監修者:花房崇明

監修者
理事長:花房崇明(はなふさ たかあき)

[ 資 格 ]

・医学博士(大阪大学大学院)
・日本皮膚科学会皮膚科専門医
・日本アレルギー学会アレルギー専門医
・日本抗加齢医学会専門医
・難病指定医

[ 所属学会 ]

・日本皮膚科学会 / 日本アレルギー学会
・日本小児皮膚科学会 / 日本抗加齢医学会
・日本美容皮膚科学会

1. 脂肪腫とは

脂肪腫は、皮下に発生する良性の腫瘤です。その名の通り、脂肪組織から成るこの腫瘤は、手足や体などの体の各部位に出現することがあります。脂肪腫は一般的には無痛で、やわらかく、丸みを帯びた形状をしており、指で押すと少し動く(可動性がある)ことが多いのが特徴です1

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2. 脂肪腫の原因

脂肪腫の正確な原因はまだ明らかにされていませんが、遺伝的な要素や外傷が関与する可能性が考えられています。また、40歳から60歳の間に最も頻繁に発生するとされています14

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3. 脂肪腫の診断

脂肪腫は、触診や画像検査によって診断されます。脂肪腫は通常、皮下に存在し、手で軽く押すとその形状が確認できます。多くの皮下の脂肪腫は診察(視診・触診)で診断できますが、必要に応じて超音波(エコー)検査やMRIなどの画像検査を行います12。千里中央花ふさ皮ふ科ではエコー検査を行っています。

画像検査を行うことが望ましい場合

・大きい(10cmを超える)
・急に大きくなってきた
・痛みがある
・下の組織と癒着して動きにくい
・筋肉より深い場所にある
このような場合には、手術の前に画像検査で性状や広がりを確認します1

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4. 脂肪腫の治療

脂肪腫は良性の腫瘤であるため、特に症状がなければ早急な治療の必要はありません。しかし、大きさが増す場合、または見た目に問題がある場合には、外科的な除去が考えられます。手術では、再発を防ぐために被膜(腫瘍を包む膜)ごと摘出することが基本となります13

また稀に、脂肪腫によく似た「脂肪肉腫」という悪性腫瘍のことがあるため、摘出した組織は病理検査で細胞を調べます2

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5. まとめ

脂肪腫は良性の皮膚の腫瘤であり、緊急の治療の必要はないことが多いです。しかし、大きかったり、不快感を伴う場合には、皮膚科専門医や形成外科専門医での診察と手術が必要となります。千里中央花ふさ皮ふ科では皮膚科専門医と形成外科専門医が診療していますので、お気軽に受診ください。

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参考文献

1. Kolb L, Yarrarapu SNS, Robson O, Rosario-Collazo JA. Lipoma. StatPearls [Internet]. Treasure Island (FL): StatPearls Publishing; 2026年1月3日更新. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/books/NBK507906/
▶ 脂肪腫の疫学・臨床所見・画像検査の適応・治療を網羅した総説。「やわらかく、可動性があり、痛みを伴わない皮下結節」という典型像と、40〜60代に多いこと、画像検査が望ましい状況が示されている。

2. Johnson CN, Ha AS, Chen E, Davidson D. Lipomatous Soft-tissue Tumors. Journal of the American Academy of Orthopaedic Surgeons. 2018;26(22):779-788. doi:10.5435/JAAOS-D-17-00045
▶ 脂肪性軟部腫瘍の総説。良性の脂肪腫と高分化型脂肪肉腫の鑑別、画像検査と病理検査の役割について解説している。

3. Salam GA. Lipoma Excision. American Family Physician. 2002;65(5):901-904. https://www.aafp.org/pubs/afp/issues/2002/0301/p901.html
▶ 脂肪腫切除の実際を解説した総説。好発年齢が40〜60歳であること、手術適応、切除手技について述べられている。

4. Kransdorf MJ. Benign soft-tissue tumors in a large referral population: distribution of specific diagnoses by age, sex, and location. American Journal of Roentgenology. 1995;164(2):395-402. doi:10.2214/ajr.164.2.7839977
▶ 良性軟部腫瘍の大規模集計。脂肪腫が良性軟部腫瘍のなかで最も頻度の高い腫瘍のひとつであり、年齢・部位別の分布を示した基礎的な文献。

最終確認日:2026年8月18日(各出典はDOIまたは発行元サイトで内容を確認済み)

皮膚のしこりは、脂肪腫のほかに粉瘤(アテローマ)など複数の可能性があり、見た目だけでは区別がつきにくいことがあります。気になるしこりがある方は、千里中央花ふさ皮ふ科・江坂駅前花ふさ皮ふ科・みのお花ふさ皮ふ科を受診ください。

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