イボ(疣贅:ゆうぜい)とは、皮膚にできる小さな盛り上がり(できもの)の総称で、最も多いのはヒトパピローマウイルス(HPV)感染による「ウイルス性イボ(尋常性疣贅)」です。
「このイボ、自分で取れないかな」「ハサミで切ったらどうなる?」と考えたことはありませんか?結論からお伝えすると、イボを自己処置で取ろうとするのは出血・感染・ウイルス拡散・がんの見逃しにつながる危険な行為です。イボの種類によって治療法がまったく異なるため、まず皮膚科専門医による正確な診断が必要です。本記事では、イボの種類・正しい取り方(除去方法)・自己処置のリスクについて、皮膚科専門医・医学博士の花房崇明理事長監修のもと詳しく解説します。
目次
イボとは?種類と特徴
イボには複数の種類があり、原因・できる場所・うつるかどうかがそれぞれ異なります。見た目だけでは区別が難しく、自己判断で処置すると悪化する恐れがあるため、種類を正しく知っておくことが大切です。
ウイルス性のイボ(感染する可能性あり)
| 種類 | できやすい場所 | 特徴 |
|---|---|---|
| 尋常性疣贅(じんじょうせいゆうぜい) | 手・足・指 | ザラザラと盛り上がる。最も多い。HPV感染。 |
| 扁平疣贅(へんぺいゆうぜい) | 顔・手の甲 | 平たく小さい。HPV感染。 |
| 足底疣贅(そくていゆうぜい) | 足の裏 | 押すと痛いことがある。うおのめ・たこと間違えやすい。HPV感染。 |
| 水いぼ(伝染性軟属腫) | 体幹・四肢 | 子どもに多い。別のウイルス(伝染性軟属腫ウイルス)による。 |
| 尖圭コンジローマ | 陰部・肛門周囲 | 性感染症の一種。HPV感染。 |
非ウイルス性のイボ(うつらない)
| 種類 | できやすい場所 | 特徴 |
|---|---|---|
| 老人性イボ(脂漏性角化症) | 顔・体幹など | 加齢に伴う。ウイルス性ではなくうつらない。 |
| 首のイボ(アクロコルドン・軟性線維腫) | 首・脇・まぶた | 加齢・摩擦による小さな突起。ウイルス性ではなくうつらない。 |
たこ・魚の目(うおのめ)はイボではありません。こすれや圧迫が原因で、ウイルス感染とは無関係です。ただし足底疣贅(ウイルス性)と見た目が似ているため、自己判断は禁物です。
うつる?うつらない?種類別まとめ
イボが「うつるかどうか」は種類によって明確に異なります。ウイルス性のイボは、患部を触った手で別の部位を触ったり、タオルや足ふきマットを共用することで広がる可能性があります。
- うつる可能性あり:尋常性疣贅・扁平疣贅・足底疣贅・水いぼ・尖圭コンジローマ
- うつらない:老人性イボ(脂漏性角化症)・首のイボ(アクロコルドン)
「うつらないイボだから放置していい」というわけではなく、見た目が気になる場合や急に変化した場合は皮膚科への受診をおすすめします。
イボの取り方・皮膚科での除去方法
イボの除去方法は種類・部位・症状によって異なり、医師が診察のうえで最適な方法を選択します。以下に主な治療法をまとめます。
① 液体窒素による冷凍凝固療法(保険診療)
ウイルス性イボに対する保険診療の基本治療です。約−196℃の液体窒素をイボに当てて凍らせ、組織を壊します。治療後は痛み・水ぶくれ・黒ずみ・かさぶたなどが生じることがあります。1〜数週間おきに複数回繰り返すことが多く、回数や効果には個人差があります。治療の間隔・回数は医師が判断します。
② ヨクイニン(漢方薬)の内服(保険診療)
ハトムギ由来の漢方薬で、液体窒素との併用療法として処方されることがあります。特に子どものイボや広範囲のイボに用いられる場合があります。
③ モノクロロ酢酸の塗布
液体窒素で改善しにくい難治性のイボに対して行われることがある治療法です。千里中央花ふさ皮ふ科でも対応しています。
④ 電気焼灼・炭酸ガスレーザー
難治例や老人性イボ・首のイボ(アクロコルドン)などに用いられる選択肢です。自由診療(公的医療保険適用外)となる場合があります。
⑤ 切除
状況に応じて外科的切除が選択されることもあります。老人性イボなどに適応されることがあります。
| 治療法 | 主な対象 | 保険適用 |
