薬疹
薬は発売されるまでに厳しい基準を合格し、世の中で販売されています。しかしながら薬は飲み薬でも点滴薬でも、人によっては皮膚にアレルギー反応を起こすことがあり、これを薬疹と呼びます。化膿止め、痛み止め、てんかんの薬などが比較的薬疹を起こしやすいことが知られています。薬疹は、時にアナフィラキシーショックや、スティーブンス・ジョンソン症候群、中毒性表皮壊死症(TEN)、薬剤性過敏症症候群(DIHS)といった命に関わる重症な反応を起こすことがあります。私は大学病院に勤務していたときに薬疹の新規の検査法の研究を行っていましたが、薬疹と診断するのは現在の医療でも非常に難しいです。皮膚から薬剤を少量吸収させて、皮膚の反応を見る検査、血液検査などを行って、薬疹を起こした原因の薬を突き止めます。