「キュアジェットとサブシジョン、どちらが自分のクレーターに合っているの?」と迷う方は少なくありません。サブシジョンとは、皮下の線維性の癒着を剥離して凹みを持ち上げる治療法であり、キュアジェットはその原理を針を使わずに高圧エアジェットで行う「マイクロサブシジョン」を搭載した美容医療機器です。両者はアプローチする深さや対象となるクレーターの重症度に違いがあり、重度のケースでは併用が推奨されることもあります。本記事では、皮膚科専門医・医学博士(大阪大学大学院)の花房 崇明 理事長の監修のもと、2つの治療の仕組み・違い・使い分けを詳しく解説します。※いずれも公的医療保険適用外の自由診療です。
目次
サブシジョンとは?仕組みと特徴
サブシジョンとは、皮下の線維性の癒着(瘢痕組織)を剥離して凹みを物理的に持ち上げる治療法です。ニキビ跡などのクレーター(萎縮性瘢痕)は、真皮が炎症によってダメージを受けた後、線維性の組織が皮膚を下方向に引きつれることで生じます。この引きつれをほぐすことが、サブシジョンの基本的な考え方です。
クレーターが自然に治りにくい理由
ニキビ跡のクレーターは、真皮のコラーゲンや線維組織がダメージを受けて生じるため、一度できると自然に元の肌へ戻ることは難しいとされています。クレーターは形状によってアイスピック型・ローリング型・ボックス型に分類され、それぞれ深さや形が異なります。サブシジョンは特に、皮下の癒着が深い部位に対して有効なアプローチとして知られています。
サブシジョンは一般的に針状の器具を皮下に挿入し、線維性の癒着を機械的に剥離する手技です。アプローチが深い分、重度のクレーターにも対応できる可能性がある一方、施術者の技術と適切な診察が重要です。
キュアジェットとは?「マイクロサブシジョン」の仕組み
キュアジェットは、宇宙工学(航空宇宙工学)の技術を応用した高圧エアジェット方式の美容医療機器です。最大の特徴は針を一切使わない(ニードルフリー)点にあります。
2つの働き:マイクロサブシジョンと薬剤導入
キュアジェットは高圧の空気で極めて細く強力なジェット気流を生み出し、以下の2つの働きを同時に行います。
- ① マイクロサブシジョン:ジェットの風圧で皮下(真皮)の線維性の癒着を物理的に剥離し、引きつれによる凹みを持ち上げる
- ② 針を使わない薬剤導入:ジュベルックなどの有効成分を高圧空気に乗せて表皮から真皮層まで届ける
針を使わないため、金属アレルギーが心配な方にも対応しやすいのも特徴のひとつです。
2つのモード:コンタクトモードとトーニングモード
| モード | ノズルの位置 | 主な対象・目的 |
|---|---|---|
| コンタクトモード | 皮膚に密着 | 深いニキビ跡・傷跡・線状の深いシワなど局所的な凹みへのピンポイント照射 |
| トーニングモード | 皮膚から約1.5cm離す | 顔全体のくすみ・肌質改善・ハリ向上など広範囲への照射 |
コンタクトモードは真皮層に深く作用し、トーニングモードは表皮〜真皮浅層に広範囲に作用します。コンタクトモードのほうがトーニングモードより痛みを感じやすい傾向がありますが、施術前に表面麻酔クリームを使用するため、痛みの軽減に努めています。
キュアジェットとサブシジョンの違いを比較
両者の最も大きな違いは「針を使うか使わないか」と、「アプローチできる深さの傾向」にあります。
| 比較項目 | キュアジェット(マイクロサブシジョン) | 従来のサブシジョン |
|---|---|---|
| アプローチ方法 | 高圧エアジェット(針不使用) | 針状器具を皮下に挿入 |
| 剥離の深さの傾向 | 真皮層(比較的浅〜中程度の凹みに対応) | 皮下組織(深い癒着にも対応しやすい) |
| 主な対象クレーター | 浅〜中程度のクレーター・毛穴・小じわ | 深い癒着を伴うクレーター(ローリング型など) |
