キュアジェットとは、航空宇宙工学の技術を応用した高圧エアジェット(空気圧)方式の美容医療機器で、針を使わずにニキビ跡・毛穴・小じわなどにアプローチできる点が特徴です(※公的医療保険適用外の自由診療)。「針を使わないなら痛くないの?」「麻酔は必要?」と気になる方も多いのではないでしょうか。本記事では、キュアジェットの痛みの程度・麻酔の有無・モードによる感じ方の違いについて、皮膚科専門医・医学博士(大阪大学大学院)である花房 崇明 理事長の監修のもと、正確な情報をわかりやすくお伝えします。

監修者:花房 崇明

監修医師

理事長:花房 崇明(はなふさ たかあき)

[ 資 格 ]

・医学博士(大阪大学大学院) / 日本皮膚科学会皮膚科専門医

・日本アレルギー学会アレルギー専門医 / 日本抗加齢医学会専門医

[ 所属学会 ]

・日本皮膚科学会 / 日本アレルギー学会 / 日本美容皮膚科学会 等

目次

キュアジェットとは?針を使わない仕組み

キュアジェットは、航空宇宙工学(宇宙工学)の技術を応用した「エアジェット(空気圧)方式」の美容医療機器です。最大の特徴は針を一切使わない(ニードルフリー)こと。高圧の空気で極めて細く強力なジェット気流を生み出し、以下の2つの働きを同時に行います。

  • ① マイクロサブシジョン:ジェットの風圧で皮下(真皮)の線維性の癒着を物理的に剥離し、引きつれによる凹みを持ち上げる
  • ② ニードルフリー薬剤導入:ジュベルックなどの有効成分を高圧空気に乗せて表皮から真皮層まで届ける

針を使わないため、金属アレルギーが心配な方にも対応しやすいという利点があります。また、ニキビ跡(クレーター型)・毛穴の開き・小じわ・くすみなど、幅広い肌悩みへのアプローチが期待できます。

【キュアジェットが期待できる主な適応】
・浅い層のニキビ跡・クレーター(凹み)の改善
・毛穴の開き・黒ずみの改善
・小じわの軽減、肌のハリ・弾力の向上
・肌質の改善・トーンアップ・くすみの改善・保湿力の向上
※効果には個人差があります。「必ず改善する」とは断言できません。

キュアジェットの痛みはどの程度か

「針を使わない=まったく痛くない」と思われがちですが、「無痛」「痛みゼロ」とは断言できません。高圧のジェット気流が皮膚に当たるため、施術中に弾かれるような感覚・軽い刺激感を覚える方もいます。ただし、後述する表面麻酔クリームを使用することで、多くの方が許容できる程度に痛みを抑えることができるとされています。

痛みの感じ方には個人差があり、肌の状態・部位・施術モードによっても異なります。「注射針よりはずっと楽だった」と感じる方がいる一方で、「思ったより刺激があった」と感じる方もいるため、事前に担当医師・看護師に率直に伝えることが大切です。

表面麻酔クリームで痛みを抑える

キュアジェットの施術では、施術前に表面麻酔クリームを塗布するのが標準的な流れです。麻酔クリームが皮膚表面に浸透することで、ジェット気流による刺激感を和らげる効果が期待できます。

施術の基本的な流れ

  1. 洗顔・クレンジング
  2. 表面麻酔クリームを塗布(一定時間おいて浸透させる)
  3. 施術(医師または看護師が実施)
  4. クーリング・鎮静処置
  5. アフターケアの説明

施術時間の目安は30分〜1時間程度です(部位・モード・範囲により異なります)。

表面麻酔クリームを使用することで、多くの方が施術中の不快感を軽減できるとされています。ただし麻酔の効き具合には個人差があるため、痛みが強い場合は遠慮なくスタッフへお申し出ください。

コンタクトモードとトーニングモードで痛みの感じ方が違う

キュアジェットにはコンタクトモードトーニングモードの2種類があり、それぞれ仕組みが異なるため、痛みの感じ方にも違いが生じる傾向があります。

項目コンタクトモードトーニングモード
ノズルの当て方皮膚に密着させる皮膚から約1.5cm離す
作用する深さ真皮層(深い層)表皮〜真皮浅層
主な適応深いニキビ跡・傷跡・線状の深いシワなど局所的な凹み顔全体のくすみ・肌質改善・ハリの向上
痛みの傾向痛みを感じやすい傾向比較的刺激が少ない傾向
内出血のリスク出ることがある(通常1週間程度で改善)比較的少ない

コンタクトモードはノズルを皮膚に密着させ、ピンポイントで高圧のジェットと薬剤を噴射するため、トーニングモードと比べて痛みを感じやすい傾向があります。深いクレーターや局所的な凹みを重点的に治療する際に用いられるモードで、それだけ皮下への刺激も強くなります。

一方、トーニングモードはノズルを離して広範囲に薬剤を噴射するため、比較的刺激が穏やかな傾向があります。肌全体のトーンアップや質感改善を目的とする場合に用いられます。

どちらのモードを使用するかは、お悩みの症状や肌の状態に応じて医師が判断します。「コンタクトモードが怖い」「痛みが心配」という場合は、診察時に遠慮なくご相談ください。

痛みが心配な方への配慮

痛みへの不安は、美容医療を検討する上でとても自然な感情です。千里中央花ふさ皮ふ科・美容皮膚科では、皮膚科専門医・アレルギー専門医のダブル資格を持つ医師が診察を担当し、施術前に十分な説明と確認を行っています。

