糸リフト(スレッドリフト)とは、医療用の溶ける糸を皮下に挿入し、頬・顎下・フェイスラインのたるみ改善を目指す美容医療(自由診療)です。施術後に「思ったより効果がなかった」「引きつれが気になる」「左右差が出た」と後悔するケースも報告されており、事前の正確な知識とクリニック選びが重要です。本記事では、糸リフトの失敗・後悔の実態と原因、やりすぎのリスク、そして失敗を防ぐためのポイントを、日本皮膚科学会皮膚科専門医・医学博士である花房崇明理事長の監修のもと解説します。
※本施術は公的医療保険適用外の自由診療です。
目次
1. 糸リフトとは?基本的な仕組み
糸リフトは、医療用の吸収性(溶ける)糸を皮下に挿入し、物理的にたるんだ組織を引き上げる美容医療です。対象部位は頬・顎下・フェイスライン・ほうれい線・マリオネットラインなどで、局所麻酔下で施術が行われます。
千里中央花ふさ皮ふ科・美容皮膚科では、以下の3種類の糸を取り扱っています(すべて公的医療保険適用外)。
| 糸の種類 | 素材・構造 | 費用(税込) |
|---|---|---|
| テスリフト | PDO製・3Dメッシュ構造 | 1本 33,000円 |
| アルテミスリフト | PDO+PLLA配合 | 1本 22,000円(ショート 16,500円) |
| フィオラスレッド | PDO製・モールディング加工トゲ構造 | 1本 11,000円 |
別途、手技料(局所麻酔・術後内服薬代込)として1〜6本の場合44,000円(税込)、7〜12本の場合66,000円(税込)が必要です。
糸自体は数ヶ月〜1年程度で体内に吸収されます。テスリフトの場合、効果はおよそ6ヶ月〜1年程度持続するとされており、定期的なメンテナンスが推奨されています。効果が永続するわけではなく、個人差もあります。
2. 「失敗・後悔」とはどのような状態か
糸リフトに関して「失敗した」「後悔している」と感じる方が訴える状態には、主に以下のパターンがあります。
効果が感じられない・効果不十分
施術後もたるみの改善が実感できない、または数週間で元に戻ったと感じるケースです。糸の本数・配置・糸種が顔の状態に合っていなかった場合や、そもそも糸リフトの適応でなかった場合に起こりやすいとされています。
左右差・非対称
引き上げ量に左右差が生じ、顔の非対称感が増したと感じるケースです。もともと顔には左右差があるため、事前のカウンセリングで現状の非対称を把握しておくことが重要です。
引きつれ・つっぱり感
皮膚や組織が引きつれたように感じる「ひきつれ感」は、施術直後に生じやすい症状のひとつです。多くは時間とともに軽減するとされていますが、配置や本数によっては長引く場合もあります。
皮膚の凹凸・ディンプリング
糸の挿入箇所に小さなくぼみや凹凸(ディンプリング)が生じることがあります。皮膚が薄い部位や、適切な深度で挿入されなかった場合に起こりやすいとされています。
糸の露出・感染
まれに糸が皮膚表面から露出したり、感染を起こすケースも報告されています。これらは速やかな医療対応が必要な状態です。
3. なぜ失敗・後悔が起こるのか?原因を解説
糸リフトのトラブルが起こる背景には、いくつかの共通した要因があります。
解剖学的理解の不足
顔の脂肪層・靭帯・神経・血管の走行は複雑です。解剖学的知識に基づいた正確な挿入深度・方向の判断が求められ、これが不十分な場合に凹凸・神経への影響・非対称などが生じやすくなるとされています。
糸の種類・本数・配置の選択ミス
たるみの程度・皮膚の厚み・脂肪の分布によって、適切な糸の種類と本数は異なります。画一的な本数提案や、顔の状態を十分に評価しないまま施術を行うことがトラブルの一因となり得ます。
適応の見極め不足
糸リフトはすべてのたるみに有効というわけではなく、たるみの程度・皮膚の状態・年齢などによって適応が異なります。適応外の方に施術を行った場合、効果不十分や不自然な仕上がりにつながる可能性があります。
