ボトックス(ボツリヌストキシン)とは、ボツリヌス菌が産生するタンパク質(毒素)を精製・医薬品化した注射製剤で、筋肉の過剰な収縮を抑えることで表情ジワの改善や小顔効果、多汗症の緩和などが期待できる治療です。注射自体は15分程度で完了し、注射後数日〜数週間で効果が現れるとされています。本記事では、ボトックスの正体から治療できる悩み・主な部位・副作用・料金まで、大阪大学医学部出身の医学博士であり日本皮膚科学会皮膚科専門医・ボトックスビスタ®認定医でもある花房崇明 理事長が監修のもと、わかりやすく解説します。
※本治療は公的医療保険適用外(自由診療)です。

監修者:花房 崇明

監修医師

理事長:花房 崇明(はなふさ たかあき)

[ 資 格 ]

・医学博士(大阪大学大学院) / 日本皮膚科学会皮膚科専門医

・日本アレルギー学会アレルギー専門医 / 日本抗加齢医学会専門医

・難病指定医

[ 所属学会 ]

・日本皮膚科学会 / 日本アレルギー学会 / 日本臨床皮膚科医会 / 日本美容皮膚科学会 / 日本抗加齢医学会 等

目次

ボトックスとは?(定義・薬剤の正体)

ボトックスとは、ボツリヌス菌(Clostridium botulinum)が産生するA型ボツリヌストキシン(毒素タンパク質)を高度に精製・製剤化した医薬品の総称として広く使われている言葉です。正式には「ボツリヌストキシン製剤」と呼ばれ、極めて微量を注射することで、神経と筋肉の接合部に作用し、筋肉の過剰な収縮を一時的に抑制する効果が期待できます。

美容医療の分野では表情ジワの改善に広く活用されているほか、咬筋(エラ)への注射による小顔効果、ワキの多汗症治療、さらには花粉症への点鼻応用など、多岐にわたる分野での有用性が報告されています。

「ボトックス」はアラガン・エステティックス社の製品名(登録商標)ですが、日本では同種製剤全般の通称として使われることがあります。当院では厚生労働省承認のボトックスビスタ®韓国KFDA承認のヒューゲル社製製剤の2系統を採用しています。

ボトックスで治療できる主な悩み

ボツリヌストキシン注射は、筋肉やエクリン汗腺(汗を分泌する腺)に作用する性質を利用して、以下のような幅広いお悩みへのアプローチが期待できます。

  • 表情ジワ:額のシワ・眉間のシワ・目尻のシワ(カラスの足跡)・バニーライン(鼻根部のシワ)・顎のシワなど
  • 小顔(エラ張り):咬筋(噛む筋肉)の過剰な発達によるエラ張りの改善
  • 多汗症(ワキ汗):エクリン汗腺への作用によりワキの発汗を抑制
  • 花粉症:点鼻による症状緩和(当院独自メニュー)

詳しい施術内容や適応については、千里中央花ふさ皮ふ科・美容皮膚科 ボトックス施術ページもあわせてご覧ください。

作用の仕組み

ボツリヌストキシンは、神経終末から放出されるアセチルコリン(筋肉を動かす神経伝達物質)の分泌を阻害することで、筋肉の収縮を抑制します。

シワへの作用

表情ジワは、表情筋が繰り返し収縮することで皮膚に折り目がつき定着したものです。ボツリヌストキシンを注射すると表情筋の動きが穏やかになり、シワが刻まれにくい状態になることで、既存のシワの改善や新たなシワの形成抑制が期待できます。

エラ(咬筋)への作用

咬筋が発達しているとエラが張って見えます。咬筋にボツリヌストキシンを注射すると筋肉が萎縮し、輪郭がすっきりする効果が期待できます。

多汗症への作用

ワキのエクリン汗腺は交感神経の支配を受けており、アセチルコリンが分泌を促します。ボツリヌストキシンがこの経路を抑制することで、発汗量の軽減が期待できます。

効果が出るまでの時間と持続期間

ボツリヌストキシン注射の効果は、注射後数日〜数週間で徐々に現れるとされています(個人差があります)。注射直後から即座に変化が出るわけではありませんので、効果発現までは少し余裕をもってスケジュールを立てることをおすすめします。

