アビクリア(AviClear)は、AviCool(アビクール)冷却機能を搭載しており、治療中の皮膚温度をリアルタイムでモニタリング・制御することで、痛みの軽減に配慮した設計がなされているレーザー機器です。米国での臨床試験において、痛みなどを理由とした治療中止症例は報告されていませんが、感じ方には個人差があります。本記事では、アビクリアの痛みの実際・AviCoolの仕組み・麻酔の必要性などについて、皮膚科専門医・アレルギー専門医の花房 崇明 理事長(医学博士・大阪大学大学院)が監修のもと詳しく解説します。
中等症〜重症ニキビに、塗り薬・飲み薬に頼らないレーザー治療「アビクリア」
保険診療の塗り薬で改善しない方、イソトレチノインが内服できない方の選択肢に。
皮膚科専門医・医学博士の花房崇明 理事長が、お一人ずつ適応を診察いたします。
- 1726nm レーザーで皮脂腺に直接アプローチ
- ダウンタイムほぼなし
- 全顔3回 198,000円(税込)〜
目次
1. アビクリアの痛みについて|まず結論から
アビクリア(AviClear)は、米国キュテラ社が開発した1726nm波長のレーザー機器で、中等症〜重症のニキビ(尋常性ざ瘡)に対して国内で初めて製造販売承認(承認番号:30700BZX00107000・クラスIII)を取得した治療機器です。※公的医療保険適用外
痛みに関する最大のポイントは以下のとおりです。
【アビクリアの痛みに関する要点】
- 治療中の皮膚温度をリアルタイムで制御するAviCool(冷却機能)を搭載
- 施術中にわずかにパチパチとした感覚を感じることがある
- 米国の臨床試験では、痛みなどを理由とした治療中止症例は報告されていない(ただし個人差あります)
- 針・切開・注射は一切不要
- ダウンタイムはほとんどない
「ニキビのレーザー治療は痛そう」というイメージをお持ちの方も多いかもしれませんが、アビクリアはAviCoolによる冷却機能により、比較的受けやすい治療とされています。
2. AviCoolとは?冷却機能の仕組み
AviCool(アビクール)は、アビクリアに内蔵された皮膚温度のモニタリング・制御システムです。レーザー照射中に皮膚表面の温度をリアルタイムで計測し、適切な温度範囲に保つよう自動的に制御します。
AviCoolが痛みを軽減できる理由
レーザー治療で痛みや熱感が生じる主な原因のひとつは、皮膚表面への熱の蓄積です。AviCoolはこの熱の蓄積をリアルタイムで管理することで、必要以上に皮膚が加熱されるのを防ぎます。これにより、照射中の不快感を抑えながら、皮脂腺(ひしせん)への効果的なアプローチが期待できるとされています。
アビクリアの1726nm波長は皮脂腺に選択的に作用するという特性を持ちます。皮脂腺の働きを抑えることでニキビをできにくくすることを目的とした治療ですが、AviCoolによって皮膚表面を保護しながら照射できる点が、この機器の大きな特徴のひとつです。
3. 実際の感覚|どんな痛みが起こりうるか
施術を受けた方の多くが感じると報告されているのは、「わずかにパチパチとした感覚」です。これはレーザーが皮脂腺に作用する際に生じる感覚とされています。
感覚の個人差について
痛みの感じ方は、以下のような要因によって個人差があります。
- 皮膚の状態(炎症の程度・皮脂量)
- 照射部位(顔の部位によって皮膚の厚さや神経の分布が異なる)
- もともとの痛みへの感受性
米国の臨床試験では痛みによる治療中止の必要はなかったとされていますが、「まったく何も感じない」とは限りません。「我慢できる範囲のパチパチ感」と表現される方が多いとされています。
【施術前にやってはいけないNG行動】
- 日焼けをした状態での受診(炎症が強い場合は施術できないことがあります)
- 施術当日の洗顔忘れ(必ず洗顔して10分前に来院が必要です)
- 自己判断での痛み止め服用(必ず事前に医師へご相談ください)
4. 麻酔は必要?痛みが心配な方へ
アビクリアの施術において、基本的に麻酔は必要としないとされています。AviCoolによる冷却機能が搭載されているため、多くの方は麻酔なしで施術を受けることができます。
痛みに不安がある方への対応
「痛みに弱い」「以前のレーザー治療でつらかった」という方は、事前のカウンセリングで遠慮なくご相談ください。医師が肌の状態を確認し、施術の流れや感覚について丁寧にご説明します。千里中央・豊中・吹田エリアから多くの方がご来院されますが、初めての方も安心してご相談いただける体制を整えています。
なお、施術前には医師による診察があり、肌の状態によっては当日施術ができない場合もあります。これは安全に治療を行うための大切なステップです。
5. 痛みを感じやすい部位・感じにくい部位
顔の部位によって皮膚の厚さや神経の分布が異なるため、痛みの感じ方に差が出ることがあるとされています。一般的な傾向として以下が挙げられます。
| 部位 | 痛みの感じやすさの目安 | 理由(一般的な傾向) |
|---|---|---|
| 鼻・こめかみ | やや感じやすい傾向 | 皮膚が薄く、骨に近い部分があるため |
| 両頬 | 比較的感じにくい傾向 | 皮下組織が厚めの部位が多い |
| おでこ・顎 | 個人差が大きい | 皮脂腺の密度や皮膚の状態による |
上記はあくまで一般的な傾向であり、個人差があります。実際の感覚については施術前の医師の診察・カウンセリングでご確認ください。