月曜担当 — 森久美子先生のご紹介
千里中央花ふさ皮ふ科・美容皮膚科では、月曜日に森久美子先生がスレッドリフト(糸リフト)のカウンセリング・施術を担当しております。お一人おひとりの肌の状態・たるみの程度・ご希望をていねいに伺ったうえで、最適な糸の種類(テスリフト・アルテミス・フィオラ)、本数、挿入位置をご提案します。
スレッドリフトのご相談は完全予約制です。WEB予約は24時間受け付けております。
4. 「やりすぎ」のリスク:不自然さと引きつれ
「より効果を高めたい」という思いから過剰な本数を挿入することを「やりすぎ」と呼びます。これには特有のリスクがあります。
【やりすぎによって起こりやすい問題】
- 顔の表情筋の動きが制限され、表情が不自然に見える
- 皮膚や皮下組織が過度に引き上げられ、引きつれ・つっぱり感が長期化する
- ディンプリング(皮膚の凹凸)が目立ちやすくなる
- 組織への負担が増し、回復に時間がかかる場合がある
「本数が多いほど良い結果が得られる」とは限りません。顔の状態に合った適切な本数を選択することが自然な仕上がりにつながるとされています。カウンセリングの場で、医師から過剰な本数を強く勧められる場合は、その根拠を確認することが大切です。
5. 失敗を防ぐためのクリニック選びのポイント
糸リフトの失敗・後悔を防ぐうえで、クリニック・医師の選択は非常に重要な要素のひとつです。
皮膚科専門医・形成外科専門医などの有資格医師が担当するか
顔の解剖学的構造を熟知した専門医が施術を担当することは、安全性を高める要素のひとつです。医師の資格・経歴・専門領域を事前に確認しましょう。
カウンセリングで適応をしっかり判断しているか
初回カウンセリングで、現在のたるみの程度・皮膚の状態・希望する仕上がりを丁寧にヒアリングし、糸リフトが適切かどうかを判断してくれるクリニックを選びましょう。「とりあえず施術しましょう」という流れには注意が必要です。
リスク・副作用について説明があるか
メリットだけでなく、想定されるリスクや副作用(腫れ・内出血・引きつれ・左右差・感染など)についても丁寧な説明があるかを確認してください。リスクの説明が不十分なクリニックは要注意です。
無理な本数・高額プランを強く勧めてこないか
患者の状態に関わらず高本数のプランを強く推奨するクリニックは、やりすぎのリスクが高まります。医師が顔の状態を見たうえで「この本数が適切な理由」を説明できるかどうかが判断の参考になります。
施術後のフォロー体制があるか
万一トラブルが生じた際に、施術を行った医師が対応できる体制が整っているかも重要な確認事項です。
千里中央花ふさ皮ふ科・美容皮膚科では、日本皮膚科学会皮膚科専門医・日本アレルギー学会アレルギー専門医・医学博士(大阪大学大学院)の資格を持つ花房崇明理事長が、皮膚の状態を総合的に評価したうえで施術の適応を判断しています。千里中央駅から徒歩約5分、豊中・吹田エリアからもアクセスしやすい立地です。
6. トラブルが起きた場合の対応
施術後に気になる症状が続く場合は、自己判断で放置せず、施術を行った医師に速やかに相談することが原則です。
軽い腫れ・赤みは1〜2日で引くことが多いとされていますが、以下のような症状が見られる場合は早めの受診を検討してください。
- 強い痛みや腫れが数日以上続く
- 皮膚の赤み・熱感・化膿など感染が疑われる症状
- 糸が皮膚から透けて見える・露出している
- 引きつれ・凹凸が日常生活に支障をきたすほど強い
- 著しい左右差が生じている
【やってはいけないNG行動】
- 施術部位を強くマッサージする(糸がずれる可能性があります)
- 感染が疑われる状態を市販薬のみで対処しようとする
- 別のクリニックで追加施術を受ける前に、施術医への相談を省略する
- インターネットの情報だけを根拠に自己判断で糸を引き抜こうとする
7. まとめ
まとめ|糸リフトの失敗・後悔を防ぐために
