アビクリア(AviClear)は米国キュテラ社製の1726nm波長レーザーで、皮脂腺に選択的に作用して中等症〜重症ニキビを改善する、国内で初めて製造販売承認を取得したニキビ治療機器です。一方、イソトレチノインはビタミンA誘導体の自費内服薬で、重症ニキビに対して世界的に広く用いられています。「どちらを選べばよいか」は、妊娠の予定・成長期かどうか・内服への抵抗感・生活スタイルなど、患者さんの状況によって異なります。この記事では、大阪府豊中市・千里中央エリアで重症ニキビ治療に取り組む千里中央花ふさ皮ふ科・美容皮膚科の皮膚科専門医が、両治療の特徴・向いている方・料金などを整理し、治療選択の参考になる情報をお届けします。
※アビクリア・イソトレチノインはいずれも公的医療保険適用外(自由診療)です。

日本で初めて承認されたニキビ治療レーザー

中等症〜重症ニキビに、塗り薬・飲み薬に頼らないレーザー治療「アビクリア」

保険診療の塗り薬で改善しない方、イソトレチノインが内服できない方の選択肢に。
皮膚科専門医・医学博士の花房崇明 理事長が、お一人ずつ適応を診察いたします。

  • 1726nm レーザーで皮脂腺に直接アプローチ
  • ダウンタイムほぼなし
  • 全顔3回 198,000円(税込)〜
アビクリアのWEB予約はこちら ※自由診療(公的医療保険適用外)/カウンセリングは24時間オンライン予約可
監修者:花房 崇明

監修医師

理事長:花房 崇明(はなふさ たかあき)

[ 資 格 ]

・医学博士(大阪大学大学院) / 日本皮膚科学会皮膚科専門医

・日本アレルギー学会アレルギー専門医 / 日本抗加齢医学会専門医

[ 所属学会 ]

・日本皮膚科学会 / 日本アレルギー学会 / 日本美容皮膚科学会 等

目次

1. 重症ニキビとは

重症ニキビとは、炎症を伴う丘疹・膿疱・結節・嚢腫が広範囲に生じ、保険診療の外用薬(アダパレン・ベピオ・エピデュオなど)だけでは十分な改善が得られにくい状態を指します。国際的には「重症(Severe)」に分類される段階では、瘢痕(ニキビ跡)を残しやすく、精神的・社会的な影響も大きいとされています。

こうした重症・中等症ニキビに対して、日本では長らく有効な治療選択肢が限られていましたが、近年は自費内服薬(イソトレチノイン)レーザー治療(アビクリア)という2つのアプローチが注目されています。

2. イソトレチノインの基本と注意点

イソトレチノイン(別名:アキュテイン・ロアキュタンなど)は、ビタミンA誘導体の経口薬で、皮脂分泌の抑制・毛穴の角化正常化・抗炎症作用などの複合的な作用により、重症ニキビに対して高い効果が期待できるとされています。欧米では重症ニキビの標準治療薬として位置づけられており、日本でも自費診療として処方されています。

イソトレチノインの主な注意点

  • 催奇形性(さいきけいせい):胎児への重大なリスクが報告されているため、妊娠中・妊娠の可能性がある方・授乳中の方には使用できません。服用期間中および服用終了後一定期間は確実な避妊が必要です。
  • 成長期への影響懸念:骨端線(成長軟骨)への影響が指摘されており、成長期(骨の成長が完了していない方)への投与は慎重な判断が求められます。
  • 皮膚・粘膜の乾燥:口唇・皮膚・目の乾燥が生じやすく、保湿ケアが重要です。
  • 肝機能・血中脂質への影響:定期的な血液検査が必要です。
  • 日光過敏:紫外線への注意が必要です。

イソトレチノインの詳細な効果・副作用・服用方法については、当院のイソトレチノイン専用ページもあわせてご参照ください。本記事ではアビクリアとの比較に焦点を当てて解説します。

3. アビクリアの基本(1726nmレーザー)

アビクリア(AviClear)は、米国キュテラ社が開発した波長1726nmのレーザー治療機器です。中等症〜重症ニキビ(尋常性ざ瘡)に対して、国内で初めて製造販売承認(承認番号:30700BZX00107000・クラスIII)を取得したニキビ治療レーザーであり、米国FDA承認の最初のニキビ向けレーザー治療でもあります。

アビクリアの仕組み

1726nmという波長は、皮脂腺(ニキビの主な原因となる過剰な皮脂を分泌する組織)に選択的に吸収されるという特性を持ちます。この特性を利用して皮脂腺の働きを抑えることで、ニキビができにくい状態へ導くことが期待できます。針・切開・注射は不要で、レーザー光を皮膚に照射するだけの治療です。

