医療脱毛とは、医療機関において医師の管理のもと医療用レーザーを照射し、毛根(毛をつくる組織)にダメージを与えることで長期的に毛を減らす(自己処理が楽になる)ことを目指す施術です。エステ・サロンの光脱毛より出力が高く、医療機関でのみ取り扱いが認められています。
医療脱毛を検討するうえで「どの機器・レーザーが自分の肌や毛質に合うのか」は大切な判断材料です。本記事では、熱破壊式と蓄熱式の違い・波長(アレキサンドライト755nm/Nd:YAG 1064nm)の特性・機器選びのポイントを皮膚科専門医が中立的に解説します。
※本施術は公的医療保険適用外(自由診療)です。料金・回数には個人差があります。
目次
1. 医療脱毛の機器・レーザーとは?基本のしくみ
医療脱毛で使われるレーザーは、特定の波長の光エネルギーを毛根・毛包に集中させることで、毛を生み出す組織にダメージを与えます。これにより毛の再生を抑制し、長期的な減毛効果を目指します。
レーザーが毛根に届くためには、メラニン色素(毛の黒い色素)に選択的に吸収される波長を使うことが重要です。この性質を「選択的光熱融解(Selective Photothermolysis)」といい、医療脱毛の基本原理となっています。
【医療脱毛の基本】
レーザーはメラニン色素に反応して熱を発生させ、毛根・毛包を破壊します。毛周期に合わせて複数回(目安5〜10回程度)の照射が必要で、効果・必要回数には個人差があります。
2. 熱破壊式と蓄熱式の違い
医療脱毛の機器は大きく熱破壊式と蓄熱式の2種類に分類されます。それぞれのしくみと特徴を理解することが、機器選びの第一歩です。
| 項目 | 熱破壊式 | 蓄熱式(ダイオードレーザー等) |
|---|---|---|
| 照射の仕組み | 高出力の光を短時間照射し、毛根を直接破壊する | 低出力の光を連続照射し、毛包周囲に熱を蓄積させる |
| 主な対象 | 毛根(バルジ領域含む) | 毛包幹細胞周辺 |
| 太い毛への効果 | 高い傾向 | 産毛・細い毛にも対応しやすい |
| 痛みの感じ方 | 輪ゴムではじかれるような感覚が生じることがある | 比較的マイルドとされることが多い |
| 代表的な機器 | ジェントルマックスプロ、スプレンダーX など | ダイオードレーザー系機器 など |
熱破壊式の特徴
熱破壊式は、高出力のレーザーを短時間照射することで毛根を直接ダメージを与える方式です。太くて濃い毛に対して高い効果が期待できるとされており、長年の実績を持つ方式です。照射時に痛みを感じやすい場合がありますが、冷却装置や麻酔クリームを併用することで軽減できます。
蓄熱式の特徴
蓄熱式は、低出力のレーザーを素早く連続照射し、毛包周囲の組織に熱を蓄積させる方式です。痛みが比較的マイルドとされることが多く、産毛や細い毛にも対応しやすいとされています。ただし、効果の感じ方には個人差があります。
どちらが優れているというわけではありません。毛質・肌質・部位・個人の状態によって適した方式は異なります。医師が診察のうえで最適な機器・照射条件を判断することが重要です。
3. 波長による特性の違い|アレキサンドライト vs Nd:YAG
熱破壊式レーザーの代表的な波長として、アレキサンドライトレーザー(755nm)とNd:YAGレーザー(1064nm)があります。波長が異なると、皮膚への浸透深度やメラニンへの吸収率が変わるため、適した肌質・毛質が異なります。
| 項目 | アレキサンドライト(755nm) | Nd:YAG(1064nm) |
|---|---|---|
| メラニン吸収率 | 高い | やや低い |
| 皮膚への浸透深度 | 比較的浅め | 深め |
| 得意な肌色 | 色白〜標準的な肌 | 色黒・日焼け肌にも対応しやすい |
| 得意な毛質 | 太くて濃い毛 | 太い毛・深い毛根 |
| 産毛への対応 | 比較的対応しやすい | やや苦手な傾向 |
アレキサンドライトレーザー(755nm)の特性
755nmの波長はメラニン色素への吸収率が高く、太くて濃い毛に対して効率よくエネルギーを届けられます。色白〜標準的な肌の方に特に適しており、脇・腕・脚など多くの部位で使われています。一方、日焼け肌や色黒の肌では、肌表面のメラニンにも反応しやすくなるため注意が必要です。
Nd:YAGレーザー(1064nm)の特性
1064nmの波長は皮膚への浸透深度が深く、メラニン吸収率はやや低いため肌表面への影響を抑えながら毛根に届けられます。日焼け肌・色黒の肌の方や、深い部位の毛根にも対応しやすいとされています。VIOや男性のひげなど太くて深い毛根を持つ部位にも用いられます。
