採用ページをご覧いただいた方へ
はじめまして。院長の花房です。
採用ページをご覧いただきありがとうございます。
ここでは、一緒に働くみなさんに知っておいてほしい僕の想いを綴ってみました。
正直、おはずかしい部分もあるかもしれません。ですが仲間となるみなさんには、そんな僕の人としての葛藤も知っておいてほしいと思います。
私が医師を目指した理由
—— 初めに治したかったのは「両親の絆」でした
もともと医師を目指したのは、ちょっと変わった理由かもしれません。
ウチの父と母はそれほど仲がいいほうじゃなかったんです。それが幼心に気になっていたんでしょうね。あるとき僕が「将来、お医者さんになりたい」と言うと2人が揃って、とても嬉しそうにしてくれたんです。
だから僕は医者を目指しました。両親の笑顔が見たかった。
中学受験には失敗しました。それでも第3希望で、なんとか中高一貫の私立の男子校に進みました。
恋愛もせず朝から晩まで勉強一筋で世間では医学部の中でも超難関と言われる大阪大学医学部に現役で入りました。
皮膚科の道を選んだのは、僕自身がアトピー性皮膚炎に苦しんできたから。
大学受験の時には、眉毛も抜けたし、首が真っ赤に腫れ上がってました。かゆみや見た目で随分悩みました。だから皮膚のことに悩む患者さんには、思いっきり共感できるつもりです。
医学部~勤務医を経て
医学部の学生の時は塾講師をしたり家庭教師をしたり、お金を稼ぎまくりました。稼いだお金で新車のBMWを買ったりして完全に調子に乗っていました(笑)。
卒業後も安い研修医の給料を補うために、外来や当直のアルバイトをどんどん引き受けました。
でも、正直あの頃の僕が仕事を頑張っていたのは、お金が目当てだったと思います。
思えば、私立中学に進学した頃から、周りは親が開業医だとか裕福な人ばかりでした。それがコンプレックスになって、いつの間にか自分の中で「医者になってお金を稼ぐ」というのが、ゴールにすり替わっていたんです。そしていざそのゴールに辿り着くと、その先の目標を見失っていた…
そんな頃、尊敬する先輩の先生から「英語で論文を書いてみたら?」とすすめられました。元々受験英語は得意中の得意だったので挑戦してみると、これが面白かったんです。
自分の書いた英語論文が掲載されて、承認欲求も満たされる…
そこからは研究して英語で論文を書くことに、没頭するようになりました。仕事でやりがいや生きがいを感じるようになったのは、これが初めてだったかもしれません。
今、新しい技術を採り入れることにも積極的で学会発表や書籍の執筆、セミナーでの講演なども行うようになったのは、僕の医師としてのベースにこんな体験があるからです。
その後、大学院で研究したり、勤務医として海外で研究もしたし、大学病院での外来医長、病棟医長なども経験しました。
その間、いわゆる「白い巨塔」の様な、教授を頂点とする医局制度の中で、地味に小さなショックを受ける出来事が積み重なりました。
そして、ただ医局や大学病院を回す歯車のような「勤務医という生き方」が空しくなってきたのです。
患者さんを想うだけでは、いいクリニックはできない
それならば、自分で決めて、責任を負う生き方を歩もうと2017年に開業。
日々患者さんと向き合い、「自分の名前を看板に掲げているのだから」と無我夢中でした。患者さんは少しずつ増え、開業4ヶ月経つ頃には1日で100人を超えるようになり順調そのもの!
ですが、ある時、色々なことが積み重なり、いきなりスタッフが一気に辞めてしまった。
これは僕の責任です。
腕さえよければ…と理念もなく、しっかりコミュニケーションもできていなかったんですから。
患者さんを熱心に診るだけでは、いいクリニックはできない。スタッフがいてくれるのは、当たり前じゃない。この痛い経験を機に、あらためて自分の思いを整理し、理念も定めました。
そして掲げた理念を元にクリニックの運営方法もどんどん見直していきました。
どの職種も仕事が広がり、学べる!
当初は、保険診療のみのクリニックでした。ですが、現場では保険診療だけでは力になれない、治療できない患者さんが多くいらっしゃいます。
一方でまだ新しい技術・レーザーなどは、保険治療が認められるまでに、ずいぶんと時間がかかることも事実です。研究し、新しい技術にふれる喜びを知っている僕にとって、これはジレンマそのもの。
保険診療でカバーすることのできない、自費診療の美容皮膚科もスタート。
自分の説明不足から「自費治療ってお金儲けに走るんですか?」と信頼するスタッフから、うしろ指をさされたこともあります。
一方で、「自費診療の美容皮膚科もやっているから」と、このクリニックに入職してくれたスタッフも大勢います。
みんなの仕事としても、仕事の幅が広がりました。
医療事務が受付業務に加えて医療クラーク、シュライバー、カウンセリング業務なども受け持つ体制をスタート。
看護師や看護助手たちも診察補助や処置介助だけでなく、予診・施術を担当するなど、「より患者さんの役に立てている」という実感が持てる環境になったと思います。
分院を立ち上げ、理念を共有する医師に分院長をお任せすることもできました。
積極的に勉強会を行い、僕が学んだ新しい技術やトレンドなどもスタッフに共有しています。
保険診療の皮膚科と自費診療の美容皮膚科、両方をやるからこそ患者さん、スタッフに届けられるものがあると確信しています。
忙しいけど、みんなが充実できる場所に
おかげさまで、毎日、200~250人の患者さんが訪れる忙しいクリニックになりました。
ただ忙しくルーティンをこなすだけではありません。
全ての職種のスタッフが新しいことに挑戦できる余地があり、勉強すれば仕事の幅が広がる実感がある。
だから受付事務、看護師、助手、ドクター…みんなが職種の垣根を越えてお互い「がんばってるね」と認め合い、「ありがとう」と感謝しあえる。そんな環境が整ってきました。
でも、元来欲張りな僕は「もっともっといいクリニックにしたい!もっともっとクリニックを大きくしたい!」という気持ちがあります。
忙しさに応じて、「がんばってくれてありがとう!」と大入り手当を追加したり、アートメイクに興味がある看護師は、費用はクリニック負担で勉強をしています。
いつか、休みの日に副業として施術してもらってもいいな、と考えています。
まだまだ、いろいろやってみたい夢があります。
この先も、スタッフのためにできることを僕も考えますし、要望があればどんどん言って欲しい。
その一つ一つを叶えていくことで、より社会の役に立てるクリニックになっていけるはず。
こんなことを考えている院長ですが、一緒に働こうと思って下されば幸いです。
最後に、笑顔と感謝で溢れるクリニック、みんなの夢が叶えられるクリニックを作っていきましょう!