項目目安
効果発現数日〜数週間(個人差あり)
効果の持続概ね3〜6ヶ月程度(個人差あり)
再投与定期的な反復投与が必要

効果の持続期間には個人差があります。代謝の速さや筋肉量、生活習慣などによって異なるため、医師の診察のうえで適切な投与間隔をご相談ください。

主な治療部位の概要

ボツリヌストキシン注射で対応できる主な部位と、それぞれ期待できるアプローチを以下にまとめます。

部位主なお悩み期待できるアプローチ
横ジワ前頭筋の動きを抑えシワを目立ちにくくする
眉間縦ジワ・怒り顔皺眉筋・鼻根筋の収縮を抑制
目尻カラスの足跡眼輪筋外側の収縮を緩和
バニーライン鼻根部の横ジワ鼻根筋の動きを抑制
梅干しジワオトガイ筋の収縮を緩和
エラ(咬筋)エラ張り・輪郭咬筋の萎縮により小顔効果が期待できる
ワキ(多汗症)過剰な発汗エクリン汗腺の分泌を抑制
点鼻(花粉症)鼻炎症状鼻腔内への注射で症状緩和を期待

当院で使用する製剤について

千里中央花ふさ皮ふ科・美容皮膚科では、安全性と有効性の観点から2系統の製剤を採用しています。

ボトックスビスタ®(アラガン・エステティックス社)

厚生労働省が承認したA型ボツリヌス毒素製剤で、眉間・目尻などの表情ジワ治療に対する国内承認を取得しています。当院の花房崇明 理事長はボトックスビスタ®認定医の資格を保有しており、適切なトレーニングを受けた医師のみが使用できる製剤です。

ヒューゲル社製A型ボツリヌストキシン(韓国KFDA承認)

韓国食品医薬品安全処(KFDA)が承認した製剤で、日本国内では未承認薬(自由診療)として使用されます。使用にあたっては医師が患者さんに十分な説明を行い、同意を得たうえで投与します。

どちらの製剤が適しているかは、お悩みの部位・症状・体質などを考慮して医師が判断します。初診時の診察で丁寧にご説明しますので、ご不明な点はお気軽にご相談ください。

施術の流れと所要時間

施術当日の大まかな流れをご紹介します。注射自体は15分程度で完了するため、お仕事帰りや隙間時間にも受診しやすい治療です。千里中央駅から徒歩約5分の当院は、豊中・吹田方面からもアクセスしやすい立地です。

  1. カウンセリング・診察:お悩みや希望をお聞きし、適応・禁忌を確認します。
  2. デザイン・マーキング:注射部位を確認・マーキングします。
  3. 麻酔(希望者のみ):ご希望の場合は表面麻酔クリームを使用します(別途1,650円・税込)。
  4. 注射:細い針で丁寧に注射します(15分程度)。
  5. アフターケア説明:注意事項をお伝えして終了です。

【施術当日に避けていただきたいこと】

  • 激しい運動・スポーツ
  • 飲酒
  • 長時間の入浴・サウナ・岩盤浴
  • 注射部位を強くマッサージすること

なお、注射当日からメイク・洗顔は通常通り行っていただけます。

ダウンタイム・副作用・受けられない方

ボツリヌストキシン注射は比較的ダウンタイムが短い治療とされていますが、副作用やリスクが存在します。事前に十分ご理解のうえ、医師とご相談ください。

主な副作用・リスク

  • 注射部位の腫れ・赤み・内出血
  • 頭痛
  • 表情のこわばり・不自然さ
  • 左右差
  • まぶたや眉の下垂(眼瞼下垂・眉毛下垂)
  • 効果が不十分な場合
  • まれにアレルギー反応

受けられない方(禁忌)

  • 妊娠中・授乳中・妊娠の可能性がある方
  • 重症筋無力症などの神経筋疾患がある方
  • ボツリヌストキシンや製剤成分にアレルギーのある方

避妊について:投与中および最終投与後、女性は2回の月経を経るまで、男性は3ヶ月間の避妊が必要とされています。詳細は診察時に医師にご確認ください。

料金の目安(税込・自由診療)

以下はすべて公的医療保険適用外(自由診療)の料金です。

メニュー料金(税込)
額 / 眉間 / 目尻 / 顎 / バニーライン(各1部位)22,000円
上記から選べる2部位セット33,000円
50単位打ち放題55,000円
エラ(咬筋)44,000円
エラ(ストロング)77,000円
グリッド(各部位)44,000円
点鼻(花粉症)9,900円
麻酔クリーム(希望時のみ別途)1,650円