| 薬剤導入 | 同時に可能(ジュベルックなど) | 通常は別途施術が必要 |
| 針の使用 | なし(金属アレルギーの方も相談しやすい) | あり |
| 保険適用 | 公的医療保険適用外(自由診療) | 公的医療保険適用外(自由診療) |
キュアジェットのマイクロサブシジョンは、針を使わずに同様の剥離効果を目指すアプローチです。ただし、凹みの深さや重症度によっては、従来のサブシジョンのほうが適している場合もあります。どちらが適切かは医師の診察で判断します。
重度クレーターでは「併用」が推奨されることがある
クレーターの程度が重度の場合、キュアジェット単独では十分な改善が得られにくいことがあります。そのため、従来のサブシジョンとキュアジェットを組み合わせる併用治療が推奨されることがあります。
考え方としては、従来のサブシジョンで深部の強い癒着を剥離し、その後キュアジェットのマイクロサブシジョン+薬剤導入で真皮の再生を促すという段階的なアプローチです。ただし、どの治療を組み合わせるかは、クレーターの種類・深さ・範囲・肌の状態によって異なります。千里中央・豊中・吹田エリアで治療を検討されている方は、まず皮膚科専門医による診察を受け、ご自身の肌状態に合ったプランを相談されることをおすすめします。
【やってはいけないNG行動】
- ネットの情報だけで「自分はキュアジェットで十分」と自己判断し、重度のクレーターを放置する
- 施術後に赤みや内出血が出た際、自己判断でスキンケアを変更したり強くこすったりする
- ケロイド体質・妊娠中・施術部位に炎症がある状態で施術を受けようとする
どちらを選ぶ?使い分けの考え方
キュアジェットとサブシジョンの使い分けは、主にクレーターの深さ・種類・重症度によって判断されます。
キュアジェット(マイクロサブシジョン)が向いている傾向
- 浅〜中程度のクレーター(ローリング型・ボックス型の比較的浅いもの)
- 毛穴の開き・黒ずみ・小じわ・くすみなど複合的な肌悩みがある方
- 針が怖い・金属アレルギーが心配な方
- 薬剤導入(ジュベルックなど)と同時に行いたい方
- ダウンタイムをできるだけ短くしたい方(個人差あり)
従来のサブシジョン、または併用が向いている傾向
- 深い癒着を伴う重度のクレーター(特にローリング型で皮下の引きつれが強いもの)
- キュアジェット単独での改善が不十分と医師が判断したケース
- より積極的な剥離効果を必要とするケース
なお、キュアジェットは4週間ごとに3〜5回の施術が目安で、軽度の症状は3回程度から始めることが多いとされています。回数・効果には個人差があります。
キュアジェットのリスク・副作用・注意点
キュアジェットは針を使わない治療ですが、リスクや副作用がゼロというわけではありません。施術前に十分に理解しておくことが大切です。※公的医療保険適用外の自由診療です。
- 赤み・腫れ・ヒリヒリ感:施術後に一時的に生じることがある。数日〜1週間(おおむね7〜10日)程度で自然に治まる傾向(個人差あり)
- 点状出血・内出血:特にコンタクトモードで生じることがある。通常1週間程度で改善する傾向
- 炎症後色素沈着:まれに生じることがある
- メイク:施術翌日から可能。当日は肌を休ませる
施術を受けられない方
妊娠中の方、ケロイド体質の方、施術を希望する部位に強い炎症や感染症がある方は施術を受けられません。最終的な適応の可否は医師の診察で判断します。
料金は部位やコース、施術者によって異なるため、詳しくは当院の施術ページ・ご予約フォームよりご確認ください。
まとめ
まとめ|皮膚科専門医にご相談を
キュアジェットとサブシジョンは、どちらも「皮下の線維性の癒着を剥離して凹みを持ち上げる」という共通の考え方に基づく治療ですが、アプローチの方法と対応できる深さに違いがあります。
- キュアジェット(マイクロサブシジョン):針不使用の高圧エアジェットで真皮の癒着を剥離+薬剤導入を同時に行う。浅〜中程度のクレーター・毛穴・小じわに対応しやすい