糸リフトは適切に行われれば頬・顎下・フェイスラインのたるみ改善が期待できる施術ですが、医師の技術・適応判断・糸の選択によって結果が大きく左なります。後悔のない選択のために、以下のポイントを参考にしてください。
- 失敗の主なパターン:効果不十分・左右差・引きつれ・凹凸・糸の露出など
- 原因:解剖学的理解の不足・糸種・本数・配置の選択ミス・適応の見極め不足
- やりすぎのリスク:表情の不自然さ・引きつれの長期化・ディンプリング
- クリニック選びのポイント:専門医資格・丁寧なカウンセリング・リスク説明・無理な本数提案をしない
- トラブル時:自己判断せず施術医に速やかに相談する
最終的な治療方針は、医師による診察・カウンセリングを受けたうえでご判断ください。本施術は公的医療保険適用外の自由診療です。
月曜の森久美子先生のスレッドリフトカウンセリングへ
ほうれい線・フェイスラインのたるみのお悩みは、スレッドリフト(糸リフト)を得意とする森久美子先生にご相談ください。当院では月曜日に森先生がスレッドリフトのカウンセリング・施術を担当しております。お一人おひとりに合わせた治療プランをご提案いたします。
スレッドリフトカウンセリングを予約するFAQ(よくある質問)
Q1:糸リフトの失敗はどのくらいの割合で起こりますか?
A.
正確な発生率を示す公的統計データは現時点では限られており、施術を行う医師の技術・クリニックの環境・患者の状態によって大きく異なります。「失敗」の定義も「効果不十分」から「感染」まで幅広く、一概に数値でお示しすることは困難です。重要なのは、リスクを正しく理解したうえで、適切なクリニックを選ぶことです。
Q2:糸リフトの引きつれはいつ頃治まりますか?
A.
施術直後のつっぱり感・引きつれ感は、多くの場合数日〜数週間で軽減するとされています。ただし、糸の本数・配置・個人の体質によって経過は異なります。2〜3週間経過しても強い引きつれが続く場合は、施術を行った医師に相談することをお勧めします。
Q3:糸リフトをやりすぎるとどうなりますか?
A.
適応を超えた過剰な本数の挿入は、表情筋の動きが制限されて表情が不自然に見えたり、皮膚の引きつれ・凹凸(ディンプリング)が生じやすくなるリスクがあります。「本数が多いほど効果が高い」とは限らず、顔の状態に合った適切な本数の選択が重要とされています。
Q4:糸リフトの効果はどのくらい持続しますか?永久に続きますか?
A.
糸自体は数ヶ月〜1年程度で体内に吸収される素材を使用しており、効果が永続するものではありません。テスリフトの場合、効果はおよそ6ヶ月〜1年程度持続するとされており、定期的なメンテナンスが推奨されています。コラーゲン産生による引き締まり感が一定期間残ることはありますが、加齢によるたるみは継続するため、長期的なケア計画が必要です。
Q5:糸リフト後に感染が起きた場合はどうすればよいですか?
A.
施術部位に強い赤み・熱感・腫れ・化膿などの症状が現れた場合は、感染の可能性があります。自己判断で市販薬のみで対処せず、速やかに施術を行ったクリニックに連絡し、医師の診察を受けてください。感染は早期対応が重要です。
Q6:糸リフトに向いていない人はいますか?
A.
糸リフトはすべてのたるみに適応があるわけではありません。たるみの程度が非常に強い場合・皮膚が極端に薄い場合・特定の基礎疾患がある場合などは適応外となることがあります。また、妊娠中・授乳中の方は施術を受けられない場合があります。カウンセリングで医師が現在の皮膚の状態を評価したうえで適応を判断しますので、まずは診察をお受けください。
Q7:糸リフトで左右差が出た場合、修正はできますか?
A.
左右差が生じた場合の対応は、その原因や程度によって異なります。糸が吸収されるまで経過観察となるケースや、追加施術で調整を検討するケースなどがあります。いずれの場合も、まず施術を行った医師に状態を診てもらい、対応方針を相談することが先決です。自己判断での対処は避けてください。













