耳たぶ・耳の裏・耳の後ろなど、耳にできた「しこり」の正体として多いのが粉瘤(ふんりゅう)です。耳は粉瘤ができやすい部位で、ピアスがきっかけになることもあります。結論として、耳の粉瘤は潰さず、皮膚科で治療するのが安全です。この記事では、耳のどこに粉瘤ができるか、ピアスとの関係、痛い・腫れたときの対処、手術と傷跡について皮膚科専門医が解説します。

監修者:花房 崇明

監修医師

理事長:花房 崇明(はなふさ たかあき)

[ 資 格 ]

・医学博士(大阪大学大学院) / 日本皮膚科学会皮膚科専門医

・日本アレルギー学会アレルギー専門医 / 日本抗加齢医学会専門医

[ 所属学会 ]

・日本皮膚科学会 / 日本アレルギー学会 / 日本美容皮膚科学会 等

目次

耳の粉瘤、まず知っておきたいこと【結論】

耳の粉瘤(結論)

  • 耳たぶ・耳の裏・耳の後ろは粉瘤ができやすい部位
  • ピアスが粉瘤のきっかけになることがある
  • 赤く腫れて痛むのは炎症性粉瘤のサイン——潰さず受診を
  • 耳は目立つ部位——傷跡に配慮した治療がおすすめ

耳のどこに粉瘤ができる?

耳は皮脂腺が多く、粉瘤の好発部位です。耳のさまざまな場所にできます。

  • 耳たぶ……コリコリした丸いしこりとして触れることが多い
  • 耳の裏・耳の後ろ……自分では見えにくく、気づかず大きくなることがある
  • 耳の付け根・耳の前
  • 耳の中(外耳道の入口付近)

耳の粉瘤は、皮膚の下にコリコリとした丸いしこりとして触れ、中央に黒い点(開口部)が見えることがあります。小さいうちは痛みがなく、ゆっくり大きくなります。

ピアスと粉瘤の関係

耳の粉瘤で特徴的なのが、ピアスとの関係です。

粉瘤は、皮膚に傷がついたときに、表皮(皮膚の表面の組織)が皮膚の下に入り込み、そこで袋を作ってできることがあります。ピアスの穴あけや、ピアスホールへの繰り返す刺激が、このきっかけになることがあると考えられています。

「ピアスホールの近くにしこりができた」「ピアスをやめた後もしこりが残っている」という場合、粉瘤の可能性があります。自己判断でいじらず、皮膚科で診てもらいましょう。

耳の粉瘤が痛い・腫れたとき

耳の粉瘤が赤く腫れて痛む場合は、細菌感染による炎症(炎症性粉瘤)が疑われます。

受診までの間は、患部を冷やすと痛みがやわらぐことがあります。ただし、自分で潰したり絞ったりするのは避けてください。炎症を起こした粉瘤は、まず切開排膿で膿を出し、落ち着いてから袋を摘出する2段階の治療になります。早めに受診するほど、治療は軽く済みます。

耳の粉瘤を潰すのが危険な理由

耳の粉瘤を自分で潰すのは、次の理由でおすすめできません。

【耳の粉瘤を潰すリスク】

  • 潰しても袋が残るため再発する
  • 細菌が入り込み、炎症・化膿を起こす
  • 耳は目立つ部位のため、自己処置の傷跡が残りやすい
  • 耳の軟骨の近くで炎症が広がると、治療が複雑になることがある

粉瘤を自分で取ることの危険性は粉瘤を自分で取るのは危険の記事もご覧ください。

耳の粉瘤の手術と傷跡

耳の粉瘤の手術は、健康保険が適用される局所麻酔の日帰り手術です。

耳は目立つ部位のため、傷跡への配慮が重要になります。当院では、粉瘤の大きさ・部位に応じて傷跡が小さく済む術式を選び、形成外科の視点で目立ちにくい仕上がりを目指します。小さいうち・炎症する前に手術するほど、傷跡は小さく済みます。傷跡について詳しくは粉瘤の手術跡・傷跡の記事をご覧ください。

大阪・千里中央で耳の粉瘤治療なら花ふさ皮ふ科

千里中央花ふさ皮ふ科・美容皮膚科グループでは、皮膚科医と形成外科医によるハイブリッド診療で耳の粉瘤を治療しています。

  • エコー検査で粉瘤の範囲を確認
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医院アクセス電話
千里中央花ふさ皮ふ科・美容皮膚科「千里中央」駅より徒歩約5分050-5212-5052
江坂駅前花ふさ皮ふ科・美容皮膚科「江坂」駅より徒歩約1分06-6368-1200
みのお花ふさ皮ふ科・美容皮膚科「箕面萱野」駅直結072-737-9912

まとめ

まとめ|耳の粉瘤は潰さず、傷跡に配慮した治療を

  • 耳たぶ・耳の裏・耳の後ろは粉瘤ができやすい
  • ピアスが粉瘤のきっかけになることがある
  • 赤く腫れて痛むのは炎症性粉瘤のサイン。潰さず受診を
  • 耳は目立つ部位:傷跡に配慮できるクリニックでの手術がおすすめ

最終的な診断・治療方針は必ず医師の診察を受けたうえでご判断ください。本記事は花房 崇明 理事長(医学博士・皮膚科専門医)の監修のもと作成しています。

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FAQ(よくある質問)

Q1:耳たぶのしこりは粉瘤ですか?

A.
耳たぶは粉瘤ができやすい部位です。皮膚の下にコリコリとした丸いしこりがあり、なかなか消えない、ゆっくり大きくなる、中央に黒い点が見える、といった場合は粉瘤が疑われます。確定には皮膚科での診察が必要です。

Q2:ピアスが原因で粉瘤ができることはありますか?

A.
ピアスの穴あけや、ピアスホールへの刺激がきっかけで粉瘤ができることがあります。皮膚に傷がつくと、表皮の組織が皮膚の下に入り込み、袋を作ることがあるためです。ピアスホール周辺のしこりが気になる場合は皮膚科にご相談ください。

Q3:耳の粉瘤が痛い・腫れたときはどうすればよいですか?

A.
耳の粉瘤が赤く腫れて痛む場合は、細菌感染による炎症(炎症性粉瘤)が疑われます。冷やすと痛みがやわらぐことがありますが、自分で潰したり絞ったりせず、早めに皮膚科を受診してください。炎症すると治療が2段階になります。

Q4:耳の粉瘤を自分で潰してもいいですか?

A.
いけません。潰しても袋が残るため再発し、細菌が入って炎症・化膿を起こす危険があります。耳は目立つ部位で、自己処置による傷跡も残りやすいため、潰さずに皮膚科を受診してください。

Q5:耳の粉瘤の手術跡は目立ちますか?

A.
耳は目立つ部位のため、傷跡への配慮が重要です。当院では大きさや部位に応じて傷跡が小さく済む術式を選び、形成外科の視点で目立ちにくい仕上がりを目指します。小さく・炎症する前に手術するほど傷跡は小さく済みます。

Q6:耳の粉瘤は何科を受診すればよいですか?

A.
耳の粉瘤は皮膚科・形成外科で診察・治療できます。目立つ部位で傷跡が気になるため、皮膚の診断と形成外科的な手術の両方に対応できるクリニックでの治療がおすすめです。当院は皮膚科・形成外科のハイブリッド診療で対応しています。