- 従来のサブシジョン:針状器具で深部の癒着を剥離。深い・重度のクレーターに対応しやすい
- 重度クレーターには併用:両者を組み合わせる治療プランが推奨されることがある
- どちらが適切かは医師の診察で判断:クレーターの種類・深さ・肌の状態によって最適な治療は異なります
千里中央・豊中・吹田エリアで治療を検討されている方は、千里中央花ふさ皮ふ科・美容皮膚科(千里中央駅徒歩約5分)にてご相談ください。皮膚科専門医・アレルギー専門医のダブル資格を持つ医師が、お一人おひとりの肌状態を診察したうえで最適な治療プランをご提案します。※公的医療保険適用外の自由診療です。最終的な治療方針は必ず医師の診察を受けたうえでご判断ください。
ニキビ跡・クレーター・毛穴のお悩みはキュアジェット対応の花ふさ皮ふ科・美容皮膚科へ
クレーターの状態によって向く治療は異なります。診察で最適な組み合わせをご提案します。
千里中央花ふさ皮ふ科・美容皮膚科で予約・相談するFAQ(よくある質問)
Q1:キュアジェットのマイクロサブシジョンと従来のサブシジョンは何が違うのですか?
A.
最大の違いは「針を使うかどうか」です。従来のサブシジョンは針状の器具を皮下に挿入して線維性の癒着を剥離しますが、キュアジェットのマイクロサブシジョンは高圧エアジェット(空気圧)の風圧で同様の剥離を針なしで行います。また、キュアジェットは剥離と同時に薬剤導入も行える点が特徴です。アプローチできる深さの傾向も異なるため、クレーターの重症度によって適した治療が変わります。※公的医療保険適用外の自由診療です。
Q2:キュアジェットとサブシジョンを併用するのはどんなケースですか?
A.
主に重度のクレーター(深い癒着を伴うもの)で、キュアジェット単独では十分な改善が期待しにくいと医師が判断した場合に、従来のサブシジョンとの併用が推奨されることがあります。従来のサブシジョンで深部の癒着を剥離し、キュアジェットで真皮の再生促進と薬剤導入を行うという段階的なアプローチが考えられます。ただし、併用の要否はクレーターの種類・深さ・肌の状態によって異なるため、医師の診察で判断します。
Q3:キュアジェットは何回くらい受ければ効果が期待できますか?
A.
4週間ごとに3〜5回の施術が目安とされており、軽度の症状は3回程度から始めることが多いとされています。ただし、効果や必要な回数には個人差があります。重度のクレーターでは追加の施術や他の治療との組み合わせが必要になることもあります。詳しくは医師の診察でご相談ください。
Q4:キュアジェット施術後のダウンタイムはどのくらいですか?
A.
施術後に赤み・腫れ・点状出血・内出血・ヒリヒリ感が一時的に生じることがあります。赤みや腫れはおおむね7〜10日程度で自然に治まる傾向がありますが、個人差があります。コンタクトモードでは内出血が出ることがあり、通常1週間程度で改善する傾向です。メイクは施術翌日から可能で、当日は肌を休ませてください。「ダウンタイムがない」とは言い切れないため、施術のスケジュールには余裕を持つことをおすすめします。
Q5:針が怖いのですが、キュアジェットなら痛みは少ないですか?
A.
キュアジェットは針を使わない(ニードルフリー)治療です。施術前に表面麻酔クリームを塗布して痛みを抑えます。ただし、コンタクトモードはトーニングモードよりも痛みを感じやすい傾向があります。痛みの感じ方には個人差があるため、不安な方は事前に医師や看護師にご相談ください。
Q6:キュアジェットを受けられない人はいますか?
A.
妊娠中の方、ケロイド体質の方、施術を希望する部位に強い炎症や感染症がある方は施術を受けられません。また、肌の状態によっては施術を延期・中止する場合があります。最終的な適応の可否は必ず医師の診察で判断しますので、まずはご相談ください。













