その首のポツポツ、気になっていませんか?
ある日ふと鏡を見て、首にできた小さなポツポツに「これって何だろう?」「もしかして、うつるのかな?」「年を取ったせいかもしれない…」そんな不安や疑問を抱いたことはありませんか?
多くの方が「首イボ」と呼ぶこのポツポツ、実は「アクロコルドン」というできものです。

この記事では、この「アクロコルドン」の正体から
原因、そして治療法まで、皮膚科専門医が解説しています。
あなたのその悩みを、スッキリ解決していきましょう。
目次
- 1. その正体は感染力のある「ウイルス性イボ」ではないことがほとんど
- 2. 主な原因は、ウイルスではなく「摩擦」と「加齢」
- 3. 放置してもOK。治療は美容目的がほとんど
- 4. 綺麗に治療するならCO2レーザー(保険適用外)
- 5. 塗り薬(市販薬も処方薬も)は効果なし。自分で取るのは絶対にNG
- 6. まとめ:正しい知識で、アクロコルドンと上手に付き合おう
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その正体は感染力のある「ウイルス性イボ」ではないことがほとんど
まず知っておくべき最も重要な事実は、多くの人が「首イボ」と呼ぶもののほとんどが、
医学的な意味でのウイルス性、つまり感染力があり、うつる「イボ(尋常性疣贅)」ではないということです。
その正体は、主に「アクロコルドン」あるいは「軟性線維腫(なんせいせんいしゅ)」と呼ばれる、
良性の皮膚腫瘍(できもの)です。
アクロコルドンはウイルスが原因ではないため、他人にうつる心配は全くありません。
まずこの点を理解するだけで、大きな安心材料になるはずです。
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主な原因は、ウイルスではなく「摩擦」と「加齢」
では、なぜこのポツポツができてしまうのでしょうか。
主な原因はウイルスではなく、日常生活の中に潜んでいます。
一つの大きな要因が「加齢」です。
これらのポツポツは中年以降に多く見られるようになります。
また、遺伝的な体質や、肥満、糖尿病、妊娠などによるホルモンバランスの変化が関係する場合もあります。
またもう一つの大きな要因は、ネックレスや衣類の襟などがこすれることによる「摩擦」や「圧力」です。
そのため、首の周りや脇の下といった、皮膚が擦れやすい部分にできやすい傾向があります。
つまり、アクロコルドンは何か特別な病気というわけではなく、多くの人に起こりうる、老化現象を含む皮膚の自然な変化の一つなのです。
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放置してもOK。治療は美容目的がほとん
アクロコルドンは良性の腫瘍であり、悪性化することはまずありません。
またアクロコルドンを触った手で他の皮膚を触っても感染して広がることもなく、
放置していてもそれほど大きくなることはありません。
そのため、医学的には放置しても全く問題ないとされています。
実際に治療を受ける人のほとんどは、
「見た目が気になる」「ネックレスが引っかかって煩わしい」といった、美容的な理由(整容的な目的)からです。
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綺麗に治療するならCO2レーザー(保険適用外)
皮膚科で治療する場合、最も一般的に行われるのが保険適用となる「液体窒素療法」です。
これはマイナス196℃の液体窒素で組織を凍結させ、壊死・脱落させる方法です。
しかし、この治療法には大きな落とし穴があります。
それは、治療後に「炎症後色素沈着(シミ)」が残りやすいという点です。
治療直後は赤く腫れぼったくなり、その後黒いカサブタになるため、一時的に元のポツポツより目立った状態になります。
このシミが消えるまでには数ヶ月から1年、場合によってはそのまま残ってしまう可能性もあるのです。
そのため千里中央花ふさ皮ふ科・江坂駅前花ふさ皮ふ科・みのお花ふさ皮ふ科ではこの液体窒素療法は行っておらず、
自費診療になりますがCO2レーザーを用いた治療を行っています。
CO2レーザーはピンポイントでアクロコルドンを蒸散させる(削り取る)ため、
炎症後色素沈着のリスクが低いのです。
CO2レーザー後は一時的にアクロコルドンがあった部位が傷になるので、1-2週間、傷の処置が必要です。
その後1-3ヶ月程度して赤みが徐々に消えていきます。
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塗り薬(市販薬も処方薬も)は効果なし。自分で取るのは絶対にNG
残念ながら、市販の塗り薬、皮膚科クリニックで処方できる塗り薬でアクロコルドンを治すことはできません。
そして最も注意していただきたいのが、自分で無理に引っ張ったり、自宅のハサミで切ったりすることです。
これは感染症や出血を引き起こす可能性があり、非常に危険です。
手軽に見える自己処理は、傷跡を残したりすることも含め、深刻な肌トラブルにつながる可能性があります。
見た目が気になる場合、皮膚がんが心配な場合、絶対に自己判断で除去せず、皮膚科専門医に相談しましょう。
まとめ:正しい知識で、アクロコルドンと上手に付き合おう
この記事で解説した5つの重要なポイントを振り返ってみましょう。
- 首のポツポツの正体はウイルス性のイボではない(アクロコルドン、あるいは軟性線維腫という良性腫瘍)。
- 主な原因は加齢や摩擦であり、感染力は無いためうつる心配はない。
- 放置しても問題なし。美容目的に治療可能。
- 治療法は千里中央花ふさ皮ふ科・江坂駅前花ふさ皮ふ科・みのお花ふさ皮ふ科ではCO2レーザーで治療している(保険適用外)
- 塗り薬は効かない。自己処理は絶対にダメ。
首のポツポツは、多くの人に起こる老化現象、摩擦による自然な皮膚の変化です。
気になるお悩みのある方は、千里中央花ふさ皮ふ科・美容皮膚科の皮膚科診療をご予約ください。
炭酸ガスレーザーについて動画でも詳しく解説しています。
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監修者 ・医学博士(大阪大学大学院) |
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[ 所属学会 ] ・日本皮膚科学会 |




