2波長対応機器のメリット:アレキサンドライトとNd:YAGの両方を搭載した機器(ジェントルマックスプロ・スプレンダーXなど)では、部位・肌質・毛質に応じて医師が最適な波長を選択・切り替えできます。これにより幅広い肌色・毛質に柔軟に対応することが可能です。
4. 肌質・毛質別の機器選びの考え方
医療脱毛の機器選びは、自分の肌質・毛質・部位の状態を総合的に判断する必要があります。以下はあくまで一般的な目安であり、最終的な判断は医師の診察によります。
太い毛・濃い毛の場合
太くて濃い毛はメラニン量が多いため、レーザーエネルギーを吸収しやすく、熱破壊式レーザーが有効とされています。アレキサンドライト(755nm)またはNd:YAG(1064nm)、もしくはその両方を使い分けることで効果が期待できます。
産毛・細い毛の場合
産毛はメラニン量が少なく、レーザーが反応しにくい場合があります。蓄熱式が対応しやすいとされることもありますが、熱破壊式でも照射条件を調整することで対応できる場合があります。医師による個別の判断が重要です。
日焼け肌・色黒の肌の場合
日焼け肌は肌表面のメラニンが増加しているため、アレキサンドライト(755nm)では肌トラブルのリスクが高まる場合があります。このような場合はNd:YAG(1064nm)のほうが適していることが多いとされています。施術前に医師に相談することを強くおすすめします。
敏感肌・アトピー・ニキビ肌の場合
肌に不安がある方は、施術前に必ず皮膚科専門医に相談してください。肌の状態によっては施術を一時見合わせる場合や、照射条件を調整する場合があります。皮膚科専門医が在籍するクリニックを選ぶことが、肌トラブル時の迅速な対応につながります。
【やってはいけないNG行動】
- 日焼けした状態で施術を受ける(やけど・色素沈着のリスクが高まります)
- 施術直前の自己処理(毛抜き・ワックス)で毛根を抜く(レーザーが反応できなくなります)
- 施術後すぐに高温の入浴・激しい運動をする(炎症が悪化する場合があります)
- 医師の指示なく施術間隔を極端に短くする
5. 医療脱毛のリスク・副作用と注意点
医療脱毛は医療行為であり、一定のリスク・副作用が生じる可能性があります。事前に十分に理解したうえで施術を受けることが大切です。
- 発赤・ほてり:照射後に肌が赤くなったり熱を持つことがあります。多くは数時間〜数日で落ち着きます。
- 毛嚢炎(もうのうえん):毛穴に炎症が起きることがあります。
- 水疱・やけど:まれに水ぶくれややけどが生じることがあります。
- 色素沈着:照射部位が一時的に黒ずむことがあります。
- 硬毛化(こうもうか):照射後に毛が太くなることがあります(特に産毛が多い部位で報告されています)。
- 痛み:部位や個人によって感じ方が異なります。VIO・ワキは特に感じやすい傾向があります。
これらの副作用が生じた場合は、速やかにクリニックに相談してください。皮膚科専門医が常駐するクリニックでは、肌トラブルにその場で対応できるという安心感があります。
6. 千里中央花ふさ皮ふ科グループの医療脱毛
千里中央・豊中・吹田エリアにお住まいの方に向けて、当グループの医療脱毛についてご案内します。
厚生労働省承認の熱破壊式レーザーを使用
千里中央花ふさ皮ふ科・美容皮膚科(豊中市上新田)では、厚生労働省承認の熱破壊式医療レーザー「ジェントルマックスプロ(プラス)」を使用しています。アレキサンドライトレーザー(755nm)とNd:YAGレーザー(1064nm)の2波長を使い分けることで、幅広い肌質・毛質に対応します。冷却機能を備えており、痛みの軽減にも配慮しています。
箕面院(みのお)では「スプレンダーX」を使用。アレキサンドライトとYAGの2波長同時照射とダブル冷却で、産毛から太い毛まで対応します。
皮膚科専門医による診察・施術
当グループでは、皮膚科専門医・アレルギー専門医のダブル資格を持つ医師が診察を担当します。アトピー・ニキビ・敏感肌など肌に不安がある方も安心してご相談いただけます。施術部位は全身・顔・VIO・ワキ・腕脚・うなじ・メンズ(ひげ・全身)など幅広く対応しています。VIO脱毛やひげ脱毛の詳細については、それぞれの専用記事もあわせてご覧ください。
【料金・回数について】
本施術は公的医療保険適用外(自由診療)です。料金は院・部位・プランによって異なります。具体的な金額は各院のページでご確認ください。効果・必要回数(目安5〜10回程度)には個人差があります。
医療脱毛は、花ふさ皮ふ科グループ3院で受けられます(※自由診療)
- 千里中央花ふさ皮ふ科・美容皮膚科(千里中央・豊中・吹田)|ジェントルマックスプロ