治療の流れと回数

  • 治療回数:1か月〜1か月半(4〜6週間)間隔で3回(計3セッション)
  • 1回の照射時間:約30分
  • 施術当日:洗顔後に来院→必要に応じて医師の診察→レーザー照射
  • ダウンタイム:ほとんどありません(個人差があります)

痛みについて

アビクリアには皮膚温度をモニタリング・制御する冷却機能(AviCool)が搭載されており、施術中にわずかにパチパチとした感覚を覚えることがあります。米国での臨床試験では、痛みなどを理由に治療を中止した症例は報告されていませんが、感じ方には個人差があります。

千里中央花ふさ皮ふ科・美容皮膚科は、日本で最初にアビクリアを導入した医療機関です。販売会社キュテラ株式会社よりKOL(Key Opinion Leader)に指名されており、導入から3か月で累計施術件数100件を突破しました。千里中央駅から徒歩約5分とアクセスしやすい立地で、皮膚科専門医・アレルギー専門医のダブル資格を持つ花房理事長が対応します。

4. アビクリア料金一覧(税込・自由診療)

※以下はすべて公的医療保険適用外(自由診療)の料金です。別途、初回カウンセリング料1,100円・自由診療再診料1,100円がかかります。

部位導入記念トライアル1回3回セット
全顔66,000円88,000円198,000円
両頬+鼻44,000円66,000円132,000円
両頬33,000円44,000円99,000円
鼻/おでこ/こめかみ/鼻下/顎(各部位)17,600円33,000円52,800円

アビクリアは3回のセッションで治療プログラムを組むことが基本です。3回セットでのご利用が費用面でもご利用しやすい設定となっています。

5. 比較表:アビクリア vs イソトレチノイン

比較項目アビクリア(レーザー)イソトレチノイン(内服)
治療形態レーザー照射(外部からの施術)経口薬(毎日内服)
保険適用自由診療(保険適用外)自由診療(保険適用外)
治療期間・通院4〜6週間ごと×3回(約3〜4か月)数か月〜1年程度の継続内服が一般的
主な副作用・リスク照射部の一時的な赤み・乾燥など(個人差あり)皮膚・粘膜の乾燥、肝機能・血中脂質への影響、日光過敏など
妊娠・妊活への影響現時点で催奇形性の報告なし催奇形性あり。妊娠中・妊活中は原則使用不可
成長期への影響現時点で成長への影響報告なし骨端線への影響懸念。成長期は慎重な判断が必要
日常生活への制限ほとんどなし(照射当日は激しい運動・飲酒等を控える)避妊の徹底・定期血液検査・紫外線対策など継続的な管理が必要
料金の目安全顔3回セット198,000円(税込)など部位・回数による薬剤費+診察料(処方量・期間によって変動)

※上記はあくまで一般的な特徴の比較です。個々の症状・体質・生活状況によって最適な治療は異なります。必ず医師の診察を受けた上でご判断ください。

6. アビクリアが向いている方

以下に当てはまる方は、アビクリアが有力な選択肢となる場合があります。

  • 妊活中・妊娠を希望している方:イソトレチノインの催奇形性が懸念されるため、内服を避けたい方にとってレーザー治療は選択肢のひとつです。
  • 成長期(骨の成長が完了していない可能性がある方):イソトレチノインによる骨端線への影響が懸念される方。
  • 内服薬に抵抗がある方・内服継続が難しい方:毎日の服薬管理が負担、または胃腸への影響が心配な方。
  • 塗り薬で改善が見られなかった方・刺激・かぶれが生じた方:アダパレン・ベピオ・エピデュオなどの外用薬が合わなかった方。
  • 通院回数を少なくしたい方:3回の照射で治療プログラムが完結するため、長期にわたる頻回通院が難しい方にも取り組みやすい構成です。

【アビクリア施術前の注意事項】

  • 施術当日は必ず洗顔し、10分前には来院してください
  • 肌の状態によっては施術が難しい場合があります(医師が診察の上で判断します)
  • 日焼けした状態・強い炎症がある場合は施術を延期することがあります
  • 施術後は保湿・紫外線対策を丁寧に行ってください

7. イソトレチノインが向いている方

以下のような状況では、イソトレチノインによる治療が適している場合があります。ただし、処方にあたっては必ず医師による診察・判断が必要です。

  • 顔以外(背中・胸など)も含めた全身的なニキビコントロールが必要な方:内服薬は全身に作用するため、広範囲のニキビに対応しやすいとされています。
  • 非常に重症度が高く、早期に皮脂分泌を全体的に抑えたい方:医師が総合的に判断した上で適応を検討します。
  • 妊娠・妊活の予定がなく、定期的な血液検査・管理が可能な方:内服期間中は継続的な通院・検査が必要です。

