たこ・魚の目
ペンだこのように物が当たり続けると角質が肥厚し、たこ(胼胝;べんち)やウオノメ(鶏眼;けいがん)ができます。たこは外側に角質が肥厚するためあまり痛くありませんが、魚の目は肥厚した角質の中心が真皮へ食い込むので痛みます。
原因
高齢の方
若い頃は筋肉も分厚いし脂肪も分厚いのでクッションの代わりをしますが、年齢を重ねていくと次第に筋肉や脂肪が薄くなって、骨にあたりやすくなるために、たこやウオノメができやすくなります。また外反母趾や内反母趾があったり、膝や腰が悪いと歩き方のバランスが悪くなるためにできやすくなります。
若い女性の場合
ハイヒールを履いたりすると、荷重が足の前方の方に集中しますので、そのあたりにたこやウオノメができやすくなります。荷重の集中のために、足の骨の変形が起こり、外反母趾や内反小趾などを起こし、これらの変形によってもさらにたこやウオノメができるようになります。ハイヒールなどはおしゃれの時だけとし、普段は健康靴として、スニーカーやウォーキングシューズとしましょう。
スポーツをする方
スポーツ自体の圧力が原因でたこやウオノメができてきます。靴ひもをしっかりと閉めて固定しましょう。
日常の注意点
圧迫だけでなく、ずれる力でもたこや魚の目ができますので、紐靴を履いて足首のところでしっかりと紐を閉めて、足首で靴と足を固定することが重要です。ひもがゆるいと前後に連れてずれる力が発生します。これでたこや魚の目ができることもあり得ます。
治療法について
痛みを感じそうになったら受診してください。少しずつ、カミソリなどで魚の目を削っていく治療を行います。芯まで削った場合でも、靴の履き替えやインソールの変更などの根本的な解決をしないと再発してしますので、注意しましょう。再発予防のため、硬くなってしまった皮膚を柔らかくするサリチル酸ワセリン軟膏を処方します。サリチル酸ワセリンは1日1−2回(入浴後すぐとできれば朝も)塗ってください。