掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)とは
両手の平や両足の裏に、膿疱(黄色いウミを含んだブツブツ)がでてくる病気です。膿疱と一緒に赤い斑点がでてきたり、皮が剥けてきたりもします。
原因は不明ですが、扁桃炎、虫歯などの病巣感染(慢性の感染症)や歯科金属アレルギーが関与していることもあります。
胸肋鎖関節痛といって、胸骨の辺りに痛みがあったり、他の関節に関節痛があることもあります。
喫煙者に多いことも掌蹠膿疱症の特徴です。
治療法
ステロイドの塗り薬、ビタミンD3の塗り薬を塗ります。
それでもよくならなければ、エキシマレーザーによる週に一度の紫外線療法を加えたり、ビタミンA誘導体の飲み薬を飲むこともあります。
他には歯科金属アレルギーが疑われる場合には、歯科金属を除去したり、虫歯や扁桃炎などを治療することでよくなることもあります。
ビオチン(ビタミンB7)欠乏が疑われる場合には、ビオチン補充療法を併用することもあります。
関節痛は鎮痛剤でコントロールします。
生活上の注意点
喫煙者に掌蹠膿疱症が多いというデータがあります。禁煙しても全ての人が掌蹠膿疱症が改善するわけではないですが、この病気をきっかけに禁煙することをおすすめします。多くの人は平均3-7年で改善すると言われています。焦らずにしっかりと治療しましょう。膿疱(ウミ)の中に細菌はいないので、他の人にこの病気がうつることはありません。