イソトレチノインとアビクリアは「どちらが優れている」という対立関係ではなく、患者さんの状況・希望・リスク許容度に応じた「住み分け」が重要です。どちらが適しているかは、皮膚科専門医との十分な相談の上で決めることをおすすめします。

8. 両者の併用について

アビクリアとイソトレチノインの同時併用については、医師による慎重な判断が必要です。それぞれ皮脂腺・皮脂分泌に作用するアプローチであるため、相互作用や皮膚への影響を考慮する必要があります。「両方試したい」「順番に使いたい」などのご希望がある場合は、自己判断せず、必ず担当医にご相談ください。千里中央・豊中・吹田エリアにお住まいの方は、当院でも個別にご相談いただけます。

9. まとめ

まとめ|アビクリアとイソトレチノインの選び方

重症・中等症ニキビの治療において、アビクリア(レーザー)とイソトレチノイン(内服)はそれぞれ異なる特性を持ちます。ご自身の状況に合った治療を選ぶために、皮膚科専門医への相談が重要です。

  • アビクリア:1726nmレーザーで皮脂腺に選択的に作用。3回の照射プログラム。妊活中・成長期・内服が難しい方の選択肢として注目されています(※公的医療保険適用外)
  • イソトレチノイン:全身的に皮脂分泌を抑える経口薬。広範囲・重症ニキビに有用とされる一方、催奇形性・成長期への影響などの注意点があります(※公的医療保険適用外)
  • 両者は対立ではなく住み分け:患者さんの年齢・妊娠の予定・生活スタイル・ニキビの状態によって最適な選択は異なります
  • 最終的な治療方針は医師の診察を:自己判断せず、皮膚科専門医にご相談の上で治療を進めてください

千里中央花ふさ皮ふ科・美容皮膚科(大阪府豊中市・千里中央駅徒歩約5分)では、皮膚科専門医・アレルギー専門医のダブル資格を持つ花房理事長がニキビ治療のご相談に対応しています。アビクリアについては日本初導入医療機関として豊富な経験があります。お気軽にご相談ください。

FAQ(よくある質問)

Q1:アビクリアとイソトレチノイン(アキュテイン)は何が違いますか?

A.
アビクリアは1726nm波長のレーザーを皮膚に照射して皮脂腺に作用する「機器による治療」、イソトレチノインはビタミンA誘導体を毎日内服して全身的に皮脂分泌を抑える「内服薬による治療」です。治療形態・副作用プロファイル・妊娠への影響が大きく異なります。どちらが適しているかは医師との相談で決めることが重要です。どちらも公的医療保険適用外(自由診療)です。

Q2:妊活中でもアビクリアは受けられますか?

A.
アビクリアは現時点で催奇形性の報告はなく、イソトレチノインの催奇形性が懸念されて内服を避けたい妊活中の方にとっての選択肢として注目されています。ただし、妊活中・妊娠中の施術については個々の状態を医師が確認した上で判断しますので、まずはご相談ください。

Q3:アビクリアは何回受ければ効果が期待できますか?

A.
基本的な治療プログラムは、4〜6週間間隔で1回30分の照射を3回行う計3セッションです。効果の出方には個人差があり、すべての方に同様の効果が保証されるものではありません。治療後の経過についても医師が継続してフォローします。

Q4:イソトレチノインが飲めない場合、アビクリア以外に選択肢はありますか?

A.
イソトレチノインが選択できない場合の選択肢として、アビクリア(レーザー治療)のほか、保険診療の外用薬(アダパレン・ベピオ・エピデュオなど)の継続・変更、ケミカルピーリング、抗菌薬内服(保険適用)などが状況に応じて検討されます。最適な組み合わせは皮膚科専門医との相談で決めることをおすすめします。

Q5:アビクリアのダウンタイムはどのくらいですか?

A.
アビクリアはダウンタイムがほとんどない治療とされています。施術後に一時的な赤みや乾燥を感じる場合がありますが、個人差があります。施術当日の激しい運動・飲酒・サウナなどは控えていただき、保湿と紫外線対策を丁寧に行ってください。

Q6:千里中央花ふさ皮ふ科でアビクリアを受けるにはどうすればよいですか?

A.
当院(大阪府豊中市・千里中央駅徒歩約5分)では、まず初回カウンセリング(1,100円)にてお肌の状態を確認し、アビクリアが適応かどうかを医師が判断します。施術当日は洗顔後に10分前にご来院ください。予約はオンライン予約システムからお取りいただけます。千里中央・豊中・吹田エリアからのご来院が便利です。