接触皮膚炎とは
原因となる物質自体に刺激性のあるものを触れた場合や、特定のアレルギーのある物質に触った場合に、触れた部 位を中心に赤くただれてしまう病気です。ひどい場合になると水疱ができてしまいます。赤ちゃんのおむつ皮膚炎(尿や便の刺激)や湿布かぶれ(湿布の成分に対するアレルギー)が一例です。
治療法
①原因となる物質を可能な限り遠ざけること
(おむつ皮膚炎なら下痢を治す、湿布かぶれなら湿布を貼らない、など)
②かぶれた部分にステロイド外用を1日2回(朝と入浴後)使用します。
(うっすら光るくらい、ティッシュペーパーがくっつくくらいが適量)
③痒みがひどいときはかゆみ止めの飲み薬を飲んだり、症状が重症の場合は短期間だけ、ステロイド内服薬を飲むこともあります。
生活上の注意点
職業柄、原因物質に触らざるを得ない場合は手袋などをするなどして、できる限り原因物質から遠ざけることが必要です。このとき直接ゴム手袋をするのは避けましょう(綿手袋+ゴム手袋ならOK)。
原因が思い当たらない場合は、当院ではパッチテストなどのアレルギーテストを行っておりますので、医師に相談してください。ご自身のアレルギーのあるものに関しては触れない様にしましょう。湿布の中に含まれるケトプロフェンは、貼っている部分が紫外線に当たることでかぶれの症状がでる「光接触皮膚炎」を起こすことがあります。またこれは湿布を貼るのを止めても数ヶ月、紫外線を浴びると繰り返すことがあり、遮光が重要です。