パッチテストとは
かぶれ(接触皮膚炎)や、金属アレルギー、薬物アレルギーなど、アレルギーの原因と思われる物質を塗った検査用のチャンバー(絆創膏)を背中や腕に貼り、アレルギーおよび皮膚刺激性の有無を調べることを目的とする検査です。アレルゲン(かぶれや刺激の原因物質)を見つけることができ、適切な診断や治療につながる可能性があります。アレルギーの中でも 4型の遅延型アレルギーの検査になります。現在、当院では歯科金属パッチテスト、薬剤パッチテスト、お手持ちの化粧品のパッチテストは、成分によって準備が必要なため対応を行っておりません。ご希望の患者さんは箕面市立病院皮膚科や市立豊中病院皮膚科へご紹介しております。
パッチテストのやりかた
検査は予約制になります。まずは通常診療時間内に受診してください。
パッチテストは検査用のチャンバー(絆創膏)を使って、かぶれの原因と考えられる物質(本邦標準アレルゲン25種類に対応する21種類のアレルゲンを検査できる佐藤製薬のパッチテストパネルや患者さんが持参された化粧品などのアレルゲン)を2日間、背中や二の腕に貼り付けて、赤み、痒み、水ぶくれなどが起きるかどうかを検査します。貼ってから48時間後、72時間後、1週間後に皮膚に起きた症状をみて判定します。最初の2日間は検査している部位を濡らしてはいけません。(濡らさないようにシャワー程度は可能ですが、入浴はできません。)絆創膏がはがれてしまうような、激しい運動や、汗をかくようなことも避けてください。2日目にはがした後も、3日目、1週間目に判定するので、ゴシゴシ洗ったり、かゆいからといって自分の判断で薬を塗ったりすることは避けてください。化粧品などの患者様ご自身が持参された日用品のパッチテストは当院では行っていないので、
総合病院に紹介させていただきます。
検査に伴う副作用
パッチテストを貼付している部位に強いかゆみが生じることがあります。
パッチテストを貼付することでもともとあった、体の他の部位の皮膚炎・湿疹が悪化することがあります。
貼付する物質によっては刺激性や反応が強く、貼付した形にあわせて水疱やびらん、潰瘍が生じることが稀にあります。また水疱や潰瘍が生じた部位に、色素沈着(シミ)や瘢痕(あとかた)が残ることがあります(頻度不明)。
検査・治療の実施予定日、期間
検査日は、判定の都合上、次の3通りの組み合わせから選んで頂きます。
最初の判定までは検査している部位(背中、二の腕)を濡らすことができないので、検査当日にシャワーや入浴をしてから受診されることをおすすめします。
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 翌週月 | 翌週火 | 翌週水 | |
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1 | 貼る | 判定 | 判定 | 判定 | ||||
2 | 貼る | 判定 | 判定 | 判定 | ||||
3 | 貼る | 判定 | 判定 | 判定 |