料金は予告なく変更となる場合があります。最新情報は診察時または当院受付にてご確認ください。

まとめ|ボトックス治療は皮膚科専門医にご相談を

ボトックス(ボツリヌストキシン)は、表情ジワ・小顔・多汗症など幅広いお悩みに対して効果が期待できる注射治療です。要点を以下にまとめます。

  • 定義:A型ボツリヌストキシンを精製した製剤。筋肉の過剰収縮を抑制する。
  • 効果発現:注射後数日〜数週間(個人差あり)、持続は概ね3〜6ヶ月程度。
  • 施術時間:注射自体は15分程度。当日メイク・洗顔可。
  • 副作用:腫れ・内出血・表情のこわばり・眼瞼下垂など。事前に医師と確認を。
  • 費用:部位により22,000円〜(税込・自由診療)。

最終的な治療の適応・方針は、必ず医師の診察を受けたうえでご判断ください。千里中央花ふさ皮ふ科・美容皮膚科では、皮膚科専門医・アレルギー専門医のダブル資格を持つ花房崇明 理事長が、お一人おひとりのお悩みに合わせて丁寧にご提案します。

千里中央でボトックス治療のご相談は花ふさ皮ふ科・美容皮膚科へ

シワ・小顔・多汗症のお悩みは、皮膚科専門医・ボトックスビスタ®認定医がカウンセリングのうえ最適な治療プランをご提案します。

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FAQ(よくある質問)

Q1:ボトックスとボツリヌストキシンは同じものですか?

A.
「ボトックス」はアラガン・エステティックス社のA型ボツリヌストキシン製剤の商品名(登録商標)です。日本では同種製剤全般の通称として使われることがありますが、厳密には製品名です。当院では厚生労働省承認の「ボトックスビスタ®」と韓国KFDA承認の「ヒューゲル社製製剤」の2系統を採用しており、どちらもA型ボツリヌストキシンを主成分とした製剤です。

Q2:ボトックス注射は痛いですか?麻酔は必要ですか?

A.
注射には細い針を使用するため、基本的に麻酔は不要とされています。痛みに敏感な方やご不安な方には、希望に応じて表面麻酔クリームをご用意しています(別途1,650円・税込)。痛みの感じ方には個人差がありますので、気になる方は診察時にご相談ください。

Q3:施術後すぐに効果は出ますか?どのくらい持続しますか?

A.
注射直後から即座に変化が現れるわけではなく、数日〜数週間かけて徐々に効果が現れるとされています。持続期間は概ね3〜6ヶ月程度ですが、代謝の速さや筋肉量、生活習慣などによって個人差があります。効果が薄れてきた頃に定期的な反復投与を行うことで、状態を維持しやすくなるとされています。

Q4:ボトックス注射を受けられない人はどんな人ですか?

A.
妊娠中・授乳中・妊娠の可能性がある方、重症筋無力症などの神経筋疾患がある方、ボツリヌストキシンや製剤成分にアレルギーのある方は受けられません。また、投与中および最終投与後の一定期間(女性は2回の月経を経るまで、男性は3ヶ月間)は避妊が必要です。ご自身が対象に該当するかどうかは、必ず事前の診察でご確認ください。

Q5:施術当日に気をつけることはありますか?

A.
注射当日からメイク・洗顔は通常通り行っていただけます。一方で、激しい運動・飲酒・長時間の入浴やサウナ・注射部位への強いマッサージは、製剤が意図しない部位に広がる可能性があるため、当日は避けていただくようお願いしています。

Q6:エラへのボトックスで小顔になれますか?

A.
咬筋(エラの張りの原因となる筋肉)にボツリヌストキシンを注射することで、筋肉が萎縮し輪郭がすっきりする効果が期待できます。ただし、効果の出方には個人差があり、エラ張りの原因が骨格による場合は効果が限定的になることもあります。まずは診察で原因を確認したうえで、適切な治療法をご提案します。

Q7:千里中央・豊中・吹田近辺からでも受診できますか?

A.
はい、当院は千里中央駅から徒歩約5分の上新田メディカルブリッジ2Fに位置しており、千里中央・豊中・吹田エリアの方からも多くご来院いただいています。駐車場も9台完備しておりますので、お車でのご来院も可能です。ご予約はオンラインからも承っています。