- 江坂駅前花ふさ皮ふ科・美容皮膚科(江坂駅から徒歩約1分・吹田)|ジェントルマックスプロ
- みのお花ふさ皮ふ科・美容皮膚科(箕面萱野駅直結・箕面・茨木・池田)|スプレンダーX
いずれも厚生労働省承認の熱破壊式医療レーザーを使用し、皮膚科専門医の管理のもとで施術。肌トラブル時もその場で対応できます。料金は院・部位・プランで異なります。
医療脱毛のご相談・ご予約は花ふさ皮ふ科グループへ
皮膚科専門医による医療脱毛(※公的医療保険適用外の自由診療)。肌トラブルにも医師がその場で対応できるのが強みです。料金・キャンペーンは各院のページ、ご予約はWEB予約からどうぞ。
7. まとめ
まとめ|医療脱毛の機器・レーザー選びは医師に相談を
医療脱毛の機器・レーザーの種類と違いについて、皮膚科専門医の監修のもと解説しました。
- 熱破壊式 vs 蓄熱式:照射方式が異なり、得意な毛質・痛みの感じ方に違いがある。どちらが優れているわけではなく、肌質・毛質に応じた選択が重要。
- アレキサンドライト(755nm):メラニン吸収率が高く、色白〜標準肌・太い毛に有効。日焼け肌では注意が必要。
- Nd:YAG(1064nm):浸透深度が深く、日焼け肌・色黒肌や深い毛根にも対応しやすい。
- 2波長対応機器:医師が肌質・毛質に合わせて波長を選択できるため、幅広いケースに対応しやすい。
- リスク・副作用:発赤・毛嚢炎・やけど・色素沈着・硬毛化・痛みなどが生じることがある。皮膚科専門医への相談が安心。
- 自由診療:公的医療保険適用外。料金・回数は個人差あり。
最終的な機器選択・治療方針は、医師の診察のうえで決定されます。千里中央・豊中・吹田・江坂・箕面エリアで医療脱毛をご検討の方は、ぜひ皮膚科専門医にご相談ください。
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皮膚科専門医による医療脱毛(※公的医療保険適用外の自由診療)。肌トラブルにも医師がその場で対応できるのが強みです。料金・キャンペーンは各院のページ、ご予約はWEB予約からどうぞ。
FAQ(よくある質問)
Q1:熱破壊式と蓄熱式、どちらを選べばよいですか?
A.
一概にどちらが優れているとはいえません。熱破壊式は太くて濃い毛に対して高い効果が期待できる傾向があり、蓄熱式は産毛や細い毛にも対応しやすいとされています。肌質・毛質・部位・個人の状態によって最適な方式は異なるため、医師の診察のうえで判断することをおすすめします。
Q2:アレキサンドライトレーザーとNd:YAGレーザーの違いは何ですか?
A.
波長の違いにより、メラニンへの吸収率と皮膚への浸透深度が異なります。アレキサンドライト(755nm)はメラニン吸収率が高く色白〜標準的な肌・太い毛に適しており、Nd:YAG(1064nm)は浸透深度が深く日焼け肌・色黒肌や深い毛根にも対応しやすい特性があります。2波長を搭載した機器では、医師が状況に応じて使い分けることができます。
Q3:日焼けしている肌でも医療脱毛を受けられますか?
A.
日焼け肌は肌表面のメラニンが増加しているため、アレキサンドライトレーザー(755nm)ではやけど・色素沈着のリスクが高まる場合があります。Nd:YAG(1064nm)のほうが適している場合がありますが、日焼けの程度によっては施術を見合わせることもあります。必ず事前に医師に相談してください。
Q4:医療脱毛の副作用にはどのようなものがありますか?
A.
発赤・ほてり、毛嚢炎、水疱・やけど、色素沈着、硬毛化、痛みなどが生じることがあります。多くは一時的なものですが、気になる症状が続く場合はすぐにクリニックへご相談ください。皮膚科専門医が在籍するクリニックでは、肌トラブルにその場で対応できます。
Q5:医療脱毛は何回くらいで効果が出ますか?
A.
毛周期に合わせて約2ヶ月ごとに照射し、完了の目安は5〜10回程度とされています。ただし、部位・毛質・肌質・個人差によって必要な回数は大きく異なります。「自己処理が楽になる」ことを目標に、医師と相談しながら進めることをおすすめします。なお、本施術は公的医療保険適用外(自由診療)です。
Q6:敏感肌やアトピーでも医療脱毛を受けられますか?
A.
肌の状態によっては施術を受けられる場合がありますが、事前に皮膚科専門医に相談することが不可欠です。アトピー・ニキビ・敏感肌など肌に不安がある方は、皮膚科専門医が在籍するクリニックで診察を受けたうえで、施術の可否・照射条件を医師が個別に判断します。千里中央・豊中・吹田エリアでご不安な方は、ぜひ一度ご相談ください。













