糸リフトとは、医療用の吸収性素材でできた糸を皮下に挿入し、頬・顎下・フェイスラインのたるみやほうれい線・マリオネットラインの改善を目指す美容医療です(※公的医療保険適用外の自由診療)。使用する糸の種類・本数・素材によって、期待できる効果の傾向や持続期間・費用が異なります。この記事では、千里中央花ふさ皮ふ科・美容皮膚科で取り扱うテスリフト・アルテミスリフト・フィオラスレッドの3種類を中心に、糸の素材の違い、何本必要かの考え方、メンテナンスの目安まで、日本皮膚科学会皮膚科専門医・医学博士の花房崇明 理事長監修のもと詳しく解説します。
目次
1. 糸リフトとは?吸収性素材の種類(PDO・PLLAなど)
糸リフトに使用される糸は、体内で自然に吸収される吸収性素材で作られています。代表的な素材は以下の2種類です。
PDO(ポリジオキサノン)
外科手術の縫合糸としても長年使用されてきた実績のある素材です。体内で加水分解され、数ヶ月〜1年程度で吸収されるとされています。糸が吸収される過程でコラーゲン産生を促す作用が期待できるとされており、リフトアップ感が一定期間持続することがあります。
PLLA(ポリL乳酸)
生体親和性が高く、PDOよりも体内での吸収に時間がかかる素材とされています。コラーゲン産生を促す効果がより長く続く可能性があるとされており、PDOと組み合わせることで相乗的な効果が期待できるとされています。
いずれの素材も溶ける糸(吸収性糸)であり、効果が半永久的・永久に持続するものではありません。糸自体は数ヶ月〜1年程度で体内に吸収され、定期的なメンテナンスが必要です。
2. 当院で扱う糸リフト3種類の特徴と料金比較
千里中央花ふさ皮ふ科・美容皮膚科では、お悩みや部位・たるみの程度に応じて3種類の糸を取り扱っています。それぞれの特徴と料金を以下の表でご確認ください。
| 糸の種類 | 素材 | 構造の特徴 | 料金(税込) |
|---|---|---|---|
| テスリフト | PDO | 3Dメッシュ構造。広い面積で組織をしっかり捉えるとされる | 1本 33,000円 |
| アルテミスリフト | PDO+PLLA | 2種の素材を組み合わせ、リフトアップとコラーゲン産生の両面に働きかけるとされる | 1本 22,000円 |
| アルテミスリフト(ショート) | PDO+PLLA | アルテミスリフトの短尺タイプ。細かい部位や軽度のたるみに対応 | 1本 16,500円 |
| フィオラスレッド | PDO | モールディング加工のトゲ構造。組織への引っかかりによるリフトアップが期待できるとされる | 1本 11,000円 |
※上記は糸1本あたりの料金です。別途、手技料(局所麻酔・術後内服薬代込)が必要です。
・1〜6本の場合:44,000円(税込)
・7〜12本の場合:66,000円(税込)
※公的医療保険適用外の自由診療です。
3. どの糸を選ぶか?選び方の考え方
糸の種類は、お悩みの部位・たるみの程度・希望する持続感・ご予算などを総合的に考慮して医師が提案します。以下は一般的な選び方の目安です(最終的な判断は診察時に医師が行います)。
テスリフト(PDO・3Dメッシュ)が向いているケース
頬や顎下など比較的広い面積のたるみが気になる方、しっかりとしたリフトアップ感を求める方に適しているとされています。3Dメッシュ構造が組織を広く支えるとされており、当院でも人気の高い糸です。効果はおよそ6ヶ月〜1年程度持続するとされ、1年ごとのメンテナンスを推奨しています。
アルテミスリフト(PDO+PLLA)が向いているケース
リフトアップ効果に加えてコラーゲン産生による肌質改善も期待したい方に。PDOとPLLAの2種の素材が異なるタイミングで作用するとされており、中長期的なハリ感の維持が期待できるとされています。ショートタイプは目元周辺など細かい部位にも対応できます。
フィオラスレッド(PDO・トゲ構造)が向いているケース
軽度のたるみやまずは糸リフトを試してみたい方、費用を抑えながら複数本入れたい方に。モールディング加工のトゲが組織に引っかかることでリフトアップが期待できるとされています。
どの糸が適しているかは、お顔の状態・皮膚の厚み・たるみの程度などによって異なります。診察時に医師が実際のお顔を確認したうえでご提案しますので、まずはカウンセリングにお越しください。
月曜担当 — 森久美子先生のご紹介
千里中央花ふさ皮ふ科・美容皮膚科では、月曜日に森久美子先生がスレッドリフト(糸リフト)のカウンセリング・施術を担当しております。お一人おひとりの肌の状態・たるみの程度・ご希望をていねいに伺ったうえで、最適な糸の種類(テスリフト・アルテミス・フィオラ)、本数、挿入位置をご提案します。
スレッドリフトのご相談は完全予約制です。WEB予約は24時間受け付けております。
4. 糸リフトは何本必要?本数の考え方
糸リフトの本数は、部位・たるみの程度・使用する糸の種類によって異なり、一概に「○本が標準」とは言えません。ここでは一般的な考え方の目安をご紹介します。
部位別の本数目安(あくまで参考)
| 部位 | 目安の本数(両側) | 備考 |
|---|---|---|
| 頬・フェイスライン | 4〜8本程度 | たるみの程度・糸の種類により変動 |
