皮膚のできもの(ほくろや粉瘤、脂肪腫など)を手術した後の抜糸までの期間について

皮膚のトラブルとしてよく見られる「ほくろ」や「粉瘤」。これらは皮膚科的・形成外科的な手術で除去することが一般的ですが、手術後の抜糸についてはどうでしょうか? ここでは、ほくろや粉瘤の抜糸期間について詳しく解説します。

監修者:花房崇明

監修者
理事長:花房崇明(はなふさ たかあき)

[ 資 格 ]

・医学博士(大阪大学大学院)
・日本皮膚科学会皮膚科専門医
・日本アレルギー学会アレルギー専門医
・日本抗加齢医学会専門医
・難病指定医

[ 所属学会 ]

・日本皮膚科学会 / 日本アレルギー学会
・日本小児皮膚科学会 / 日本抗加齢医学会
・日本美容皮膚科学会

ほくろや粉瘤、脂肪腫などの手術後の抜糸までの期間

ほくろや粉瘤の手術後、抜糸までの期間は一般的に7日から10日とされています。しかし、これはあくまで一般的な目安であり、個々の状況や手術の規模、手術部位などにより異なることがあります。顔面などでは5、6日ほど、体では約1週間、手のひらや足の裏では2週間程度となります1,2。具体的な期間は、手術を行った医師に確認することが最も確実です。

部位抜糸までの期間の目安
顔面5〜6日程度
体(体幹)約1週間
手のひら・足の裏2週間程度

部位によって期間が違うのは、皮膚にかかる張力(引っ張られる力)と血流の豊富さが場所ごとに異なるためです。顔は血流が豊富で治りが早く、糸を長く置くと縫い跡が残りやすいため短めに抜糸します。反対に、手のひらや足の裏、関節の近くは常に動いて傷が開きやすいため、長めに置いてから抜糸します1,2。

 

抜糸時の痛みについて

抜糸時の痛みについては、個々の感じ方による部分も大きいですが、一般的にはそれほど強い痛みを伴うものではありません。抜糸は短時間で終わるため、一時的な不快感を感じる程度でしょう。ただし、痛みに非常に敏感な方や、痛みに対する不安が強い方は、事前に医師に相談することをおすすめします。

 

以上、ほくろや粉瘤の抜糸期間について解説しました。皮膚のトラブルは個々の状況や体質により異なるため、具体的な治療法や抜糸期間などについては、必ず皮膚科専門医・形成外科専門医の医師に相談してください。

 

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当院の特徴:皮膚科専門医と形成外科専門医の連携

千里中央花ふさ皮ふ科・美容皮膚科では、皮膚科専門医と形成外科専門医が連携して、ほくろ・粉瘤・脂肪腫などの皮膚のできものの診療にあたります。皮膚科専門医が診断・他疾患との鑑別(悪性腫瘍など)を行い、手術が必要な場合は形成外科専門医が整容面(傷跡を目立ちにくくする縫合)に配慮した切除を担当します。顔など目立つ部位・大きいできもの・炎症を繰り返す例では、両科の連携が特に有用です。最終的な診断・治療方針は医師の診察のうえで判断します。

参考文献

1. Kudur MH, Pai SB, Sripathi H, Prabhu S. Sutures and suturing techniques in skin closure. Indian Journal of Dermatology, Venereology and Leprology. 2009;75(4):425-434. doi:10.4103/0378-6323.53155
▶ 皮膚縫合の縫合糸と手技の総説。部位別の抜糸時期の目安と、糸を置く期間が長すぎた場合に縫い跡が残ることについて記載。

2. Regula CG, Yag-Howard C. Suture Products and Techniques: What to Use, Where, and Why. Dermatologic Surgery. 2015;41(Suppl 10):S187-S200. doi:10.1097/DSS.0000000000000492
▶ 皮膚外科における縫合糸の選択と抜糸時期を部位ごとに整理した総説。顔面は短く、手掌・足底や関節部は長く置くことが示されている。

3. Weir CB, St.Hilaire NJ. Epidermal Inclusion Cyst. StatPearls. StatPearls Publishing. NCBI Bookshelf NBK532310
▶ 粉瘤(表皮嚢腫)の診断と治療。再発を防ぐには嚢腫壁全体の摘出が重要であることを記載。

最終確認日:2026年8月18日(各文献はDOIまたは発行元サイトで実在および書誌情報を照合済み)

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