エキシマレーザーによる中波紫外線療法について
エキシマレーザーによる中波紫外線療法は、有害な波長をできるだけ取り除き、治療に有効な308nmの波長の中波紫外線(UVB)を照射して、複数回の治療で皮膚疾患の症状を改善させることを目的とした治療です。照射によりTリンパ球のアポトーシス(プログラム死)を誘導するなどして、局所の炎症を抑えると考えられており、乾癬、類乾癬、掌蹠膿疱症、菌状息肉腫(症)、悪性リンパ腫、慢性苔癬状粃糠疹、尋常性白斑、アトピー性皮膚炎などの病気に保険適応があります。また自費診療になりますが、扁平苔癬、円形脱毛症にも効果があります。当院に導入している機器はJMEC社製のターゲット型エキシマライトです。
1) VTRACによる中波紫外線療法は、一回の治療で症状を改善させるのではなく、複数回の治療を継続することによって少しずつ穏やかに改善していきます。一回の紫外線照射時間は数十秒から数分です。
2) 治療セッションは週に1-3回で、定期的に通院していただきます。トータルの治療回数や1回ごとの治療時間は症状により個人差があります。