| 顎下・フェイスライン下部 | 2〜4本程度 | 部分的な引き締めを目的とする場合 |
| ほうれい線・マリオネットライン | 2〜4本程度 | アプローチ方法により異なる |
※上記はあくまで参考の目安であり、実際の本数は診察時に医師が判断します。
本数を決める主な要素
- たるみの程度:たるみが強いほど、より多くの本数が必要になる傾向があります
- 糸の種類:構造が複雑な糸(テスリフトなど)は少ない本数でも広い範囲に対応できる場合があります
- 対象部位の広さ:頬全体など広い部位は本数が増える傾向があります
- ご予算:予算に応じて優先部位を絞ることも可能です
5. 一度に多く入れるメリット・デメリット
多くの本数を一度に入れるメリット
- 手技料が本数に関わらず一定のため、本数が多いほど1本あたりのトータルコストが下がる場合があります(手技料:1〜6本=44,000円、7〜12本=66,000円)
- 複数部位を同時にアプローチできるため、フェイスライン全体のバランスを整えやすいとされています
- 施術回数を減らせるため、ダウンタイムをまとめて取ることができます
多くの本数を一度に入れる際の注意点
- 腫れや内出血などのダウンタイムが出やすくなる可能性があります
- 初めて糸リフトを受ける方は、まず少ない本数で様子を見てから追加を検討する方法もあります
- 費用の総額が高くなります
【やってはいけないNG行動】
- 施術後すぐに患部を強くマッサージする(糸がずれる可能性があります)
- 施術当日の激しい運動・飲酒・サウナ(腫れや内出血が悪化するリスクがあります)
- 施術後に口を大きく開けるなど顔に強い力をかける行為(施術直後は特に注意)
6. メンテナンスの考え方
糸リフトに使用される吸収性の糸は、数ヶ月〜1年程度で体内に吸収されます。糸が吸収された後もコラーゲン産生による引き締まり感が一定期間残ることがあるとされていますが、効果が永続するものではありません。
テスリフトを例にとると、効果はおよそ6ヶ月〜1年程度持続するとされており、当院では1年ごとのメンテナンスを推奨しています。定期的に施術を受けることで、たるみの進行を緩やかにしながらリフトアップ感を維持することが期待できるとされています。
メンテナンスの頻度や本数は、初回施術の効果の出方・お顔の変化・ご要望に応じて医師と相談しながら決めていくことをおすすめします。千里中央駅から徒歩約5分の当院では、継続的なフォローアップ体制を整えています。
7. 副作用・リスクについて
糸リフトは局所麻酔下で行う医療行為であり、以下のような副作用・リスクが生じる可能性があります。施術前に必ずご確認ください。
| 副作用・リスク | 主な特徴・対処 |
|---|---|
| 腫れ・赤み | 軽度であれば1〜2日程度で落ち着くことが多いとされています |
| 内出血 | 数日〜1週間程度で改善することが多いとされています |
| 違和感・つっぱり感 | 施術後しばらく続く場合がありますが、多くは時間とともに軽減するとされています |
| かさぶた | 針穴部分に生じることがあります |
| 感染 | まれに生じる可能性があります。異常を感じたら速やかにご連絡ください |
| 糸の露出・触知 | まれに皮膚表面から糸が触れる・見える場合があります |
| 左右差・引きつれ感 | 左右のバランスや皮膚の状態によって生じる場合があります |
| 効果不十分 | たるみの程度や皮膚の状態によっては期待した効果が得られない場合があります(個人差があります) |
まとめ|糸の種類・本数は医師の診察で最適なプランを
糸リフトは、使用する糸の素材・構造・本数によって期待できる効果の傾向や費用が異なります。当院で取り扱う3種類の糸の特徴を改めて整理します。
- テスリフト:PDO製・3Dメッシュ構造。1本33,000円(税込)。しっかりとしたリフトアップ感を求める方に
- アルテミスリフト:PDO+PLLA。1本22,000円(税込)/ショート16,500円(税込)。リフトアップと肌質改善の両面を期待する方に
- フィオラスレッド:PDO製・トゲ構造。1本11,000円(税込)。軽度のたるみや複数本で広範囲をカバーしたい方に
何本必要かは、部位・たるみの程度・糸の種類・ご予算を総合的に考慮して医師が提案します。施術後は定期的なメンテナンスを継続することで、リフトアップ感の維持が期待できるとされています。最終的な治療方針は、必ず医師の診察を受けたうえでご判断ください。
※糸リフトは公的医療保険適用外の自由診療です。
本記事は、日本皮膚科学会皮膚科専門医・日本アレルギー学会アレルギー専門医・医学博士(大阪大学大学院)の花房崇明 理事長が監修しています。
月曜の森久美子先生のスレッドリフトカウンセリングへ
ほうれい線・フェイスラインのたるみのお悩みは、スレッドリフト(糸リフト)を得意とする森久美子先生にご相談ください。当院では月曜日に森先生がスレッドリフトのカウンセリング・施術を担当しております。お一人おひとりに合わせた治療プランをご提案いたします。
スレッドリフトカウンセリングを予約するFAQ(よくある質問)
Q1:テスリフト・アルテミスリフト・フィオラスレッドの違いは何ですか?
