爪白癬(つめみずむし)
水虫は、白癬菌(はくせんきん)という真菌が皮膚や爪に寄生することで起こる感染症です。症状は、皮膚が剥けたり、水ぶくれ、爪が白く濁ったりします。 長時間通気性の悪い靴を履いたり、バスマットを介して感染することが多いです。
治療方法と治療期間について
塗り薬の場合
爪の内側まで薬液を浸透できる外用剤を使用します。白く濁った部分が完全になくなるまで薬を塗り続けることが必要です。(1年~1年半程度かかります。)
(1) エフィナコナゾール爪外用液:刷毛タイプで塗りやすい
3割負担で約1,800円/本
(2) ルリコナゾール爪外用液:エフィナコナゾールに比べると安価
3割負担で約1,050円/本
爪とその下の皮膚に薬剤を浸透させるために爪と皮膚の間も含めて、1日1回まんべんなく塗ってください。他の皮膚についた場合はかぶれることがあるので拭き取ってください。
飲み薬の場合
爪水虫の飲み薬での治療は稀に肝機能障害を起こすことがあるので月に1度程度は血液検査をすることがあります。
(1) テルビナフィン:1日1錠を半年内服
3割負担で約9,000円/半年
ジェネリックあり
(2) イトラコナゾール:1日8錠を1週間内服、3週間休薬として1クール。
これを3クール繰り返す。3割負担で約15,900円/3クール
ジェネリックあり
(3) ホスラブコナゾール:1日1錠を12週間内服。3割負担で約20,300円/3ヶ月。
ジェネリック無し
非常にまれですが、肝機能障害を呈することがあるため月に1度程度は採血することがあります。
一見治ったようにみえても、原因となる白癬菌は爪の奥に潜んでいることが多いため、根気よく治療しましょう。毎日入浴時に指の間も含めて足を石けんでよく洗うことが最も確実な予防法です。