痛みを和らげるための主なポイント

  • 表面麻酔クリームの十分な浸透時間を確保する:塗布後にしっかり時間をおくことで麻酔効果が高まります
  • 施術中に違和感・痛みを感じたら即座に申し出る:我慢せずスタッフに伝えることが重要です
  • 施術後のクーリング(冷却)処置:熱感や刺激感を和らげます

【やってはいけないNG行動】

  • 痛みを我慢したまま施術を続けること(担当者に必ず伝える)
  • 施術当日に自己判断で市販の鎮痛薬を服用すること(事前に医師へ相談)
  • 施術後に患部を強くこすったり、熱いお湯で洗顔すること

施術後のヒリヒリ感・ダウンタイムについて

施術後には、赤み・腫れ・点状出血・内出血・ヒリヒリ感が一時的に生じることがあります。これらは施術によって皮膚に適度な刺激が加わった結果であり、異常ではありません。

ダウンタイムの目安(個人差あり)

  • 赤み・腫れ:数日〜1週間(おおむね7〜10日)程度で自然に落ち着く傾向
  • 内出血(コンタクトモードで生じやすい):通常1週間程度で改善する傾向
  • ヒリヒリ感・熱感:施術当日〜数日で和らぐことが多い
  • 炎症後色素沈着:まれに生じることがある(事前にご相談ください)

メイクは施術翌日から可能ですが、施術当日は肌を休ませることが推奨されます。「ダウンタイムがまったくない」とは断言できませんが、針を使う施術と比較して比較的短い傾向があるとされています(個人差あり)。

施術後に強い痛み・広範囲の腫れ・化膿などの異常を感じた場合は、自己判断せず速やかにクリニックへご連絡ください。千里中央駅から徒歩約5分の当院では、施術後のアフターフォローにも対応しています。

こんな方は施術を受けられません(注意事項)

以下に該当する方は、キュアジェットの施術を受けることができません。最終的な適応の可否は必ず医師の診察で判断します。

  • 妊娠中の方
  • ケロイド体質の方
  • 施術を希望する部位に強い炎症や感染症がある方

上記以外にも、持病・内服薬・アレルギー歴などによって施術を控えていただく場合があります。気になることは診察時に必ずお伝えください。

まとめ

まとめ|キュアジェットの痛み・麻酔について皮膚科専門医にご相談を

キュアジェットは針を使わないエアジェット方式の美容医療機器ですが、「完全に無痛」とは言い切れません。表面麻酔クリームを使用することで多くの方が許容できる程度に痛みを抑えられるとされており、モードによって痛みの感じ方が異なる点も知っておくことが大切です。

  • 針を使わないが痛みゼロとは断言できない:高圧ジェットによる刺激感を感じる方もいる
  • 表面麻酔クリームを使用:施術前に塗布し、痛みを和らげる
  • コンタクトモードはトーニングモードより痛みを感じやすい傾向:深い層に作用するため
  • 施術後のヒリヒリ感・赤みは一時的なもの:個人差はあるが比較的短期間で落ち着く傾向
  • 適応・施術方針は医師の診察で決定:妊娠中・ケロイド体質の方は受けられない

キュアジェットは公的医療保険適用外の自由診療です。料金は部位やコースによって異なるため、詳しくは各院の施術ページをご確認ください。千里中央・豊中・吹田エリアでキュアジェットをご検討の方は、まずは医師による診察でご自身の肌状態を確認されることをおすすめします。

FAQ(よくある質問)

Q1:キュアジェットは麻酔なしで受けられますか?

A.
当院では施術前に表面麻酔クリームを塗布して痛みを和らげています。「麻酔なし」での施術は、高圧ジェットによる刺激感をより強く感じる可能性があるためおすすめしていません。痛みへの不安がある方は、診察時に遠慮なくご相談ください。

Q2:コンタクトモードはトーニングモードより痛いですか?

A.
コンタクトモードはノズルを皮膚に密着させ、真皮層に高圧ジェットを集中的に噴射するため、トーニングモードと比べて痛みを感じやすい傾向があります。どちらのモードを使うかはお悩みの症状に合わせて医師が判断しますので、痛みが心配な場合は事前にお伝えください。

Q3:施術後のヒリヒリ感はいつまで続きますか?

A.
施術後のヒリヒリ感・熱感は、多くの場合施術当日から数日で和らぐことがあります。赤みや腫れは個人差がありますが、おおむね7〜10日程度で落ち着く傾向があります。コンタクトモードで内出血が生じた場合は、通常1週間程度で改善する傾向があります。症状が長引く場合はクリニックへご連絡ください。

Q4:針を使わないなら、ダーマペンと何が違うのですか?

A.
ダーマペンは極細の針で皮膚に微細な傷を作り、肌の創傷治癒力を促す治療です。一方、キュアジェットは高圧の空気(エアジェット)を用いるため針を一切使いません。針の刺激が苦手な方や金属アレルギーが心配な方にも対応しやすいのがキュアジェットの特徴です。どちらが適しているかは肌の状態や目的によって異なりますので、医師にご相談ください。

Q5:キュアジェットは何回受ければ効果が出ますか?

A.
4週間ごとに3〜5回の施術が目安とされており、軽度の症状であれば3回程度から始めることが多いです。ただし効果や必要な回数には個人差があります。重度のクレーターの場合は、従来のサブシジョンとの併用治療が推奨されることもあります。最終的な治療計画は医師の診察で決定します。

Q6:キュアジェットは保険が使えますか?料金はどのくらいですか?

A.
キュアジェットはニキビ跡・毛穴・小じわなど美容目的の施術であり、公的医療保険適用外の自由診療です。料金は施術部位・コース(単回/複数回コース)・施術者(医師/看護師)などによって異なります。具体的な費用については、各院の施術ページまたは診察時にご確認ください。