。刺された後、少なくとも2週間程度は発熱・発疹・倦怠感・頭痛・嘔吐・下痢などの全身症状に注意して経過を観察することが大切です。刺された日時と場所をメモしておくと、症状が出た際の受診時に役立ちます。全身症状が現れた場合は、速やかに内科または感染症内科を受診してください。

Q6:子どもや高齢者がマダニに刺された場合、特に注意することはありますか?

A.
小児・高齢者・基礎疾患のある方は、マダニが媒介する感染症が重症化しやすい場合があるとされています。刺されたことに気づいたら早めに皮膚科を受診し、その後2週間程度は体調の変化を注意深く観察してください。発熱など全身症状が出た場合は、通常より早めに内科・救急を受診することをお勧めします。最終的な判断は医師の診察によります。