A.
主に素材と構造が異なります。テスリフトはPDO製の3Dメッシュ構造で、広い面積で組織をしっかり捉えるとされています(1本33,000円税込)。アルテミスリフトはPDOとPLLA(ポリL乳酸)の2種を組み合わせており、リフトアップとコラーゲン産生の両面への働きかけが期待できるとされています(1本22,000円税込、ショートタイプ16,500円税込)。フィオラスレッドはPDO製のモールディング加工トゲ構造で、組織への引っかかりによるリフトアップが期待できるとされています(1本11,000円税込)。どの糸が適しているかは診察時に医師がご提案します。
Q2:糸リフトは何本入れるのが一般的ですか?
A.
一概に「○本が標準」とは言えません。部位・たるみの程度・使用する糸の種類によって異なります。頬・フェイスライン全体であれば両側合計4〜8本程度が目安として挙げられることがありますが、あくまで参考値です。実際の本数は診察時に医師がお顔の状態を確認したうえで提案します。
Q3:糸リフトの効果はどのくらい持続しますか?
A.
使用する糸の種類によって異なりますが、テスリフトではおよそ6ヶ月〜1年程度持続するとされており、当院では1年ごとのメンテナンスを推奨しています。糸自体は数ヶ月〜1年程度で体内に吸収されますが、吸収後もコラーゲン産生による引き締まり感が一定期間残ることがあるとされています。ただし効果には個人差があり、永続するものではありません。
Q4:ダウンタイムはどのくらいかかりますか?
A.
軽い腫れや赤みは1〜2日程度で落ち着くことが多いとされています。ただし内出血が出た場合は数日〜1週間程度かかることもあります。また、施術直後はつっぱり感や違和感を覚える場合がありますが、多くは時間とともに軽減するとされています。個人差がありますので、大切なご予定の前後は余裕を持ったスケジュールをおすすめします。
Q5:手技料とは何ですか?糸の料金と別にかかるのですか?
A.
はい、糸の料金とは別に手技料が必要です。手技料には局所麻酔代・術後内服薬代が含まれています。当院の手技料は1〜6本の場合44,000円(税込)、7〜12本の場合66,000円(税込)です。本数が多いほど1本あたりのトータルコストが下がる場合があります。詳細はカウンセリング時にご確認ください。なお、糸リフトは公的医療保険適用外の自由診療です。
Q6:糸リフトの効果は半永久的に続きますか?
A.
糸リフトに使用される糸は吸収性素材(溶ける糸)であり、数ヶ月〜1年程度で体内に吸収されます。効果が半永久的・永久に持続するものではなく、定期的なメンテナンスが必要です。糸が吸収された後もコラーゲン産生による引き締まり感が一定期間残ることがあるとされていますが、加齢によるたるみの進行は続くため、継続的なケアをおすすめします。
Q7:千里中央エリアで糸リフトを受けるにはどうすればよいですか?
A.
千里中央花ふさ皮ふ科・美容皮膚科(大阪府豊中市上新田2丁目24番50の1 上新田メディカルブリッジ2F)では、糸リフトのカウンセリング・施術を行っています。千里中央駅から徒歩約5分、駐車場9台完備です。豊中・吹田エリアからもアクセスしやすい立地です。まずはオンライン予約システムよりカウンセリングのご予約をお取りください。最終的な治療方針は、診察時に医師がお顔の状態を確認したうえでご提案します。