6. 他のニキビレーザー治療との痛みの違い
ニキビに対するレーザー治療にはいくつかの種類がありますが、アビクリアは1726nm波長という皮脂腺に特化した波長を使用している点が大きな特徴です。
一般的に、色素や血管に強く反応するタイプのレーザーは、照射時に強い熱感や痛みを伴うことがあるとされています。一方、アビクリアはAviCool冷却機能によって皮膚表面温度を制御しながら照射するため、ダウンタイムが少なく、日常生活への影響が小さい治療として位置づけられています。
ただし、どの治療法が適しているかは肌の状態・ニキビの重症度・生活スタイルによって異なります。「イソトレチノイン(内服薬)が使えない方(妊活中の方・成長期の方など)」「塗り薬で改善が見られない方」にとって、アビクリアは有力な選択肢のひとつとなりえます。
7. 施術後の感覚・赤みについて
アビクリア施術後に起こりうる一時的な反応として、以下が挙げられます。
施術直後〜数時間
- ほてり感・軽い赤み:レーザー照射による一時的な反応です。多くの場合、数時間以内に落ち着くとされています
- 軽い乾燥感:皮脂腺への作用により感じることがあります
施術後数日〜数週間
- ニキビが一時的に増えたように見える「初期フレアアップ」が起こることがあります。これは治療の経過として起こりうる反応とされており、治療を継続することで改善が期待できるとされています
アビクリアは1か月〜1か月半(4〜6週間)間隔で、1回30分間のレーザー照射を計3セッション行う治療です。ダウンタイムはほとんどないため、施術翌日から通常の生活を送ることができるとされています(個人差があります)。気になる症状が続く場合は、必ず担当医にご相談ください。
8. まとめ
まとめ|アビクリアの痛みと麻酔について
アビクリア(AviClear)は、AviCool冷却機能によって皮膚温度をリアルタイムで制御しながら照射するレーザー治療です。以下のポイントをご確認ください。
- 痛みの程度:わずかにパチパチとした感覚を感じることがある。米国臨床試験では痛みによる中止症例なし(個人差あり)
- AviCool:皮膚温度をモニタリング・制御する冷却機能。痛みの軽減に寄与
- 麻酔:基本的に不要。ただし不安な方はカウンセリングで相談可能
- ダウンタイム:ほとんどなし。一時的な赤み・ほてりが生じることがある
- 対象:中等症〜重症のニキビ・塗り薬で改善しない方・イソトレチノインが使えない方など(※公的医療保険適用外)
最終的な治療の適否・方針は、必ず医師の診察を受けたうえでご判断ください。千里中央花ふさ皮ふ科・美容皮膚科では、皮膚科専門医・アレルギー専門医のダブル資格を持つ花房 崇明 理事長(医学博士)が、患者さんの肌状態に合わせた丁寧なカウンセリングを行っています。千里中央駅から徒歩約5分、豊中・吹田エリアからもアクセス便利です。
FAQ(よくある質問)
Q1:アビクリアの施術中はどのくらい痛いですか?
A.
わずかにパチパチとした感覚を感じることがあるとされていますが、米国の臨床試験では痛みを理由に治療を中止した方はいなかったと報告されています。ただし痛みの感じ方には個人差があります。AviCool冷却機能によって皮膚温度をリアルタイムで制御しているため、多くの方が我慢できる範囲と感じているとされています。
Q2:アビクリアに麻酔クリームは必要ですか?
A.
基本的に麻酔は必要としない治療です。AviCoolによる冷却機能が搭載されているため、多くの方は麻酔なしで施術を受けることができます。ただし、痛みに不安がある方は事前のカウンセリングで医師にご相談ください。
Q3:AviCool(アビクール)とはどのような機能ですか?
A.
AviCoolはアビクリアに内蔵された皮膚温度のモニタリング・制御システムです。レーザー照射中に皮膚表面の温度をリアルタイムで計測し、適切な温度範囲に保つよう自動的に制御します。これにより、皮膚表面への不必要な熱の蓄積を抑え、施術中の不快感を軽減することが期待できるとされています。
Q4:施術後に赤みやほてりは出ますか?
A.
施術直後に一時的な赤みやほてり感が生じることがあります。多くの場合、数時間以内に落ち着くとされています。また、施術後数日〜数週間で一時的にニキビが増えたように見える「初期フレアアップ」が起こることがありますが、治療の経過として起こりうる反応とされています。気になる症状が続く場合は担当医にご相談ください。
Q5:アビクリアは何回施術が必要ですか?1回の施術にかかる時間は?
A.
1か月〜1か月半(4〜6週間)間隔で、1回30分間のレーザー照射を計3セッション行います。ダウンタイムはほとんどないため、施術翌日から通常の生活を送ることができるとされています(個人差があります)。なお、アビクリアは公的医療保険適用外の自由診療です。
Q6:アビクリアはどのような方が対象になりますか?
A.
中等症〜重症のニキビ(尋常性ざ瘡)が主な対象です。保険診療の塗り薬(アダパレン・ベピオ・エピデュオなど)で改善が見られない方、塗り薬で刺激・かぶれが生じる方、妊活中や成長期などの理由でイソトレチノインの内服が難しい方などの選択肢となりえます。ただし、肌の状態によっては施術できない場合もあるため、必ず事前に医師の診察を受けてください。