|---|---|---|
| 液体窒素(冷凍凝固) | 尋常性疣贅・扁平疣贅・足底疣贅など | ○(保険診療) |
| ヨクイニン内服 | ウイルス性イボ全般(補助療法) | ○(保険診療) |
| モノクロロ酢酸塗布 | 難治性イボ | 条件による |
| 電気焼灼・炭酸ガスレーザー | 難治例・老人性イボ・首のイボなど | ※公的医療保険適用外の場合あり |
| 切除 | 老人性イボなど | ※公的医療保険適用外の場合あり |
自分でイボを取るのが危険な理由
「ハサミで切れば取れるのでは?」「市販のイボ取り薬でどうにかならないか?」と考える方は少なくありません。しかし自己処置には深刻なリスクがあります。
【やってはいけないNG行動】
- ハサミ・カッター・爪などでイボを切る・むしる → 出血・細菌感染・ウイルスの周囲への拡散
- 市販のイボコロリ等を医師の診断なく使用する → 種類の誤判断・悪化・皮膚への刺激
- テープで無理にはがす・強くこする → ウイルスが周囲に広がり多発するリスク
- 「たこ・魚の目」と思い込んで削る → 足底疣贅(ウイルス性)だった場合に拡散
- しばらく様子を見て放置する → 皮膚がんなど悪性疾患の見逃しにつながる可能性
皮膚がんとの見分けが必要
良性のイボと思っていたできものが、実は有棘細胞癌(ゆうきょくさいぼうがん)や悪性黒色腫(メラノーマ)などの皮膚がんであるケースがあります。自己処置によってがんの発見が遅れることは、非常に危険です。見慣れないできものや、急に大きくなる・色が変わる・出血するイボは、必ず皮膚科専門医に診てもらいましょう。
市販品の限界
市販のイボ治療薬(サリチル酸製剤など)は、すべての種類のイボに有効とは言えません。イボの種類を正確に診断せずに使用しても効果が得られないだけでなく、周囲の正常な皮膚を傷める可能性もあります。
花ふさ皮ふ科グループでの治療
花ふさ皮ふ科グループの3院では、皮膚科専門医・医学博士の花房崇明理事長監修のもと、イボに対する保険診療(液体窒素を中心とした治療)に対応しています。難治例にはモノクロロ酢酸塗布・電気焼灼・炭酸ガスレーザーなどの選択肢もご相談いただけます。
- 千里中央花ふさ皮ふ科・美容皮膚科(大阪府豊中市上新田)— 千里中央・豊中・吹田エリア。皮膚科・アレルギー科・形成外科。千里中央駅から徒歩約5分、駐車場9台完備。
- 江坂駅前花ふさ皮ふ科・美容皮膚科(吹田市江の木町)— 江坂駅から徒歩約1分(北大阪急行/御堂筋線)。
- みのお花ふさ皮ふ科・美容皮膚科(大阪府箕面市西宿)— 箕面萱野駅直結。箕面・茨木・池田エリアからもアクセス便利。
「このイボは何?」「うつる?」「どう治す?」など、気になることがあればお気軽にご相談ください。最終的な診断・治療方針は医師の診察によって決定します。
🎥 動画でわかる:イボ治療を皮膚科医が解説|液体窒素療法ってどんな治療?費用・痛み・回数・副作用(皮膚科専門医の解説)
イボの診療は、花ふさ皮ふ科グループ3院で受けられます
- 千里中央花ふさ皮ふ科・美容皮膚科(千里中央・豊中・吹田)
- 江坂駅前花ふさ皮ふ科・美容皮膚科(江坂駅から徒歩約1分・吹田)
- みのお花ふさ皮ふ科・美容皮膚科(箕面萱野駅直結・箕面・茨木・池田)
いずれも理事長・皮膚科専門医の監修のもと、液体窒素による冷凍凝固を中心とした保険診療に対応。種類の見極めから治療まで、通いやすい院をお選びいただけます。
気になるイボ・取れないイボは花ふさ皮ふ科グループへ
イボは種類によって治療が異なり、自己処置で広がることもあります。気になるイボは自己判断せず、皮膚科専門医にご相談ください。通いやすい院の保険診療WEB予約からどうぞ。
こんな時はすぐ受診を
以下に当てはまる場合は、できるだけ早めに皮膚科専門医を受診することをおすすめします。
- イボが急に大きくなってきた、または増えてきた
- イボから出血する、または表面がただれている
- 黒・茶・赤など色が不均一、または急に色が変わった
- 足の裏のイボで歩くと痛い(足底疣贅の可能性)
- 陰部・肛門周囲にイボができた(尖圭コンジローマの可能性)
