円形脱毛症の原因は?
人間には通常、細菌やウイルスなどの外敵を攻撃する「免疫」という仕組みがあります。ストレスなどをきっかけに免疫が暴走して自分自身の細胞を攻撃することがあり、これを自己免疫疾患といいます。
自分のリンパ球が毛包を攻撃すると円形脱毛症が生じます。
治療方法
暴走した免疫に対しステロイドのローションで免疫をおさえて、治療します。またフロジンという血流を上げる薬を使います。多発する場合には、飲み薬を使っておさえていきます。ステロイドの局所注射をすることもあります。進行が早い場合、症状がひどい場合はステロイドの点滴注射のために総合病院や大学病院に紹介することもあります。
免疫を抑えるステロイドを使用します。
注意点
薬を使って1日で伸びるわけではなく、毛が生えるのに半年はかかります。焦らず気長に治療していきましょう。円形脱毛症には甲状腺の病気や他の自己免疫疾患が隠れていることがあります。また脱毛症の原因として梅毒による脱毛、微量元素(亜鉛、鉄など)の欠乏によるものなどがありますので、血液検査をすることもあります。血液検査の結果を聞きに1週間程度経ってからご来院ください。