- 子どものイボが広がっている(水いぼの可能性)
- 市販薬・自己処置を試みたが改善しない、または悪化した
まとめ|イボは皮膚科専門医に診てもらうのが最善
イボの取り方・除去方法について解説しました。要点を整理します。
- イボには複数の種類があり、ウイルス性(うつる)と非ウイルス性(うつらない)を正確に区別することが大切です。
- 皮膚科での基本治療は液体窒素(保険診療)で、複数回の通院が必要です。難治例にはレーザーや電気焼灼などの選択肢もあります。
- ハサミや市販品での自己処置は危険です。出血・感染・ウイルス拡散・皮膚がんの見逃しにつながる可能性があります。
- 千里中央・豊中・吹田・江坂・箕面エリアの方は、花ふさ皮ふ科グループで保険診療のご相談が可能です。
※最終的な診断・治療方針は医師の診察によって決定されます。気になるイボは自己判断せず、皮膚科専門医にご相談ください。
監修:花房 崇明(理事長・医学博士(大阪大学大学院)・日本皮膚科学会皮膚科専門医・日本アレルギー学会アレルギー専門医・日本抗加齢医学会専門医)
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イボは種類によって治療が異なり、自己処置で広がることもあります。気になるイボは自己判断せず、皮膚科専門医にご相談ください。通いやすい院の保険診療WEB予約からどうぞ。
FAQ(よくある質問)
Q1:イボはハサミや爪で切って取ってもいいですか?
A.
自分でハサミや爪でイボを切ったり、むしったりするのは危険です。出血・細菌感染のリスクがあるほか、ウイルス性のイボの場合は周囲にウイルスが広がり、イボが増える原因になります。また、皮膚がんなどの悪性疾患を自己処置によって見逃すリスクもあります。必ず皮膚科専門医を受診し、正確な診断と適切な治療を受けてください。
Q2:市販のイボ取り薬(イボコロリなど)は効きますか?
A.
市販のイボ治療薬(サリチル酸製剤など)は、すべての種類のイボに対して有効とは限りません。イボの種類を正確に診断せずに使用すると、効果が得られないだけでなく、周囲の正常な皮膚を傷めたり、ウイルス性イボが悪化・拡散したりする可能性があります。まず皮膚科で種類を確認してから治療方針を相談することをおすすめします。
Q3:液体窒素の治療は痛いですか?何回くらい通院が必要ですか?
A.
液体窒素による冷凍凝固療法は、治療中に痛みを感じることがあります。治療後も水ぶくれ・黒ずみ・かさぶたなどが生じることがあります。通院回数はイボの種類・大きさ・部位・個人差によって異なり、1〜数週間おきに複数回繰り返すことが一般的です。具体的な回数や間隔は医師が診察のうえ判断します。
Q4:老人性イボや首のイボもうつりますか?
A.
老人性イボ(脂漏性角化症)や首のイボ(アクロコルドン・軟性線維腫)はウイルス性ではないため、他の人にうつることはありません。加齢や摩擦などが原因で生じるものです。ただし、見た目だけではウイルス性イボや皮膚がんと区別できない場合があるため、気になるできものは皮膚科専門医に診てもらうことをおすすめします。
Q5:足の裏のイボとうおのめ・たこの違いは何ですか?
A.
足の裏にできる足底疣贅(ウイルス性イボ)は、うおのめ(鶏眼)やたこと見た目が似ており、自己判断で区別するのは困難です。うおのめ・たこはウイルス感染とは無関係で、こすれや圧迫が原因です。一方、足底疣贅はHPV感染によるもので、削ると出血点が見られることがあります。誤った処置はウイルスを広げる原因になるため、足の裏のできものは皮膚科で正確に診断してもらいましょう。
Q6:イボが皮膚がんかどうか、自分で見分けられますか?
A.
良性のイボと皮膚がん(有棘細胞癌・悪性黒色腫など)を見た目だけで区別することは、専門家でも難しい場合があります。特に急に大きくなる・色が変わる・出血する・表面がただれるなどの変化があるイボは要注意です。自己判断で放置したり、自己処置を続けたりすることで診断が遅れる可能性があります。気になる変化があれば、早めに皮膚科専門医を受診してください。













